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「大阪・関西万博」見どころまとめ。チケット購入から入場までシンプル解説!
2025年4月9日 06:00
- 2025年4月13日~10月13日 開催
2025年日本国際博覧会、通称「大阪・関西万博」がいよいよ4月13日に開幕する。開催期間は10月13日までの184日間(約半年間)。
大阪府大阪市此花区にある人工島・夢洲が会場となり、約155ヘクタール(東京ドーム約33個分、東京ディズニーランドなら約3個分)の広さに国内外の個性あふれる総勢191パビリオン(展示館)が出展する。
テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。世界中からたくさんの人やモノが集まり、人類共通の課題解決に向けた先端技術や新たなアイデアを間近に体験できるという。
また、会場内には各国グルメや大阪名物を楽しめる飲食店が多数出店するほか、アニメやゲームと万博公式キャラクター「ミャクミャク」がコラボした限定グッズ・お土産が買えるショップも。
そのほか、会期中に行なわれるさまざまなイベント・ショー、会場を巡りながら色とりどりのスタンプを集める記念スタンプラリー、万博のシンボルである巨大な「大屋根リング」の上にのぼって眺める大阪の景色など……、1日では回り切れないほど見どころ満載だ。
もうチケットを買った人も、これからの人も、まだ万博のイメージが湧かない人も、「万博の行き方ってこんな感じ!」をおさらいしておこう。万博関連ニュースやお得な情報は記事一覧からも確認できる。
アクセス方法
万博会場への主要なアクセス方法は鉄道で、最寄り駅はOsaka Metro中央線「夢洲駅」。JR新大阪駅~夢洲駅は約40分。JR大阪駅~夢洲駅は約30分。JR関西空港駅~夢洲駅は約1時間20分。
また、JRゆめ咲線 桜島駅や関西主要駅から出発する万博会場直通シャトルバス(一部の車両を除き完全予約制)、伊丹・関空から出発する空港バス、東京・新宿から出発する夜行バス(WILLER EXPRESSなどのバス事業者)もある。
ちなみに万博会場の出入り口は「東ゲート」と「西ゲート」の2か所あり、夢洲駅は東ゲート側、バスターミナルは西ゲート側。広い会場の真反対となるので覚えておこう。
万博入場チケットの種類と購入方法
チケットは、万博公式チケットサイトで「デジタルチケット」を購入するほかに、コンビニや旅行代理店で「紙チケット/チケット引換券」(ゲート前にチケット引換所あり)を購入できる。
デジタルチケットの種類は「1回入場可能なチケット」(平日券、夜間券、1日券など)、「複数回パス」(夏パス、通期パス)、「特別割引券」(障がい者とその同伴者)、「団体チケット」(一般向け、学校向け)がある。3歳以下は無料だが、予約が必要なパビリオン・イベントへ参加するために「3歳以下無料券」も発行している。
デジタルチケットを購入して当日入場するまでの流れは、
<1> 万博IDの登録
<2> チケット購入
<3> 来場日時の予約
<4> パビリオンなどの観覧予約
<5> 予約日時に会場へGO!
コンビニや旅行代理店では、来場日時を指定して購入するもの(日時指定の紙チケット/引換券)に加えて、来場日時をあらかじめ指定しなくても混雑が予想される連休などの特定日以外は原則自由に来場可能なもの(予約可能引換券)の2種類が販売中。
ほかにも旅行代理店では、紙チケット/引換券だけでなく、会場までの送迎付きプランやホテル宿泊付きプランを販売している。
公式チケットサイト以外から購入したチケット(日時指定の紙チケット/引換券)には、チケットID(10桁の英数字)が割り振られており、公式チケットサイトの「マイチケット」ページ上で自分の万博IDと結び付けて(追加登録して)有効化される。また公式チケットサイトでは、来場者本人に代わって、家族や友人などにチケット購入・プレゼント(受け渡し)することができ、来場日時予約やパビリオン観覧の抽選申込・予約も代理で行なうことができる。
なお、来場日時予約の枠に空きがある場合には、入場ゲート前で当日チケットを対面で購入することもできるが、確実に入場するためにはあらかじめチケットを購入しておくのがベター。
開幕する4月13日からは、万博ID登録が不要な簡単入場チケット「EXPO Quick」も発売となる。
会場マップと会場内の移動手段
会場は「大屋根リング」を中心に全8ゾーンに分かれ、主に海外パビリオンは大屋根リング内、国内パビリオンは大屋根リング外に設けられている。
また、飲食・ショップ・コンビニ、案内所・忘れ物センター・トイレ・ベビーケアルーム・水飲み場・ATM・手荷物一時預かり所・休憩所といった施設サービスも各ゾーンに点在する。
東側
・東ゲートゾーン
大屋根リング内
・コネクティングゾーン
・セービングゾーン
・シグネチャーゾーン
・エンパワーリングゾーン
・静けさの森ゾーン
西側
・西ゲートゾーン
・フューチャーライフゾーン
広大な会場内は歩いて移動するほかに、会場内を循環するEVバス「e Mover(イームーバー)」(1回400円、1日1000円)、長時間の歩行が困難な高齢者なども乗れる1人用「パーソナルモビリティ」(無料)を利用できる。
国内・海外パビリオン
万博公式情報によると、4月8日時点の参加数は158か国・地域、7国際機関(2025年2月13日最終更新)。
海外パビリオンは、循環経済サーキュラーエコノミーを環(わ)で表現した外観が特徴的な「ドイツパビリオン」、テクノロジー・宇宙開発・教育などをテーマに5つの没入型展示エリアを設けた「アメリカパビリオン」、デンマークやスウェーデンなど5つの国による合同パビリオン「北欧館」など。
国内パビリオンは、世界最大級の“火星の石”などを見学できる「日本館」、滋賀、京都、兵庫、奈良、和歌山、鳥取、徳島、福井、三重の9府県による「関西パビリオン」。また、大阪府市や地元企業・大学などによる「大阪ヘルスケアパビリオン」では、25年後の自分(アバター)に会ったり人間洗濯機やロボットスーツといった未来の技術と暮らしに触れたりできる。
民間パビリオンでは、ナビゲーターを務める鉄腕アトムがiPS心臓や先端医療などを紹介する「PASONA NATUREVERSE」、ガンダムシリーズが描いてきた宇宙での暮らしやまだ実現していない科学技術を体感できる「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」などが出展。
そのほか、SkyDriveなどによる「空飛ぶクルマ」の機体展示やデモフライト、石黒浩や落合陽一といった8人のプロデューサーが主導する8つの「シグネチャーパビリオン」がある。
イベントの観覧予約
このように国内外数多くのパビリオンがあり、さらに各ゾーンのイベントステージでは公式参加者によるナショナルデーやアートショー、音楽ライブなども日替わりで開催される。
確実にパビリオン・イベントを観覧するためには公式チケットサイト上での事前予約制度を活用して参加できるが、これは必須ではない。当日に予約なしで観覧できるパビリオン・イベントも多数ある。
例えば、巨大な大屋根リング、複数の国・地域が共同で出展するタイプの海外パビリオン、未来の暮らしについて考えるフューチャーライフビレッジ、毎日没後のイベント「One World, One Planet」、小ステージでのイベントなど。
大屋根リングの上を歩くなど会場内を散策し、いくつかパビリオンやイベントを観覧し、合間に食事やお土産探しをするなどして、1日楽しく過ごすことができるという。
なお、パビリオン・イベントの予約は、会場内の案内所などに設置された「当日登録端末機」で予約することも可能だ。
飲食&ショップ
世界のグルメ
世界各国のグルメが楽しめるのも万博の魅力のひとつ。会場内にはインドカレーやアジア料理、ドイツビール&洋食といったレストランがあるほかに、本場のピッツアやパスタが味わえる「イタリアパビリオン」、ラクレットチーズや上質なワインが味わえる「スイスパビリオン」、豪州発祥のコーヒー・フラットホワイトが味わえる「オーストラリアパビリオン」など、レストラン・カフェを併設している海外パビリオンもある。
日本のグルメ
国内グルメでは、日本の寿司とデジタルが融合した「スシロー未来型万博店」、冷凍食品とその未来のかたちを味わえるレストラン「テラスニチレイ」、近大マグロで知られる近畿大学とサントリーの協業による養殖魚料理店、グルテンフリーのラーメン店「GF RAMEN LAB」、ハチミツスイーツ&ドリンクが味わえる「神戸養蜂場カフェ」など。ほかにも、讃岐うどんやとんかつ、おむすび専門店、和スイーツ店などがラインアップする。
フードコート
また、万博会場内で最大面積約2000m2を誇るフードコート「大阪のれんめぐり~食と祭EXPO~」では、大阪王将やたこ家道頓堀くくるなど地元大阪の人気店を中心に計13店舗(うち1店舗は2週間ごとに入れ替わるイベント店)が出店。
グッズ&名産品
メインとなるグッズショップは、万博公式ライセンス商品を販売する「2025大阪・関西万博 会場内オフィシャルストア」が計4か所オープンする(東ゲート側に2か所、西ゲート側に2か所)。
そのほか、大阪土産が集まるマルシェ「おいしい老舗のたからばこ 大阪産名品」、日本のアニメグッズを販売する「アニメイト 大阪・関西万博店」、京都の銘品や伝統工芸品を販売する「おこしやす 京都の小路 Kyoto's Crafts&Foods」などがある。
そのほか設備・注意したいこと
万博会場内には案内所・忘れ物センター・トイレ・ベビーケアルーム・水飲み場・ATM・手荷物一時預かり所・休憩所などを完備している。小型コインロッカー(東西)や喫煙所(東のみ)などゲート外にしかない設備もあるが、専用レーンで再入場することは可能。
大型荷物の持ち込み禁止
ただし、万博会場内に600×900×400mmを超える大型手荷物の持ち込みは禁止。また、大きさに関わらずキャスター付き荷物(スーツケースなど)の持込みも禁止。
そのため、事前に大阪市内のコインロッカーや宿泊ホテルなどへ預けてから来場する必要がある。万博協会でも会場外(弁天町駅・桜島駅)に大型荷物などの公式一時預かり所(1個1000円)を数限定で設けている。
万が一、会場に大型荷物やキャスター付き荷物を持って行ってしまった場合は入場ゲートで有償(1個1万円)での預かりとなるが、東西ゲート各1日100個までしか受け付けないので要注意だ。
会場内は全面キャッシュレス
万博会場内は、国際博覧会として初の試みとなる全面的キャッシュレスを導入。会場内の買い物、飲食、EVバス乗車ではキャッシュレス決済のみとなり、現金は使用できない。
使える決済ブランドの例は、大阪・関西万博オリジナル電子マネー「ミャクぺ!」、VisaやJCBなど8つの国際ブランド、SuicaやICOCAなど9つの交通系電子マネーをはじめ、nanaco、iD、QUICPay、コード決済のPayPay、d払い、au Pay、楽天Payなど。
会場内にはプリペイドカードへの現金チャージ機も設置している。