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関西空港、第1タミ主要機能の工事終え3月27日グランドオープン。国際線の新入国審査場や広大ビジネスラウンジを見てきた
2025年3月15日 16:42
- 2024年3月15日 公開
関西エアポートは3月15日、関西国際空港 第1ターミナル(関空T1)に新設した3階の入国審査場などを報道陣に公開した。
関空では1994年の開港以来初となる大規模リノベーションを段階的に進めており、4月に開幕する大阪・関西万博を前に、ターミナル主要機能の工事にあたるフェーズ3を完遂。3月27にグランドオープンを迎える。
関空T1リノベーション フェーズ3(ターミナル主要機能の工事)
3階 入国審査場(南):2025年2月26日オープン
4階 国際線保安検査場:2024年9月中央部オープン、2025年3月18日北側オープン、3月27日全体オープン
3階 入国審査場(北):2025年3月18日オープン
3階 国際線ラウンジ:2025年3月27日オープン
入国審査場はこれまで2階にあったものを3階に移転し、接続廊下を通じた南北一体的な運用に切り替える。開放的な空間で、スムーズな入国審査・検査を目指した開放的なレイアウトになっており、片側面積は従来の約1900m2から約2300m2に拡張した。
4階の国際線保安検査場は従来の約3500m2からグランドオープン時は約6300m2までに拡張。スマートレーンも最大22台に増設し、よりスピーディな保安検査を行なうことで、処理能力を1時間あたり約6000人まで高める。
3階の国際線ラウンジは、T1に就航している各航空会社利用者向けの共用ラウンジとして1か所に集約リニューアル。関空にしかないラウンジを目指し、古都と都市をコンセプトにした超広大なビジネスラウンジ「KIX Lounge Kansai」(約2970m2、席数658席)と、ファーストクラスやビジネスクラスなどの最上級クラスを対象とした高級感あふれるラウンジ「KIX Lounge Premium」(約800m2、席数143席)の2種類を運営する。それぞれ日本らしさ・関西らしさあふれる食事やドリンクが楽しめ、シャワーブースや授乳室、通話ブース、マッサージチェアなども備える。
またグランドオープンに伴い、4階 国際線出発エリア、3階 国際線到着エリア、2階 フードコート内の3か所に、飲食やサービス、免税など国際線利用者の幅広いニーズに対応する計13店舗を新規オープンする。
関空T1 商業エリア新規オープン
到着免税店「KIX DUTY FREE Arrival Shop South」
到着免税店「KIX DUTY FREE Arrival Shop North」
天丼・天ぷら「日本橋 天丼 金子半之助」
コンビニ「ローソン」
旅行用品・キャラクター雑貨「gowell select」
開発途上国産品「一村一品マーケット」
外貨両替「トラベレックス」
カプセルトイ「GACHA-MATSURI」
外貨両替「KIX Currency Exchange」
Wi-Fiレンタル・SIMカード「グローバル WiFi」2店舗
Wi-Fiレンタル・SIMカード「イモトのWiFi」
Wi-Fiレンタル・SIMカード「テレコムスクエア」
近年のインバウンド急増を受けて国内線と国際線の配置を見直し、これまで2022年10月には新国内線エリア(フェーズ1)、2023年12月には新国際線出国エリア/中央エリア(フェーズ2)などをオープン。今回のグランドオープン(フェーズ3)を経て、2026年夏には新国際線出発エリア/南北商業施設増設(フェーズ4)をオープンする。
大規模リノベーションによって国際線キャパシティを拡大し、受け入れ可能な国際線旅客数を関空全体で約4000万人(コロナ禍前実績の約2倍)までに引き上げる狙い。
グランドオープンに先立ち行なった式典では、関西エアポート 代表取締役社長 CEO 山谷佳之氏が挨拶。関空が開業してからこの30年間の歴史は、開港当初の利用者の伸び悩みや経営不振、コロナ禍による航空需要の落ち込みなどあり「チャレンジと苦悩の連続。そして、関空はまた大きなチャレンジに挑んでおり、3月27日にグランドオープンを迎える。今度は失敗したくない。必ず、必ず儲けてみせる。私たちが利益を上げれば、関西経済界は大阪も神戸も京都もみんな儲かる、そして空港もまた儲かる、というサイクルをつくっていきたい」と意気込んだ。
また来賓として出席した国土交通副大臣 古川康氏、与党関西国際空港推進議員連盟 会長 鶴保庸介氏、大阪府知事 吉村洋文氏、2025年日本国際博覧会協会 事務総長 石毛博行氏、関西経済連合会 会長 松本正義氏、大阪商工会議所 会頭 烏井信吾氏、駐日フランス大使 Philippe Setton氏らが祝辞述べ、鏡開きを行なった。