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万博の未来型「セブン-イレブン」ではアバターロボットが遠隔接客! 焼きたてピザなど通常店にはないレジ横フードも充実

2025年4月13日~10月13日 開催
万博会場にある「セブン-イレブン」ではアバターロボットが遠隔接客!

 4月13日に「大阪・関西万博(EXPO2025)」が大阪・夢洲で開幕する。ここでは、会期に先立ち実施したメディアデーでの会場内の様子をお伝えする。

 万博会場内には、セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートが出店。そのなかでも、アバターロボットが遠隔接客で買い物をサポートするという面白い取り組みをしている未来型コンビニ「セブン-イレブン 西ゲート店」に行ってみた。

 このアバターロボットの正式名称は「newme(ニューミー)」。ANAホールディングス発のスタートアップであるavatarinが開発したもので、万博会場ではセブン-イレブン2店舗(西ゲート店、ウォータープラザ店)および大阪ヘルスケアパビリオンのパーソナルフードスタンド前に導入する。

 今回訪れたセブン-イレブンでは、踏んだ振動を電気に変換する素材を使用した発電床、水素で発電した電気を使用してセブンカフェ スムージーのマシンを動かす取り組み、持続可能な原材料を使用したオリジナルフレッシュフードや環境配慮型のパッケージで包装された商品の販売など、“5年先の未来”に向けたさまざまな挑戦を行なっている。アバターロボットによる遠隔接客もその一環。

 また、“できたて”を気軽に味わえるカウンター商品、いわゆるレジ横フード・ホットスナックに力を入れており、通常店舗にはないファストフードメニューを多数ラインアップしている。

 たとえば、お店で焼いたシリーズの「みたらし団子/あん団子」(150.12円)や「たい焼き」(190.08円)、「抹茶クッキー」(250.56円)などの和スイーツに、「ふんわりメロンパン」(160.92円)や「チョコクロワッサン」(210.60円)、「カレーパン」(160.92円)など。

 そのほか、セブンオリジナルの「マルゲリータ」(1枚780.84円、1カット250.56円)や「照り焼きチキンピザ」(1枚880.20円)、「コーンマヨピザ」(1カット250.56円)なども、できたて熱々を味わえる。

 いずれの商品も、専用の注文パネル(発券機)でオーダーを受けてからバックヤードで用意されるので、会計はそのあいだに発券を持ってレジ(有人もしくは無人)の方へ。しばらく待つと、受け渡しカウンターで提供されるという仕組みだ。

 このように、通常店舗にはない新たなテクノロジーと商品が充実していることから、店舗従業員とともに店内を動きまわるアバターロボットが接客を行なう。

「ファストフードはどうやって注文するの?」「無人レジの使い方が分からない」「セブンカフェのマシンはどうやって操作するの?」など、買い物で困ったことがあればなんでも気軽に質問することができる。

 アバターロボットといっても、ディスプレイに表示される顔(中の人)は、万博会場にある別室の「NTTパビリオンルーム」でリアルタイムに会話している本物のセブン-イレブン従業員。身体はロボットなのに、まるで店員と直接会話しているような、摩訶不思議なコンビニが体験できる。

 ゆくゆくは、この技術が人手不足やどこにいても働ける環境、行き届いた接客、作業効率の向上に役立てられるという。