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ハローキティ・ドラえもんが案内する万博の日本館。始まりも終わりもない「循環」をテーマに

2025年4月13日~10月13日 開催
今回の万博で最大のパビリオン「日本館」

 4月13日に「大阪・関西万博(EXPO2025)」が大阪・夢洲で開幕する。ここでは、会期に先立ち実施したメディアデーでの会場内の様子をお伝えする。

 ホスト国としてのパビリオン「日本館」の展示のテーマは「いのちと、いのちの、あいだに」。Plantエリア、Farmエリア、Factoryエリアという3つのエリア構成で、日本文化の根底にある「循環」を表現している。

 円環状のパビリオンをぐるりと回ると、その過程を体験でき、3つのエリアそれぞれに設けられた出入り口のどこから入っても、始まりも終わりも存在しないひとつの「循環」の考え方を体験できるようになっている。

 ハローキティが藻類(そうるい)の魅力と可能性を紹介していたり、ドラえもんが日本ならではの「循環型ものづくり」を案内するなど、日本が世界に誇るキャラクターたちの活躍にも注目だ。

 見終わってから、その建築と展示による見せ方の巧妙さに「なるほど~!」と関心したパビリオンだった。

ドラえもんグッズなどを販売する日本館公式ショップ
内覧したのは日没後だったのでライトアップされていて美しかった
この日はPlantエリアから入った
微生物のはたらきに着目したPlantエリア。これは微生物の営みを表現した「発酵層」
水盤。ここが円環状の建物の中心となる
火星の石に触れてみた
かつて日本の南極観測隊が採取した隕石らしい
藻類(そうるい)にフォーカスしたFarmエリアでは32種類の藻類に扮したハローキティの姿が見もの
一番のお気に入りキティがこちらの「スピルリナ」という藻類
フォトバイオリアクター
藻類を混ぜ込んだ素材を使って2機のロボットアーム型3Dプリンタがスツールを作っている様子を上から見学
そのまわりをちょこまか動くロボットがなんだかとてもかわいいのだ
あえてやわらかく作る日本のものづくりを紹介するエリア。ここがとても興味深い
ドラえもんを使って漫画タッチで説明しているのが分かりやすい
3Dプリンタが作っていた藻類スツール

 最後に、日本館に設置されている「ふれあう伝話」を紹介しよう。これは日本館と関西国際空港 万博特設ブースを接続し、音や映像に加え、触覚・振動を送り合うことができるというもの。丸い手のマークのところにハイタッチをすると、ふれる感覚が伝わってくるのだ。次世代通信技術「All-Photonics Connect powered by IOWN」を活用した、新しいコミュニケーション体験装置だという。

実際に関空にいるNTTのスタッフとハイタッチして振動を感じることができた「ふれあう伝話」。不思議すぎる!