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大阪・関西万博、25年後の自分と会える「大阪ヘルスケアパビリオン」を見てきた! 人間洗濯機/ロボットスーツ/家庭で霜降り肉メーカーも登場

2025年3月23日 公開
“楽しみ半分、不安半分”とコメントしながら「ミライ人間洗濯機」に入った吉村洋文大阪府知事

 4月13日に開幕する大阪・関西万博2025に地元大阪が出展する「大阪ヘルスケアパビリオン」が完成し、3月23日に開館式とパビリオン内覧会が行なわれました。

 大阪府市や市町村をはじめ、企業や大学、経済団体、市民など産学官民が主体となっている注目のパビリオンをひと足早く見てきたのでレポートします。

大阪ヘルスケアパビリオンは、今回の万博で2番目に大きなパビリオン
万博会場のシンボル「大屋根リング」が目の前。世界最大級の木造建築物というだけあって圧巻の大きさ!
アテンダントのユニフォームが素敵でした

2050年の未来を体験できる大阪ヘルスケアパビリオンに潜入!

自然光が差し込むアトリウムを2階から見下ろしたところ

「REBOEN(リボーン)」が出展テーマの大阪ヘルスケアパビリオン。メインコンテンツはなんといっても「リボーン体験ルート(要予約)」です。カラダ測定ポッドで髪や肌、歯、心血管など7項目を測定し、その結果をもとに生成された25年後の自分(アバター)と対面できるというものです。

 そのあと続く、栄養や身体に関する「ミライのヘルスケア」や、2050年ごろを想定した「ミライの都市」の各ブースを見てまわると、“ミライの自分のカラダは変えられる! 今からでも頑張ろう!”と前向きな気持ちを実感できる展示となっています。大袈裟ではなく、来る前と後では「健康」や「カラダ」「いのち」などの意識が変わるパビリオンでしたよ。

 なお、リボーン体験ルートを楽しむためには「大阪ヘルスケアパビリオン公式アプリ」(Android/iOS版)のダウンロード&事前登録(無料)が必要です。対象は16歳以上の日本国内居住者で、家族登録機能を使えばスマホのない子供も一緒に登録可能です。

1階のリボーンゲートからスタート
公式アプリを入れてアカウント作成。性別や生年月日、ニックネームを入力
まずはアプリ内の体験QRコードをマシンにかざしてリボーンバンドを発行します
続いて、ずらっと並ぶ「カラダ測定ポッド」へ。測定は1人ずつ行ないます
リボーンバンドをタッチすると測定スタート。指示に従っていくと7項目の健康データが測定されます。所要時間は6分
導線に従って「ミライのライド」と名付けられたエレベータで2階へ
「ミライのライド」を降りたところは「ミライのじぶん」と会える場所。リボーンバンドをたまごマークにタッチすると……
今の年齢+25年後の(歳を取った)自分のアバターと衝撃のご対面です
ほかはまあまあなのに脳ランクだけ低いという悲しい結果に

 自分のアバターと出会ったあとは、さまざまな企業が出展・展示する「ミライのヘルスケア」ゾーンを楽しみましょう。各ブースのたまごマークにリボーンバンドをかざすと、さらにデータが蓄積していってランクの変化を楽しむことができるシステムなので、時間が許す限りいろいろ試してみて! アトラクションもいろいろ用意されています。

パーソナルフードスタンドでは、カラダの状態に合わせてAIが「なりたいミライ」に必要な栄養や食材、レシピを提案。最後に自分に合ったパーソソナルフードがもらえます
地球とカラダに親切な除菌(日本MA-T工業会)
椿本チエインの「カラダ拡張スーツ」では、「自らカラダを動かす+VR」によるロボットスーツ体験が可能。これオススメ!
細胞ケア研究所(江崎グリコ)では、老化予防の新しい考え方を知ることができます
ロート製薬の「アイケアステーション」
ニプロの「次世代を創る医療技術」
森永乳業の「ビフィズス菌で超人間」
ミルボン「自分らしく美しく生きる美容室」。ミライの美容室体験後はシャンプー&トリートメントのサンプルがもらえます
ミラブル技術を体感できるサイエンスの「宇宙シャワー」ではウルトラファインバブルを実際に体験可能。やってみると手の甲が白くなってしっとり!
スタッフは宇宙っぽくてかわいい制服
未来の多様な美しさをを考えるタカラベルモントの「量子飛躍する美の世界」。このキラキラブースではぜひセルフィー撮影を! コシノジュンコデザインの制服にも注目

2050年ごろを想定した「ミライの都市」ゾーン

コラントッテ「磁力で健やかに暮らす」

「ミライのヘルスケア1・2」を見たあとは、“ヒカリの坂道”と名付けられた緩やかなスロープを歩いて1階の「ミライの都市」ゾーンへ。ここでは2050年ごろを想定した未来の都市やライフスタイルをのぞくことができます。

 時間切れで全部を見ることができなかったのですが、「家庭で作る霜降り肉」のミートメーカーや、便利な交通によって大きく変化した2050年の大阪の街が映し出される没入シアターなど、いろいろな企業の出展がありました。

主催者展示の「家庭で作る霜降り肉」。お肉は自身の好みにあわせて“家庭で作る”時代へ!をテーマに、ミートメーカーがある未来の暮らしを想像
大阪市高速電気軌道の「ニューモビリティ・ニューライフ」はスタンディング形式の没入シアター。便利な交通によって大きく変化した2050年の大阪の街が映し出されます。ワクワクする映像は必見!

 本館棟1階の「リボーンチャレンジ」は、400以上の大阪の中小企業・スタートアップが毎週入れ替わる形で出展するスペースです。ヘルスケア、SDGs、デジタル、ライフスタイルなどのカテゴリーに基づいて、週替わりで新技術やアイディアを披露するそうですよ。

 10月まで全26週の展示スケジュールは、大阪ヘルスケアパビリオン公式サイトで確認できます。

リボーンチャレンジ。提供:(公社)大阪パビリオン

アトリウムにはカラダもココロも洗ってくれる「ミライ人間洗濯機」を展示

「ミライ人間洗濯機」。開発したのはミラブルシリーズで知られる大阪の企業サイエンス

 1階中央の開放的なアトリウムには、1970年の大阪万博で話題となった「ウルトラソニックバス(通称:人間洗濯機)」が、現代の技術によって進化し「ミライ人間洗濯機」として展示されます。

 この日は、吉村大阪府知事が大勢の報道関係者の前で約15分の入浴体験。「気持ちいい! すっきりします」と大満足の様子でした。

ラッシュガード&ハーフパンツ姿で「ミライ人間洗濯機」に入った大阪府知事の吉村洋文氏

「ミライ人間洗濯機」はボディソープなどは使わず、身体を洗浄するのは毛穴より小さなマイクロバブルやウルトラファインバブル。カラダを洗うだけではなく、心拍や自律神経など入浴者の生体データを測定して、その人に合った音楽が流れたり、モニターに映像を映し出されたりもする、まさにミライのお風呂、ならぬ洗濯機(笑)。最後は乾燥までしてくれます。

吉村知事入浴中
会場にはその様子を映すモニター

 ちなみにこの「ミライ人間洗濯機」、会期中は約1000人が体験できるそうですが、予約はすでにいっぱいのようです。入ってみたかった!

フード・物販エリアの「ミライの食と文化」コーナーは1階に。乳・卵フリーのソフトクリームなどがあるそうです

特別な「モンスターハンター」体験ができるXD HALL

この壁画の前でぜひ記念写真を

 大阪ヘルスケアパビリオンの一部として造られた「XD HALL」では、カプコンが今回の万博のために開発した体験型スペシャルコンテンツ「モンスターハンター ブリッジ」(要予約)を出展しています。

 大阪ヘルスケアパビリオンのテーマ「REBORN」から着想を得て、自然や生物、生命の素晴らしさを重要なテーマの1つとしている「モンスターハンター」シリーズを活用したものです。

XD HALL

 開幕後とは異なる体験版の上映でしたが、専用のARデバイスを装着して入るホール内は360度シアターになっていて、イマーシブサウンドとそれに連動した床振動で大迫力の没入体験でした。なお、この大阪ヘルスケアパビリオン「XD HALL」は来場日時予約(無料)が必要です。

対角105度の広い視野角が特徴の専用デバイスを装着
コンテンツの上映時間は約11分。迫りくるモンスターの脅威を体感できます
提供:(公社)大阪パビリオン

 25年後の自分(アバター)と出会う「リボーン体験ルート」。その個人データをもとに目や肌、髪の毛など未来のヘルスケアや医療を提案してくれる「ミライのヘルスケア」。そして「ミライの都市」で2050年ごろを思い描ける大阪ヘルスケアパビリオンは、思っていた以上にワクワクする参加型コンテンツがいっぱいのパビリオンでした。

公式アプリには体験履歴やアバターを残せます。ぜひ事前登録を!
「健康寿命って大事だな~」を実感できる大阪ヘルスケアパビリオンに、ぜひ!