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国交省、2021年度予算配分発表。北千葉道路や名神湾岸連絡線、札幌・創成川通、沖縄・西原バイパスなど新規事業化
2021年3月30日 18:43
- 2021年3月30日 発表
国土交通省は3月30日、令和3年度(2021年度)における国交省関係予算配分を発表した。
国交省の令和3年度一般会計は5兆8981億円、令和2年度(2020年度)第3次補正予算を含めると9兆1893億円となり、「国民の安全・安心の確保」「持続的な経済成長の実現」「豊かで活力ある地方の形成と多核連携型の国づくり」を3本柱として切れ目なく取り組みを推進。特に激甚化・頻発化する自然災害などに対する強靱な国土作りや、ウィズコロナ時台の社会資本、インフラ整備などを進める。
また、東日本大震災からの復興関係予算については、第2期復興・創生期間の初年度として、復興庁が定める計画に従って執行する。
道路関係では、幹線道路ネットワークの直轄事業として下記17か所を新規事業化。
(北海道)国道5号 創成川通
(北海道)国道450号 旭川・紋別自動車道 遠軽上湧別道路
(岩手県)国道106号 宮古盛岡横断道路 箱石達曽部道路
(宮城県)国道4号 仙台拡幅 篭ノ瀬~鹿又
(宮城県)国道108号 石巻河南道路
(山形県)国道47号 新庄酒田道路 戸沢立川道路
(福島県)国道4号 矢吹鏡石道路
(茨城県)国道6号 酒門町交差点立体
(千葉県)国道464号 北千葉道路 市川・松戸
(富山県)国道8号 富山外郭環状道路 中島本郷立体
(愛知県)国道247号 西知多道路 西知多道路 長浦~日長
(兵庫県)国道43号 名神湾岸連絡線 名神湾岸連絡線
(島根県/山口県)国道191号 山陰自動車道 益田・田万川道路
(山口県)国道191号 山陰自動車道 大井・萩道路
(熊本県)国道57号 熊本天草幹線道路 宇土三角道路
(宮崎県)国道218号 九州横断自動車道延岡線 高千穂雲海橋道路
(沖縄県)国道329号 西原バイパス
このほかに、追浜駅(国道16号、神奈川県)、近鉄四日市駅(国道1号、三重県)、呉駅(国道31号、広島県)における交通ターミナル整備なども新規事業化する。
北海道開発局管内
東北地方整備局管内
関東地方整備局管内
中部地方整備局管内
北陸地方整備局管内
近畿地方整備局管内
中国地方整備局管内
四国地方整備局管内
九州地方整備局管内
内閣府 沖縄総合事務局管内
北海道開発局管内
北海道開発局管内では、新たに旭川・紋別自動車道(E39)遠軽上湧別道路と、札幌駅と札樽道を結ぶ国道5号 創成川通を新規事業化。函館・江差自動車道の一部などが2021年度内に開通する。
東北地方整備局管内
東日本大震災ならびに近年の台風/豪雨被害からの復旧などを継続。復興道路、復興支援道路が2021年度内に開通する予定となる。
管内の直轄事業としては、国道106号 宮古盛岡横断道路 箱石達曽部道路、国道4号 仙台拡幅、国道108号 石巻河南道路、国道47号 新庄酒田道路 戸沢立川道路、国道4号 矢吹鏡石道路が新規事業化。スマートICへのアクセス道路など多くの補助事業も新規事業化される。
関東地方整備局管内
関東地方整備局管内では、国道464号 北千葉道路(市川・松戸)が新規事業化。このほか、国道6号 酒門町交差点の立体化や、追浜駅交通ターミナル整備が直轄事業として新規着手。
圏央道や外環道などの主要道路の事業も進められ、年度内には中部横断自動車道 富沢~六郷間や、秦野IC関連道路の開通が予定されている。
中部地方整備局管内
中部地方整備局管内では、西知多道路 長浦~日長のほか、近鉄四日市交通ターミナル整備事業が直轄事業として新規事業化される。一方、長野県の国道19号 桜沢改良は年度内開通を予定している。
東海環状道は山県IC~大野神戸IC間、養老IC~北勢IC間で整備が進められており、それぞれ2024年度、2026年度の開通を見込んでいる。
近畿地方整備局管内
淀川大堰によって分断され往来できなくなっている大阪府の淀川航路に、上下流を結ぶ「淀川大堰閘門」を新規事業化。大阪・関西万博開催までの完了を目指して着手する。
また、名神高速道路(E1)と阪神高速3号神戸線を経て、阪神高速5号湾岸線を結ぶ国道43号 名神湾岸連絡線の、3号神戸線 西宮JCT/IC(仮称)~5号湾岸線 西宮浜JCT/IC(仮称)間が新規事業化される。
中国地方整備局管内
山陰自動車道のうち、益田・田万川道路と大井・萩道路の2区間を新規事業化。直轄事業として整備が進められる。また、国道2号 呉駅交通ターミナル整備事業にも着手する。
整備が進められている国道375号 東広島・呉道路の阿賀IC立体化事業については2021年度内の完成を予定している。
四国地方整備局管内
2021年度内に香川県の高松空港連絡道となる主要地方道 円座香南線や、高知県の国道33号 高知西バイパスの開通を予定。
国道493号 北川道路の第1工区が補助事業として新規事業化されるほか、直轄の営繕事業として、登録有形文化財に指定されている松山地方気象台の整備事業にも着手する。
九州地方整備局管内
九州では、熊本県の国道57号 宇土三角道路、宮崎県の国道218号 九州横断自動車道延岡線 高千穂雲海橋道路が新規事業化。
年度内には、東九州自動車道 志布志~末吉財部、都城道路、国道218号 高千穂日之影道路の開通を予定している。
また、鹿児島港では国際クルーズ船受け入れのためのターミナル整備が年度内に完了する予定となっている。