ニュース
2025年大阪・関西万博に向けたインフラ整備計画決定。大阪メトロ延伸や淀川左岸線完成前倒し、関空国際線機能強化など
会場周辺やアクセス機能強化、にぎわい創出図る
2021年8月27日 15:51
- 2021年8月27日 発表
政府の国際博覧会推進本部は、2025年4月13日~10月13日に大阪・夢洲で開催予定の大阪・関西万博について、インフラ整備計画などを決定した。
インフラ整備計画を受けて国土交通省では、「会場周辺のインフラ整備」「会場へのアクセス向上」「安全性の向上」「にぎわい・魅力の向上」「広域的な交通インフラの整備」の5点を柱に、交通インフラの機能強化や会場周辺のインフラ整備などを実施。広域からのアクセス向上や地域の安全性向上、魅力向上に取り組んでいく。
会場周辺では、大阪メトロ中央線を夢洲駅(仮称)まで延伸する計画や、此花大橋と夢舞大橋の拡幅、夢洲幹線道路などの立体交差化を推進。
会場へのアクセス向上のためのインフラ整備としては、2026年末の完成を予定している淀川左岸線(2期)を前倒しして早期整備することで、新大阪駅/大阪駅と万博会場を結ぶシャトルバスのアクセスルートとして暫定利用することを見込む。
また、関西国際空港においては南北国際線エリアの一体運用など、国際線キャパシティ拡大を柱とした抜本的なリノベーションを実施。第2ターミナルと併せて、国際線で年間約4000万人のターミナルキャパシティ創出を図る。
広域的な会場アクセス機能強化としては、大阪~関空間のアクセスを改善するなにわ筋線や、都市部を経由せずに移動できる大阪モノレールの延伸といった鉄道インフラの強化や、新名神高速道路、大阪湾岸道路西伸部を初め、大阪・関西地域の環状高速道路ネットワークの形成を目指す。
このほか、来場者の交流拡大を図るためのにぎわいや魅力の向上を推進。2021年度に新規事業化する「淀川大堰閘門」の整備により、万博開催時には新たな観光コンテンツとして、淀川上流~夢洲を結ぶ「淀川舟運」の復活も計画している。