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札幌中心部~札樽道 札幌北IC間の「札幌都心アクセス道路」は地下トンネル構造に。方針案とりまとめ

2020年3月2日 公表

札幌都心アクセス道路検討会は、「地下整備」案を対応方針として決定した

 国土交通省 北海道開発局は3月2日、2月27日に開催された「第7回札幌都心アクセス道路検討会」の開催結果をWebサイトに公表した。

 札幌都心アクセス道路は、函館市~札幌市を結ぶ国道5号のうち、札樽自動車道(E5A)札幌北IC(インターチェンジ)~札幌都心部の約4kmを結ぶ創成川通を整備する計画。検討会や北海道地方小委員会ではこれまでに、「地下整備」「一部高架整備」「上下線構造分離(高架と地下の組み合わせ)」「現道活用(平面交差点を改良)」の4案を示したうえで、市民へのオープンハウスを実施。

 札幌市は高速道路の最寄りICまでのアクセスに課題があるとされており、札樽北ICと札幌都心部を高規格の道路で結ぶことで、特に冬期の定時性向上や、国道と札幌北ICとの接続性向上、札幌北IC付近の渋滞解消などを図ることが望まれている。

 市民が重視する項目や政策目標の面において、同等以上の達成が見込めることから「地下整備」案を原案として自治体に意見を照会。同意を得られたことから、検討会では「地下整備」案を対応方針として決定した。事業費は約1000億~1200億円を見込む。

 地下整備案では延長約4kmのうち、札樽道寄りを片側1車線、札幌都心部に近いエリアを片側2車線として既存の創成トンネルへ接続。札幌北ICからのダイレクトアクセスも可能な構造とするほか、ランプ(出入口)は札幌都心部へのアクセス性や札樽道との円滑な接続に資する配置を検討するとしている。

位置図
検討された4案
市民へのオープンハウスで示された地下整備案のパネル
検討会が決定した対応方針案