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はじめてのハワイ旅行ガイド2025~せっかく行くなら隣島の秘境も楽しみたい!~
オアフ島/ハワイ島/マウイ島/カウアイ島
2025年6月23日 06:00
ハワイと言えば、大自然の絶景、ゆるやかな時間、日本では味わえないグルメも満載の楽園リゾート。でも「行ってみたいけど何から調べたらいいの?」「最後に行ったの10年前かも……」そんな声もよく聞きます。
本特集では、意外と知らない“ハワイ旅行のキホン”を解説。また、オアフ島の王道スポットはもちろん、ハワイ島・マウイ島・カウアイ島など、ちょっと足をのばして冒険してみたい“隣島の秘境”も紹介します。
ハワイってどんなとこ?
ハワイはアメリカ合衆国の50番目の州で、太平洋のほぼ中央に位置。太平洋プレートの火山活動で生まれた島々から成ります。ポリネシア人が最初に移住し、独自の文化を築いたのがはじまりで、19世紀にカメハメハ大王が統一王国を建国。1898年にアメリカ合衆国に併合され、1959年に州に昇格しました。ハワイ語や伝統文化(フラやレイなど)、自然を愛するといった“マラマハワイ”の精神が大切にされています。
特にリゾート観光でおすすめの島は以下の4つ。
オアフ島: 州都ホノルルがあるハワイ観光の中心地。隣島アクセスの起点にもなる
ハワイ島: 火山が有名な最も大きな島で、別名“ビッグアイランド”
マウイ島: 自然豊かな癒やしの高級リゾートがあり、ハネムーンにも人気
カウアイ島: “ガーデンアイランド"と呼ばれる緑の楽園で、ハワイ最古の島
日本からのアクセス
ホノルル空港(ダニエル・K・イノウエ国際空港)までは、羽田/成田/関空/セントレア(中部)/福岡から直行便が就航しています。フライト時間は約7時間半で、復路は偏西風の影響でやや長くなり約8時間半です。
主な航空会社は、ANA(羽田/成田)、JAL(羽田/成田/関空/セントレア)、ハワイアン航空(羽田/成田/関空/福岡)、ユナイテッド航空(羽田/成田/関西)、デルタ航空(羽田)、LCCのZIPAIR(成田)。
平均的な往復エコノミー価格は、レギュラーシーズンが8万〜20万円前後、繁忙期(夏休み・年末年始・春休み)が20万以上、LCCやセール利用なら5万円台~8万円台も。
パスポートとビザ
パスポートは、残存有効期間が米国入国日から90日以上であることが推奨されています。また、観光目的で90日以内の滞在はビザ不要ですが、ESTA(電子渡航認証)の申請が必須です。
ESTAは渡米の72時間前までにオンライン申請する必要があり、申請費用は21ドル(約3045円)、有効期間は2年間です。
時差と気候
日本との時差は-19時間(サマータイムなし)で、例えば日本が6月9日12時なら、ハワイは6月8日17時。
年間平均気温は24~30℃で、乾季の夏(5~10月)と雨季の冬(11~4月)にわけられます。夏は風が強く、湿度も上がらないのでカラッとした爽やかな気候を楽しめるベストシーズン。冬は雨季と言っても通り雨のようなシャワーやスコールが降る程度なので旅行するのに不便はしません。
夏は日差しが強いため、半袖+帽子やサングラスを。冬は朝晩に肌寒くなることもあり、薄手の羽織りがあると安心。また、ホテルやレストラン、飛行機内では冷房が強い場合があるため、夏でも長袖の上着を1枚携帯すると便利です。
通貨とチップ
通貨はUSドルで、1ドル=約145円(2025年6月時点の為替レート)。例えばビッグマック1個の値段は8.53ドル(約1237円)で、アイススターバックスラテのグランデサイズは7.55ドル(約1095円)ほど。
特にホノルルはクレジットカード決済(Visa/Mastercard/JCBなど)が普及しているものの、郊外や隣島では現金しか使えない店舗もあり、またチップ文化があるため空港やATMで両替して現金を用意しておくのがベター。
ホテルの枕元チップは1泊3~5ドル、レストランでは料金の15〜20%が目安です。そのほかタクシー運転手やアクティビティのガイドにも、受けたサービスに応じてチップを支払います。
現地の交通移動手段(空港シャトル/路線バス/タクシー/レンタカー)
まずホノルル空港に到着し、ワイキキ市街地の滞在ホテルまで移動する際は、乗り合いの空港シャトルバスを利用するのが一般的。税関を出たすぐのところにバスターミナルがあり、各社バスが待機しています。
HISハワイが運行する「LeaLea」(往復46ドル、約6670円)や、空港に着いてからでも乗り場で予約できる「ロバーツハワイ」(往復50ドル、約7250円)などが日本語に対応しており、予約時に宿泊ホテルを伝えて降ろしてもらい、帰りは帰国便に間に合うように指定時間にホテルでピックアップしてもらいます。片道所要は約40分。
そのほかタクシーや事前決済のUberを使う手もあります。
ワイキキ周辺は徒歩やバスで移動可能。しかし離島や郊外観光ではレンタカーを予約するか、送迎付きツアーを利用するのが基本。田舎ではタクシーやUberは台数が少なく、時間も確実ではありません。
レンタカーは、日本の運転免許証とクレジットカードを持っていれば借りられます。空港や主要ホテルのデスク、空港や街なかのレンタカー店舗でも予約できますが、あらかじめレンタカー会社サイトで予約しておくのがオススメで、価格は1日5000円~1万円。
隣島へのアクセス方法(国内線乗り継ぎ)
ホノルルから各島への移動は、ハワイアン航空などが運航する国内線の利用が基本。日本からはまず、ホノルル空港に着き、入国審査・預け入れ手荷物のピックアップ・税関を経て、税関出口を出たすぐ向かいの方にある国内線ターミナル1に歩いて移動し、再びチェックインすることで乗り継ぎできます。
日本を出発する際に最終目的地を申告してスルーチェックインもできますが、いずれにせよ荷物は一度ホノルルで受け取り、再び預け直す必要があり(チェックインカウンターもしくは乗り継ぎ手荷物預かりカウンターで預け直すことになるため)、よってバゲージスルーはできません。
ホノルル~各隣島の所要時間は以下のとおりで、片道料金は5000円~1万2000円ほど。隣島から隣島へ行く便数は少ないですが、一旦ホノルルを経由する便が多く出ています。また、ハワイ州内を移動する国内線であってもパスポートは必須なのでご注意を。
ホノルル~各島
ハワイ島(ヒロ国際空港/コナ国際空港):片道約1時間
マウイ島(カフルイ空港):約35分
カウアイ島(リフエ空港):約40分
各島から日本へ帰国する際は、隣島~日本間の直行便がないため一旦ホノルルを経由するものの、空港外に出て再チェックインする必要はなく、ホノルル空港内のターミナル間を移動して搭乗ゲートまで直接向かうことができ、最終目的地の日本まで荷物も預けられます(その場合は出発空港でスルーチェックインを行なう)。ただし乗り継ぎの時間を考慮して、余裕を持ったフライトを予約してください。
人気グルメとアクティビティ
さて、島に到着。初訪問・リピートに関わらず、ハワイに訪れたらしたいこと、見たい景色、食べたいグルメをピックアップしてみました。
なかには、旅行会社による日本人向けツアーがまだ商品化されていない穴場的アクティビティや、隣島に行かないと味わえない地元民御用達グルメのお店も。
各島を現地取材してきた詳細レポート(関連記事)は、この夏~冬にかけて順次追加していくのでお楽しみに!
アクティビティ
例えばホノルルでは、ワイキキのメインストリート・カラカウア通りを散策したり、ビーチで泳いだり、大型商業施設(アラモアナセンターやロイヤル・ハワイアン・センターなど)でショッピングしたり。
ワイキキからひと足をのばすと、火山ダイヤモンドヘッドで登山、米国唯一の海軍基地が置かれるパールハーバー(真珠湾)の戦艦ミズーリ見学、多くの映画のロケ地にもなっている観光牧場クアロアランチでジュラシックアドベンチャーツアーなどが楽しめます。ほかにもドライブや絶景ゴルフなどが定番人気。
さらに、ハワイ島では本場の挽きたてコナ・コーヒーが味わえるUCC直営農園の見学&焙煎体験ツアー、マウイ島では標高3000m超のハレアカラ山頂でサンセット&天体観測ツアー、カウアイ島では全長25kmにおよぶ断崖絶壁の海岸線ナ・パリ・コーストで野生イルカウォッチング&シュノーケリングなど、楽しいだけではない驚きと感動を味わうことができます。
グルメ
グルメのオススメは、ノースショア名物ガーリックシュリンプ、マグロなどの海鮮を漬けた伝統料理ポケ、ラーメンに似たハワイ発祥のローカル麺料理サイミン、目玉焼きがのったロコモコ丼、最高級USDAプライムビーフをジューシーに焼き上げたステーキなど。
夕方のハッピーアワーに、地ビールや名物カクテル「マイタイ」をお得に味わうというのもアリ。
スイーツ系では、たっぷりホイップクリームやリコッタチーズのパンケーキ、揚げドーナツのマラサダ、ヘルシーなのに満足感もすごいアサイーボウル、虹色のかき氷シェイブアイスなどが根強い人気で、各島に名店も点在します。ぜひ、いろんなお店を巡って食べ比べしてみてください。
レストランは割高なので、地元スーパー(フードランド、ホールフーズ・マーケット、ウォルマートなど)で食材を買って、ホテルの部屋で調理するなどコストを節約しつつ、1日くらいは外食で食べたいものを食べる!といったプランニングもオススメです。
飲み水について
ハワイの水道水(軟水)は飲料可とされていますが、やはりミネラルウォーターを購入するか、エコの観点から多くのホテルが設置しているウォーターサーバーを利用するのが安心。
物価高のハワイではコンビニやスーパーで売っている水も割高(1Lペットボトルで3ドル前後)なので、マイボトルや空きペットボトルを持参して、ホテルのウォーターサーバーから汲みましょう。
電源とWi-Fi
ハワイのコンセント形状は日本と同じAタイプ。電圧は日本より高い(110~120V/60Hz)ですが、一般的なスマホ充電器やヘアアイロン、PC電源などは問題なく使用できます。ただし、ホテル客室のコンセントは数が少なかったり、枕元から遠かったりするので、延長コードも持参するのを忘れずに!
空港やホテル、主要な商業施設では無料Wi-Fiが使えますが、郊外や隣島内の電波は弱めで、データ通信もつながりにくい傾向です。
治安について
スリや置き引きには要注意。夜間の外出は十分に気を付けて、特に一人歩きは賑やかなワイキキの市街地であっても避けてください。