旅レポ
FLYING HONUで行くはじめてのハワイ! ラウンジやシャトルバス、お土産のプリオーダーなど便利サービスを使って旅する
2024年8月6日 12:00
ハワイ州観光局が実施したメディア向け視察ツアーに参加してきた。
オアフ島を周遊し、絶景スポットやアクティビティ、ショッピングを堪能。ハワイを訪れるのは今回がはじめてだったが、これまで見聞きしてきたハワイの魅力とは異なる楽しみ方にも気づくことができた。
ハワイへ向かう高揚感をさらに盛り上げるFLYING HONU
往復の飛行機は、空飛ぶウミガメこと「FLYING HONU(フライングホヌ)」に搭乗した。ハワイの海をゆったりと泳ぐウミガメをデザインしたANAのハワイ路線専用機(エアバス A380型機)で、総2階建ての飛行機だ。往復ともに24時間前から行なえるオンラインチェックインを済ませていたので、スムーズに搭乗口へ向かい写真撮影を楽しむことができた。
FLYING HONUには、ブルーの1号機「ラニ(Lani)」とエメラルドグリーンの2号機「カイ(Kai)」、サンセットオレンジの「ラー(La)」の3機があり、それぞれハワイの空や海、夕陽をイメージしている。3機がみな異なるかわいらしい表情を浮かべているのが印象的だ。
コロナ禍で運航できない期間、成田空港に駐機しているFLYING HONUの機内で機内食を堪能できるイベントやチャーターフライトを開催していたことが記憶に新しいが、そのころから3機揃ってのびのびと運航できるようになる日を待ち遠しく思っていた。今回の旅では、行きに1号機、帰りに2号機に搭乗することができた。
機内は座席数520席で、ファーストクラスとビジネスクラス、プレミアムエコノミーが2階に位置している。エコノミークラスの最後方には3席または4席をベッドのように利用できるカウチシートを用意しており、レッグレストを水平に上げて座席をフラットにすることが可能。子供が就寝中に座席の隙間に落ちてしまう心配がなくなり、自由な体勢をとることができる。
20時30分ごろに搭乗がはじまり機内へ。今回利用したエコノミークラスのある1階は、天井の照明が青色に輝いていた。夜ということもあり機体のデザインははっきりとは見えなかったが、未来旅行へと旅立つかのような機内の演出でワクワクしてくる。
離陸して少し経ったころに、機内食が到着した。今回は行きの便で、事前に特別な機内食を予約していた。プレミアムエコノミーとエコノミークラスの乗客が変更できる有料(+2500円)の機内食だ。通常の食事と異なる食材や味つけ、見た目にこだわりが詰め込まれた食事を、和食と洋食から選んで予約できる。2024年6~8月期の和食メニューは、前菜がスパイシーチキンと青パパイヤのサラダ、メインが牛肉和風デミグラス煮で、チーズとクラッカー、デザートのムース オ ペーシュもついてきた。旅の予感に胸を弾ませながら、空の上でちょっとした贅沢を楽しむことができた。
機内で食事をする際、身のまわりの荷物の置き場に困ることがあるだろう。そんなときにうれしいシートポケットも、想像以上に使いやすいものになっていた。ノートPCなどが入れられるサイズのメイン収納部の表面に、小物を入れて目視できるメッシュポケットがついている。メッシュポケットは2つに分かれていて、片方は膨らみがありペットボトルや小さめのタンブラーを挿し込める仕様だ。筆者はPCやカメラを使いながら機内で過ごすので、機内サービスの際にしばしばてんやわんやしてしまうのだが、今回は荷物を整理し、食事と一緒にゆっくりとワインをいただいた。
ハワイとの時差は19時間。日本時間の夜9時ごろに出発し、約7時間30分後にハワイで朝9時30分を迎えることになる。行きの便では睡眠が欠かせないという状況だったのだが、ここでFLYING HONUの快適さに気づく。エコノミークラスの通常席でも1席が広々としており、前の座席の下に荷物を置かせてもらっていても足元を窮屈に感じない。コンセントとUSB充電ポートを使うことができるので、スマホやカメラの充電もばっちりだ。しっかりと支えてくれるヘッドレストやフットレストが備わっていたり、やわらかい枕とブランケットが用意されていたりと、夜の便でリラックスしてハワイを思い切り楽しむための準備ができる。シートモニターが大きく映画や機外のリアルタイム映像を満喫できるためつい夜更かししてしまいそうになるが、グッと堪えて睡眠をとった(代わりに帰りの便で映画を3本鑑賞した)。
お土産は帰りの機内のプリオーダーサービスで
ハワイ旅行では、長めの休暇をとって1週間ほど滞在する人が多いだろう。ランドリーのあるホテルが多いとはいえ、それだけの期間になると万全に備えたい筆者のような旅行者は荷物の量が膨れ上がってしまう。
帰りの便で荷物超過を防ぐために今回利用したのが、機内免税品のプリオーダーサービスだ。航空券の予約が完了したあと、すぐにFLYING HONUのモデルプレーン(1/500スケール、各4500円)を3機申し込んだ。3日ほど待つと、取り置きできたことを知らせるメールが届く。
機内で申し込み完了のメールを提示し、商品を座席に持ってきてもらった。支払いは機内で、クレジットカードやANAギフトカード/ANA旅行券、ANA「ダイヤモンドサービス」機内・空港お買い物クーポンで行なえる。ANAカードでクレジット決済を行なうと10%引きになり、マイレージクラブ会員であればそのほかのクレジットカードで支払ってもマイルも貯めることができるのでかなりお得だ。現金での支払いは終了しているため注意しよう。
今回購入したモデルプレーンは、機体が亜鉛合金製で非常にずっしりしている。子供のころ海外旅行の機内で記念にもらったようなプラスチックのモデルプレーンを想像していたので、重厚感のあるミニFLYING HONUに心が躍った。それと同時に、これほど重量のあるものを行きに購入していたら間違いなく超過していたな、と帰りの便でプリオーダーサービスを利用できたことにほっとした。
ワイキキではマハロラウンジでのんびりワーケーション
ANA便でハワイを訪れるなら、ぜひ利用してほしいのが「マハロラウンジ」だ。ワイキキ中心部の「ワイキキ・ショッピングプラザ」2階に位置しており、飲み物やおやつをもらって休憩することができるほか、各種オプショナルツアーや食事の予約も行なえる。ANA便を往復利用してハワイに来たマイレージクラブ会員が無料で利用できるラウンジだ。
営業時間は9時~17時。ホテルのチェックイン時間より前に到着する便でハワイを訪れる人も多いが、マハロラウンジを訪れればすぐに一息つくことができる。また営業時間内は、自由にロッカーを利用可能。大型スーツケースなどのロッカーに入らない荷物はカウンターで預けることもできるので、ホテルのチェックインを待つことなく手ぶらで軽やかに観光へと繰り出せるのがうれしい。
エントランスでは前述のモデルプレーンをはじめとするグッズなどFLYING HONUに関する展示がされている。奥へ進むとさまざまなタイプの席を用意しており、フリーWi-Fiを利用して観光地やレストランの検索から、ちょっとした仕事まで済ませることが可能。移動中のネット利用について筆者は今回もキャリアの海外利用サービスを活用したが、マハロラウンジでは1日9ドルでWi-Fiルーターをレンタルすることもできるそうだ。
充電器のレンタルやコンセントが利用でき、キッズスペースも完備している。家族旅行の最中に急な仕事が入ってしまっても、なんとか対応できるかもしれない。ベビーカーも有料でレンタルできるので、どうしても大荷物になりがちな子連れ旅行でも日本から持参するものを減らすことができるだろう。
そして、はじめてハワイを訪れる人にお勧めなのが、オプショナルツアーやレストランの手配サービスだ。ハワイでのお会計の際、日本ではなじみのないチップ文化にとまどってしまう場面は多い。しかしながら、マハロラウンジでは日本語を話せるスタッフにサポートしてもらい、チップ+税金込みのお得なレストランバウチャーを予約することができる。旅行中のトラブルや現地情報についても気軽に相談できるので、はじめてのハワイ旅でも非常に心強かった。
なおマハロラウンジでは、ここでしか買えないオリジナルグッズや限定パッケージのホノルルクッキーも手に入る。
FLYING HONUデザインの無料バスでワイキキを楽々移動
往復ANA便に搭乗するANAマイレージクラブ会員限定の無料バスとして、「ANAエクスプレスバス」が運行している。ワイキキとアラモアナ間をノンストップで直行運転していて、さまざまな観光地を無料でめぐることが可能だ。ANA便以外でハワイを訪れた場合でも、ANAマイレージクラブ会員であれば有料でバスを利用できる。
バスの乗り場は「DFSワイキキ」の地下。バスはおおよそ30分に1本出発するので、DFSでショッピングを楽しみながら待つのがちょうどいい。乗り場で待機していると、FLYING HONUと同じデザインのブルーのバスがやってくる。背景にはモンステラがあしらわれており、ハワイ感が満載のデザインだ。オレンジ色のFLYING HONUデザインのバスも運行されることがあるという。
円安の今、ホノルル内を移動するための交通費もできるだけ節約したいところ。バスでアラモアナまで移動することができれば、アラ・モアナ・ビーチやホノルル美術館にも足を伸ばしやすくなるだろう。