旅レポ
はじめてハワイ、SUP体験と美術館で海とアートをとことん味わう! これからのハワイは自然と文化に触れ合う旅先に
2024年8月16日 12:00
ハワイに来たら絶対体験したいマリンアクティビティ! SUPなら初心者も安心して挑戦できそう
ひと目見ると、思わず入りたくなるハワイの海。そんな海を存分に感じることができるマリンアクティビティは、滞在中に一度は体験したい。
筆者は毎年夏になると日本国内でSUPをしに行くのだが、ハワイの海の美しさはまた格別だ。今回の旅では、アラモアナの穏やかな海でSUPをするチャンスを得た。
今回は、AMP SURF HAWAIIによるグループレッスンを利用。レッスンでは、ワイキキの5つのホテルからの送迎オプションもつけることができる。今回の旅で宿泊したワイキキマリアから最寄りのピックアップ場所はモアナサーフライダーだったので、最低限の荷物だけを持って身軽に向かうことができた。
ビーチについたあとは、日本語のインストラクターからしっかりとレクチャーを受け、いざ海の中へ。SUPは初心者も挑戦しやすいアクティビティで、まったくの未経験でもまずは座ったままで漕ぎ、少しずつ立ち上がっていくことで30分もすれば乗りこなせるようになる人が少なくない。特にアラモアナ・ビーチの空と海は、おおらかに包み込んでくれるような安心感がある。最終的には今回参加したグループメンバーの全員が、落ち着いて立ち上がることができていた。
同じ海では遊泳している人や小型犬と一緒にSUPを楽しんでいる人もおり、のびのびとしたハワイの空気を感じるひとときとなった。
はじめてハワイなら食事もおやつも有名グルメは制覇したい!
今回の旅では、初のハワイでぜひ訪れてみたかったグルメもひととおり楽しむことができた。ハワイに行く前から耳にしたことがあるお店や、日本にも店舗があるレストランを紹介したい。
Matsumoto Shave Ice
「Matsumoto Shave Ice(マツモトシェイブアイス)」は、1951年に創業したハレイワタウンの老舗かき氷店。丸い氷にかけるシロップはなんと40種類もあり、最大3フレーバーを選ぶことができる。イチゴ・レモン・パイナップルの3種が織りなす「レインボー」は、SNSやメディアで目にしたことがある人もいるのではないだろうか。
さらにオプションでトッピングを加えることも可能。今回はウォーターメロンとマンゴー、グァバと南国フルーツのフレーバーをチョイスし、もちもちの白玉をトッピングした。かき氷はしっかりと固められているため見た目よりも量が多く、溶けてくるとシロップと混じり合って甘みが増すので、シンプルな白玉を間に挟むことでより美味しくいただくことができた。
Heavenly's Island Lifestyle
3日目のランチで訪れた、ワイキキ中心部の「Heavenly's Island Lifestyle」。ワイキキの本店は2014年9月にオープンし、ハワイ産のオーガニックな食材を使った料理を楽しむことができるという。
「オールデイブレックファースト」をコンセプトに、どの時間に訪れてもハワイの健康的な朝食を食べられるという同店。アサイーボウルやミックスベリーのフレンチトースト、フォーなど、旅の合間にヘルシーな食事を挟みたい……というときに最適なメニューを取り揃えている。
定番のロコモコも「ヘブンリー・オーガニックベジ&ビーン・ロコモコ」という名称で、色鮮やかな見た目が印象的。一般的にロコモコと聞くと、白米にハンバーグと目玉焼きがのり、グレイビーソースやデミグラスソースがかけられたものが浮かぶだろう。しかしヘブンリーのロコモコには雑穀米が使われており、かかっているのは照り焼きソースというユニークさ。添えられたオーガニックの野菜や雑穀米の食感、ハワイ産のビーフが100%使用されたジューシーなハンバーグと、たくさんのグルメを堪能してきたハワイで一息ついて身体にも優しく楽しめる一品となっている。
野菜がふんだんに使われたエッグベネディクトは、しっかりとした食べ応えとずっしり残らないちょうどよい軽さが両立されていて「日本でも朝ご飯に食べたい……!」と思うようなメニューだった。とろとろの卵が濃厚なソースと野菜のほのかな甘みと混じり合い、さっぱりと食べることができる。
ハワイの朝食としてイメージする1品に、アサイーボウルがあるだろう。今回いただいたのは「ハワイアンフルーツ」と「ココナッツボウル」の2種類。前者はマンゴーやパイナップルなどのハワイならではのフルーツを思い切り堪能できるので、「まだまだハワイのフルーツをしっかり楽しみたい!」と感じていた旅の終盤にうれしいメニューだった。ココナッツボウルも非常に印象的で、ココナッツの実が割られた器に盛りつけられている。こちらもヘブンリーだけのビジュアルが楽しい一品だ。
偶然にも筆者は、東京・代官山にある同店を訪れたことがあった。ロコモコに雑穀米が使われていて印象的だったことを覚えている。ワイキキでの食事を経験したあとに振り返ってみると、ロコモコのハンバーグに日本産の黒毛和牛が使われているなど異なる点は多くあるが、ワイキキに近い空気感が漂っているお店だったように思う。東京にいながらハワイの味と雰囲気を感じられるので、今回の旅が恋しくなったときは再び訪れたい。
ホノルル美術館はお得に楽しむ方法も
SUPを楽しんだ日の午後はのんびり過ごす予定だったが、ジムへ行くためにバスに乗りながら地図を見ていると近くにホノルル美術館を発見。すぐに下車して寄り道してみることにした。
入場料は大人25ドルとその日のレートで4000円ほどだったが、このときはJCBカードでの支払いで50%の割引を受けることができた。また宿泊しているホテルによっては、ルームキーを提示することで1人分の入館料が無料になるという。宿泊先のリゾートフィープログラムをチェックしてみよう。
エントランスで入場の手続きを行なうと、パンフレットとVisitorのシールを受け取れる。そこからすぐに目に飛び込んでくるのは、美術館の中心ともいえる中庭の「セントラルコートヤード」だ。にぎやかなワイキキの雰囲気とは一変、彩豊かだがどこか落ち着きのある上質な空気が漂っている。
1927年創立のホノルル美術館は、5万点以上のコレクションが収蔵されているハワイ最大の美術館だ。元は実業家の親をもつチャールズ・クックの妻、アナ・ライス・クックによって設立された美術館で、2人の家だった場所に建設された。緑豊かな中庭のある開放的な空間が特徴で、ハワイの工芸品や日本の浮世絵、モネやゴッホのアートまで、世界中から収集された作品を展示している。さまざまな文化が交差するハワイの歴史が凝縮されたような美術館だ。
美術品だけでなく、その明るい建築と美しい中庭も必見。国や地域別に分けられた約30のギャラリーや特別展、5つの庭園など見応えは抜群で、1日かけてじっくり楽しむのもよいだろう。
今回の旅では、ハワイの大自然を最大限にほかの住むアクティビティからグルメ、歴史、アートまで、幅広い魅力を体感している。これまでのハワイには、ショッピングと海を楽しむ場所というイメージがあった。このため円安の現在では、「ハワイに行ってどんなことが楽しめるの?」という疑問の声を耳にすることもある。
しかし実際に訪れてみると、自然との触れ合いや1日では回りきれないような数々の観光スポットがあることが分かるだろう。筆者は子供のころからハワイ旅行に関心を抱いていたものの、実際はプールやテーマパークなどの子供向け施設が豊富なグアムやオーストラリアのような地域を訪れることが多かった。ハワイもこれまでのイメージとはがらりと変わり、大人も子供も心から地域そのものを楽しめるような「大自然のテーマパーク」となっていくのかもしれない。