ハワイ現地発

【ハワイ現地発】コーヒー1杯でリゾート気分を満喫できるワイキキのカフェ3選(穴場あり!)

 ここ10年くらいのハワイのカフェ業界は目まぐるしく成長した。以前はスターバックス以外にほとんどチョイスがなかったが、コーヒーにこだわり、個性が光るカフェがあちこちに登場している。

 コーヒーが美味しくて、居心地がよくて、しかも「あぁハワイにいるんだなぁ」とニンマリしてしまうカフェを紹介したい。1杯6ドルほどでのんびりハワイ時間を堪能できるなんて、知らないともったいないカフェばかりだから!

カイコーヒー

オーシャンフロント過ぎる「カイコーヒー@クイーンズアーバー」

「アロハ in エブリィ・カップ」をテーマに、ワイキキを中心に店舗数を増やしているハワイ発のコーヒーショップ。2年前にワイキキビーチの目の前……というより、ほぼオン・ザ・ビーチのロケーションにオープンしたのが、この「カイコーヒー@クイーンズアーバー」。

日陰でコーヒー片手にビーチを見られるベストスポット

 太陽の光が反射してキラキラ輝く海面を眺めながら、マカダミアナッツが香るシグネチャーメニューのカイラテ(6.75ドル)やコールドブリュー(5.75ドル)をどうぞ。PCを持ってきてワーケーションしている人から水着でコーヒーを飲んでいる人まで、みんなハッピーに過ごす空間となっている。

一見小さいがアサイやグラノーラがびっしり入っているアサイボウル

 アサイボウル(13.25ドル)はシンプルで素材のよさを感じられる。たっぷりアサイの美味しさを楽しもう。

アーヴォ・アット・ザ・サーフジャック

ホテル客と地元の常連客がサッとコーヒーを買っていく姿がなんともかっこいい

 感度の高いロコが集まるエリア、カカアコの人気カフェ「アーヴォ」が2023年12月にワイキキにオープンした。サーフジャック ハワイというローカルにも愛されているホテルの1階にあって、ここを知ったときは「見つけてしまった!」と思った。足を踏み入れた瞬間、心地よい空気に包まれる感じがあるのだ。

センスある一点ものが並ぶセレクトショップ

 カフェにセレクトショップが併設されている。オーナーでモデルでもあるディクシーがセレクトしたローカルアーティストによるカップなどの雑貨や、アクセサリーなどのアパレルが並んでいて見応え十分なのでぜひ覗いてみよう。

プールサイドのイスにすわってくつろごう。ラテ(5ドル)ハム&チーズトースト(11ドル)

 コーヒーは、ベテランのバリスタがこのカフェ専用のコーヒー豆でじっくり淹れてくれる。大きな声では言えないが、カカアコ店は常に行列ができているためここまでゆっくり淹れられないらしく、このホテル内の新店舗はまだそれほど知られていないので渾身の一杯を出せるのだとか。そのコーヒーはぜひとも目の前のホテルのプールサイドで飲んでほしい。もちろん宿泊していなくてもOKなので堂々とくつろごう。ラテもカプチーノも一杯5ドル。抹茶ラテ(6ドル)などもある。

ビーン・アバウト・タウン

場所はDFS1階のクヒオ通り側にある

 パンデミックで長らく閉店していたワイキキのDFS(デューティー・フリー・ショップ)。ついに再開したあと、店内にカフェがオープンした。イギリス人のオーナーは、もともとロンドンでカフェを経営していたのだが、ハワイ出身の奥さんの地元に移住することになり、再び開いたカフェが「ビーン・アバウト・タウン」なのだとか。カイムキという街に続いてワイキキ店が2店舗目となる。

ナイトロ・コールドブリュー(7ドル)とカプレーゼ・サンドイッチ(10ドル)
緑に囲まれたカフェ。アウトドア席もある

 ナイトロ・コールドブリュー(7ドル)はコーヒーに窒素ガスを加えることでクリーミーな泡が生まれ、まろやかな口あたりとなる。コーヒーだけでも十分なのだが、ここのカプレーゼ・サンドイッチ(10ドル)はインパクトがあってとりこになってしまった。しっとりもっちりしたフォカッチャにゴマがトッピングされていて、バジルペースト、トマト、とろけたカプレーゼとの味わいが絶妙なのだ。付け合わせのピクルスがさわやかな酸味でバランスを整えてくれる。結構なボリュームなので2人で分けることをオススメする。

プアオーバー・コナコーヒー(7.50ドル)とウルバナナブレッド(5.75ドル)

 やっぱりコーヒーはホットがいいという人は、一杯ずつ豆の旨みを抽出して淹れるプアオーバー・コナコーヒー(7.50ドル)を味わってほしい。ハワイ島コナのコーヒー農場から取り寄せたレッドバーボンは、コナコーヒー100%。ダークチョコレート、ザクロ、ピンクグレーピフルーツなどの味わいを感じる(らしい。そこまで分からなかったが、美味しかった……)。

ワイキキのど真ん中にありながらのんびり落ち着いて休める

 ワイキキの中心部にありながら店の奥に位置しているからか、あまり混み合うことがない。アウトドア席やカウンター席もあって、どこに座ってもくつろげるので、買い物に疲れたとき、あるいは買い物している人を待つときも、待ち合わせにも、もちろん一人時間を楽しむ時にもぜひ活用してみてほしい。

大澤陽子

ハワイで発行している生活情報誌「ライトハウスハワイ」編集長。日本ではラジオアナウンサー、ライターとエディターとして活動。2012年にハワイへ移住。新聞やハワイのガイド本などの編集に携わる。ハワイのビーチとビールをこよなく愛している。