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「挑戦」を表わす赤いA350ロゴ。JALが新規導入するエアバス A350-900初号機を写真で紹介

機内Wi-Fi&インターネットは国内線向け従来機からシステムを変更か

JALのエアバス A350-900初号機「JA01XJ」

 JAL(日本航空)が9月1日に羽田~福岡線に就航するエアバス A350-900型機。フランス・トゥールーズで6月13日(現地時間)にデリバリー(引き渡し)式典を実施し、その後、日本へ向けて出発。14日朝、東京・羽田空港に到着した。

 本稿では、JALにとって初めてのエアバス A350-900型機でもある初号機「JA01XJ」の外観を写真を中心に紹介する。

「挑戦」を表わす赤いA350ロゴ。ペイントでグラデーションを表現

 JALはエアバス A350型機を31機発注。その初号機(JA01XJ)、2号機(JA02XJ)、3号機(JA03XJ)は「AIRBUS A350」ロゴをあしらった特別デザインとなることは発表されていたとおり。

 今回JALに納入された1号機は、「挑戦」を表わす赤いロゴがあしらわれる。このロゴのなかで「A350」の部分は機体後方に向かって色が淡くなるようグラデーションがかかっている。通常、こうしたグラデーションがかかったデザインでは、デカールにプリントしたものを貼付することが多い。

 しかしながら、JALのA350はペイントでこのグラデーションを表現しているのがポイント。そのために20種類ほどの塗料を使ったうえ、JALからも塗装のスペシャリストをエアバスに派遣したという。

 また、A350の特徴の一つでもある主翼端のウィングレット部分も赤色のグラデーションをかけている。ここは2号機、3号機も赤色となる。

JALのA350初号機は「挑戦」を表わす赤い「AIRBUS A350」ロゴ
機体左側面(ポートサイド)
機体右側面(スターボードサイド)
ウィングレットのカラーリング
右主翼の翼端灯
左主翼の翼端灯
機体前方部分
エンジン。ロールスロイスの「Trent XWB」

 ランディングギアは別記事でも触れたとおり、エアバスのテストにより国内線の高頻度運航にも耐えられることが証明されているもの。見た目の特徴としては、飛行距離が短く、着陸時重量が重めでブレーキへの負荷が大きくなる可能性があることから、メインギアにブレーキの冷却装置が付けられている。

 また、タイヤにブリヂストンを採用しているのも一つの特徴といえる。

ノーズギア
メインギア。ホイールの外側に冷却装置を付けている

 このほか、機内Wi-Fiを使ったインターネットサービス用の衛星アンテナを収納するレドームの形状も気になるところ。JALは国内線ではGogo、国際線ではPanasonic Avionicsを採用している。今回納入されたA350初号機は国内線用機材となるが、レドームの形状がJAL国内線用機材で用いられるものと異なっている。Gogoの新ソリューションである「2ku」のそれとも異なり、Panasonic Avionics採用機で多く用いられている形状のレドームになっている。

 JALでは機内Wi-Fiサービスの詳細については後日アナウンスするとしており現時点では明らかにされていないが、おそらく機内Wi-Fiのシステムを従来の国内線機材から変更している可能性が高い。JALのA350型機は各座席にシートモニターを装備することがアナウンスされている。詳細は正式な発表を待ちたいが、機内エンタテイメントも国内線向けに新たなサービスとなるはずであり、機内Wi-Fiならびにインターネットサービスについても新たなサービス(システム)に合わせたソリューションを導入している、ということになると思われる。

従来の国内線機材とは異なる形状のレドーム
横から見たところ
写真はL2ドアだが、L1、L2ともに「JAL SKY Wi-Fi」のステッカーは貼られていなかった

日本へ向けたフェリーフライト出発時の様子

プッシュバックのためのトーイングトラクターによるタイヤの持ち上げ作業
トーイングトラクターの準備が完了
PBB(旅客搭乗橋)が外される
プッシュバックスタート
プッシュバックされ、トーイングトラクターを外したのちに地上走行を開始
滑走路へ向けて地上走行
離陸
離陸後、すぐに右旋回し、再び滑走路へ
バンクを振って滑走路上を低空飛行。“(エアバスへの)ありがとう”や“いってきます”などのいろいろな思いを、翼を振ることで伝えているのだろう