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東海道新幹線、焦らずじっくり選べる「モバイルオーダー」導入。車内ワゴン販売は10月末終了へ
2023年10月11日 14:17
- 2023年11月1日 開始
JR東海は、東海道新幹線「のぞみ」「ひかり」全号車で実施している車内ワゴン販売を10月31日で終了し、11月1日からグリーン車限定のモバイルオーダーサービスを開始する。
近年は駅や周辺店舗の品揃えが充実し、それに伴い飲食物を各自が車内に持ち込むケースが主流となってきている。モバイルオーダーサービスの導入によって、いつでもほしいタイミングで商品を注文できるだけでなく、静粛な車内環境を求める意見や将来にわたる労働力不足にも対応する。
モバイルオーダーは、乗客自身がスマホやタブレットを使用して行なう。グリーン車の各座席ポケットにある「おもてなしのご案内」に貼付のQRコードを読み取り、表示されたメニュー一覧から飲み物や軽食などを選択してカートに追加。注文を確定すると、パーサーが席まで届けにきてくれる。
メニューは、お茶やコーヒー、アイスクリーム、スナックなどの定番商品に加え、食事やお酒、おつまみ、お土産といった商品もこれまで同様にラインアップ。パーサーが商品を席に届けに来たら、現金か交通系電子マネーで決済。レシートを受け取って完了となる。
手持ちのモバイル端末でじっくり選べるので、従来のようにパーサーを呼び止めてからワゴンの中身を見て品揃えを確認したり、まわりを気にして焦って購入したりする心配もない。
また新幹線停車駅のホーム上には今後、自動販売機を順次拡充予定。車販で人気の高いドリップコーヒーやアイスクリームも、乗車前にあらかじめ購入できるようにしていくという。
このほかグリーン車の新しい車内サービスとして、サポートコールサービスが導入される。車内設備やきっぷ、乗換に関する質問や困りごとが発生した際などは、モバイルオーダー同様にQRコードを使って乗務員を呼び出し可能。
また、授乳などに利用できる11号車「多目的室」にもQRコードを貼付。普通車の乗客も、手助けが必要な場合にはタイムリーに乗務員を呼び出せる。
ちなみにこの秋、パーサーの制服が約20年ぶりにリニューアル。制帽をなくし、女性はパンツスタイルも選べるなど、乗客への案内や手伝いがしやすいよう、機能性を高めた仕様に生まれ変わった。ネイビーとシャンパンゴールドを基調とした上品なデザインにも注目だ。