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グラングリーン大阪に「ホテル阪急グランレスパイア大阪」開業。全482室、眺めのいい高層階スイートやラウンジも見てきた

2025年3月21日 開業
うめきたのグラングリーン大阪 南館に「ホテル阪急グランレスパイア大阪」開業。さっそく客室やラウンジを見てきた

 三菱地所を代表とするグラングリーン大阪開発事業者JV9社は、うめきた2期地区開発事業「グラングリーン大阪」の南館(大阪府大阪市北区大深町5-54)を3月21日に開業する。

 これにあわせ、阪急阪神ホテルズが「ホテル阪急グランレスパイア大阪」(大阪府大阪市北区大深町5-54)を南館サウスタワー内に同時開業。すでに宿泊予約の受付は開始しているが、開業に先立ち初めてメディアに内部を公開した。

グラングリーン大阪 南館。パークタワー、ゲートタワー、サウスタワーの3棟で構成される
3棟の低層階はファッションやライフスタイル、飲食店、ウェルネスなど全55店舗の商業施設が入り、タワー間を連絡通路で行き来できるようになっている
「グランドオープン大阪」マップ。3月21日に開業するのは南館(黄色で囲われた部分)

ホテルはJR大阪駅(うめきた地下口)から徒歩約4分。南館サウスタワーの大部分を占める

 グラングリーン大阪の先行まちびらきで2024年9月に開業した北館に続く、今回の「南館」は、パークタワー(地下3階~地上39階)、ゲートタワー(地下3階~地上18階)、サウスタワー(地下3階~地上28階)の3棟で構成され、ホテル阪急グランレスパイア大阪はこのうちのサウスタワー(5~27階)に入居。JR大阪駅(うめきた地下口)からは徒歩約4分でアクセスできる。

 5階にフロント・ロビー、ライブラリー、オールデイダイニング「MAISON VERTE(メゾン ヴェルテ)」、6階に宿泊者ラウンジ、フィットネスルーム、7~25階に客室(スタンダードフロア)、26~27階に客室(クラブフロア)を構える。最上階27階には、クラブフロア宿泊者専用のクラブラウンジも備えている。

ホテル阪急グランレスパイア大阪の1階エントランスと5階フロント・ロビー

 また、南館に同時開業する「うめきた温泉 蓮」(ゲートタワー 3~4階)とは、ホテル宿泊者専用エレベーターの4階で連絡。温泉大浴場、サウナ、岩盤浴、リラクゼーション、ジム、インフィニティプールなどを擁する注目のスパ・ウェルネス施設で、クラブフロアの宿泊客なら1泊につき1回利用できる。

3月21日に同時開業する「うめきた温泉 蓮」。ホテル阪急グランレスパイア大阪の宿泊客は4階連絡通路で行き来できる
温泉大浴場、サウナ、岩盤浴、リラクゼーション、ジム、インフィニティプールなどが備わり、1日遊べるようなウェルビーイング施設

10タイプ計482室。ナチュラルステイトな客室と、都会ならではの上質さと機能性がポイント

 ホテル阪急グランレスパイア大阪は、2019年11月にヨドバシ梅田タワーで開業した「ホテル阪急レスパイア大阪」の上位ホテルにあたり、レスパイアブランドとしては2店舗目の出店となる。「Natural State(ナチュラルステイト)」をデザインコンセプトにした快適な客室と、都会ならではの上質さや機能性にこだわる施設・サービスが特徴。

 客室は10タイプ計482室。スタンダードフロアに「コーナーツイン」(35m2)、「モデレートダブル」(22m2)、「スタンダードダブル」(22m2)、「スタンダードツイン」(22m2)、「ユニバーサルツイン」(22m2)。

 クラブフロアには「クラブジュニアスイート」(48m2)、「クラブエグゼクティブツイン」(44m2)、「クラブコーナーツイン」(44m2)、「クラブデラックスツイン」(42m2)、「クラブデラックスダブル」(32m2)を用意している。

 このうち最上級客室は8室のみのクラブジュニアスイートで、価格目安は2名1室24万2600円。続いて、クラブエグゼクティブツイン/クラブコーナーツインが2名1室18万2100円。

 全客室数の約8割を占めるのはスタンダードフロアの客室となり、例としてコーナーツインが2名1室10万3450円、スタンダードダブル2名1室6万1100円、スタンダードツイン2名1室6万1100円などとなっている。

 各客室には50インチ以上のスマートテレビ、サイドテーブルとソファ(スタンダードダブルを除く)を設置。バス・トイレはセパレートタイプで、洗面台は独立しており(ユニバーサルルームはシャワーのみ)、各種アメニティや室内備品も揃う。

 観光はもちろん、ビジネスで大阪に訪れた人も快適に過ごせるような機能的なインテリアで整えられている。

最上級客室のクラブジュニアスイート。リビングとベッドルームの2間になっている
クラブエグゼクティブツインは、リビングとベッドルームに仕切りがない分、広く開放的に感じられる
クラブコーナーツイン。角部屋のため、2面の窓から光が差し込む明るいベッドルーム
クラブフロア(26~27階)の客室はインテリアやアメニティも上質。高層階から眺める夜景も楽しめる
スタンダードツイン
コーナーツイン
スタンダードダブル
スタンダードフロアの客室もベッドサイドの電源や水まわり、アメニティなどが揃い機能的
客室は10タイプ計482室

全宿泊客が使える6階ラウンジと、クラブフロア宿泊客だけの27階ラウンジ

 6階にはすべての宿泊客が使える「宿泊者ラウンジ」(営業時間8時~22時)があり、チェックイン/アウト前後の時間などもここで休憩したり、仕事をしたりと自由に過ごすことができる。ドリンクバーのほか、更衣室、女性専用パウダールーム、ロッカーなどを完備している。

6階の宿泊者ラウンジ
セルフサービスのコーヒーやソフトドリンクを用意
各席にAC電源とUSB Type-A
貴重品やスーツケースを預けられる
宿泊者ラウンジの隣にフィットネスも

 一方、27階にはクラブフロアの宿泊客だけが使える「クラブラウンジ」(営業時間10時~21時)。“大人が楽しめる空間”をコンセプトにしたシックな内装で、種類豊富なアルコールやおつまみ、軽食、スイーツなどを楽しめる。夜は、カウンター席から一望する梅田の都市景観もロマンティック。

 また、どちらのラウンジも各席でAC電源とUSB Type-Aが使える。

27階のクラブラウンジ
カウンター席から都会の景色を一望
種類豊富なアルコールやおつまみ、軽食、スイーツなどを用意
21時まで営業しているので、マジックアワーや夜景を眺めながら寛げる

食事は「MAISON VERTE」で朝食ビュッフェ、ランチ、ディナーを提供。ビジター利用もOK

 メインの飲食施設となるオールデイダイニング「MAISON VERTE(メゾン ヴェルテ)」は、東京・青山の人気フレンチ「L’AS(ラス)」のオーナーシェフ・兼子大輔氏がメニューを監修した本格派。

 朝は、大阪らしいグルメも盛り込んだ和洋約120種の朝食ビュッフェ、昼は前菜プレートとドリンクバー付きのランチコース、ディナーは「L’AS」と同じコース料理に加え、気軽に注文できるアラカルトも提供する。

 天井が高く、全136席の広々とした店内には、植物の緑もあふれて開放的。また、アフタヌーンティーが楽しめるカフェラウンジ、オリジナルカクテルやフードを提供するバーも併設している。

オールデイダイニング「MAISON VERTE」
朝食ビュッフェ(4200円)は和洋約120種。スペシャルオーダーでエッグベネディクトやたまごサンドのできたても味わえる
ランチコース(3400円)。肉のメインは、鴨肉のカダイフ包み焼き スティックスタイル赤ワインソースなど
ディナーのアラカルトは、オマール海老のリングイネ(2500円)やフランス料理の定番ステークフリット(3500円)など
看板メニューは、東京・青山の人気フレンチ「L’AS」と同じ構成のディナーおまかせコース(7800円)。写真は魚のメイン
季節のアフタヌーンティーセット(4000円)
単品ケーキは泉本農園から届く紅ほっぺのタルト(1000円)など
バーカウンターも併設。オリジナルカクテルはTAKOYAKIマルガリータ(1500円)など

 なおグラングリーン大阪では、昨秋の先行まちびらきで日本初進出ホテル「キャノピーbyヒルトン大阪梅田」が北館に開業しているほか、4月3日にはヒルトン最上級ブランドで同じく日本初進出の「ウォルドーフ・アストリア大阪」が南館パークタワーに開業予定。

 南館の3月21日グランドオープンを経て、2027年春ごろには南北街区の中心にある「うめきた公園」後行工区(ノースパークの一部)がオープンし、2027年度にグラングリーン大阪が全体まちびらきとなる。

“関西最後の一等地”と呼ばれた梅田貨物駅跡地を活用し、緑あふれる都市公園と南北街区をつくる大規模再開発「グラングリーン大阪」