【イベントレポート】

【パリ航空ショー2017】ボーイング、「787-10」&「737 MAX 9」の飛行試験機内を公開

両機による編隊飛行の動画も公開

2017年6月19日~25日(現地時間) 開催

ボーイングがパリ航空ショー2017で展示するボーイング 787-10型機(右)、ボーイング 737 MAX 9型機(左)の翼端

 米ボーイングは、パリ航空ショー2017開幕前日の6月18日(現地時間)、同ショーで展示するボーイング 787-10型機とボーイング 737 MAX 9型機を報道関係者向けに公開した。

 ボーイングは今回のパリ航空ショーにおいて、ボーイング 787ファミリーの最新派生機であるボーイング 787-10型機を地上展示するほか、ボーイング 737の最新ファミリーであるボーイング 737 MAXファミリーのMAX 9型機の地上展示ならびに飛行展示を行なう予定になっている。

 2016年に英国で行なわれたファンボロー国際航空ショーではANA塗装のボーイング 787-9型機の展示も話題になったが、今回のパリ航空ショー2017では、ボーイング 787-10型機、737 MAX 9型機ともにボーイングのハウスカラーでの出展となっている。

 ボーイングではこの出展に際して、両機が編隊飛行する動画を公開している。

Boeing 787-10 Dreamliner and 737 MAX 9 Fly Together in Dramatic Display

 いずれも機体は飛行試験機で、測定用機材のほか、機内のウエイトを調整するためのタンクなどが積まれた、旅客機として乗る際には見られない機内となっている。

ボーイング 787-10型機

 ボーイング 787-10型機は、既存のボーイング 787-8型機/787-9型機の長胴型となり、ボーイング 787-9型機から胴体を5.5m延長。標準レイアウトで40席増となる330席クラスの航空機となる。

 2017年3月に初飛行し、2018年上半期にローンチカスタマーであるシンガポール航空への納入を目指す。国内ではANA(全日本空輸)が発注するほか、海外を含めて計9社が同機を発注している。

 コックピットはボーイング 787-8型機/787-9型機とほぼ同一だが、フラップには着陸時のみ使用するという17度、18度の目盛りがあるのが既存2モデルとの違いとなっている。

ボーイング 787-10型機

ボーイング 737 MAX 9型機

 ボーイング 737 MAX 9型機は、ボーイング 737-900型機を置き換えるMAXシリーズの派生機で、2クラスで180席、モノクラスで220席クラスのモデル。現在受注しているMAXシリーズとしては最長胴のモデルで、2017年4月に初飛行した。

 ボーイング 737 MAXシリーズは5月に初号機となるボーイング 737 MAX 8型機を、インドネシアのマリンド・エアに納入。MAX 9型機は2017年中には飛行試験を終え、2018年からの納入開始を目指す。

ボーイング 737 MAX 9型機