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小山薫堂パビリオン「EARTH MART」に行ってきた。体験者は25年後にタイムカプセル梅干し「万博漬け」がもらえる!
10月には限定イベントも
2025年9月24日 06:00
- 2025年8月 時点
いよいよ来月フィナーレを迎える「大阪・関西万博(EXPO2025)」。今回は、老若男女問わずお勧めしたいシグネチャーパビリオン「EARTH MART」を紹介する。
パビリオンのプロデューサーを務めるのは、放送作家で京都芸術大学 副学長の小山薫堂氏。「食を通じて、いのちを考える。」をコンセプトに、食のあたりまえを見つめ直す「いのちのフロア」、新しい食べ方と出会う「未来のフロア」のほか、プロローグ・ショップ・エピローグを含めて20の展示を用意している。
プロローグでは、松本潤さんによる「一食入魂」の様子や「いのちと食の循環」をテーマにしたアニメーションを巨大スクリーンで上映。一連の映像は撮影禁止のためお見せできないが、最後は映像と連動してスクリーンがドアのように開く演出もあり、ぐっとEARTH MARTの世界へ引き込まれた。
そんなドアの先に広がるのは、11の展示が並ぶ「いのちのフロア」。1人の日本人が一生で食べる卵の大きさを示した「一生分のたまご」や、同じく10年分の食べものと同じ体積の「いのちのカート」など写真映えするスポットが盛りだくさん。
一方で、1匹のマイワシが一生の間に産む約10万個の卵のうち、人間が食べるのはたった3匹だけになる様子を表わした「いちばん食べられる魚」や、各国で暮らす実際の家庭の1週間分の食料をまとめた「世界のレシート」など、地球環境や飢餓問題にしっかりと向き合う展示もある。
なかでも記者2人が夢中になったのは、牛乳・おにぎり・はちみつ・ミネラルウォーター・チョコレート・コーヒー豆といった6つの食品サンプルをはかりに乗せて、それらの背景にある物語からいのちの重さを知る「いのちのはかり」。クイズ形式なので、お互いに答えを予想しながら体験すると楽しい。
モニターに映った自分が普段食べている肉(動物)や野菜に変身する「いのちのレジ」を抜けると、次に広がっているのは「未来のフロア」。
どんな料理もパウダー化&再形成することで長期保存できる「再生米」、プロの料理人や大好きなおばあちゃんの家庭料理をレシピまるごと再現できるキッチンなど、6つの展示を用意している。
いのちのフロアよりも展示の数は少ないものの、エリアの広さはほぼ同じで、1つ1つの内容が濃くなっている。順路はないので、空いている展示から楽しもう。
エリアの最後に設けられているのは「万博漬け」コーナー。樽のなかで実際に作っているのは梅干しで、来場者は25年後に完成した梅干しと引き換えられるカードが1人1枚もらえる。
カードは自分で食べるために持っておくのもよし、大切な誰かに託すのもよし。完成イベントの詳細は、2050年の開催間近に「紀州梅の会」公式サイトで案内するとのこと。
最後は、1つの食卓でいのちを分け合うことの喜びを体験できる映像展示のエピローグ。約7分ごとの入れ替え制で、待ち時間にショップ「KIOSKU」を利用することができる。エピローグ終了後にショップの利用(再入場)はできないが、代わりにオンラインストアのQRコードが掲出されているので確認しておこう。
入場方法は事前抽選・当日予約のみとなっているが、当日は朝イチ以外も予約枠開放を行なっているうえ、状況によって運営方法を変更する場合もあるとのこと。
また10月5日には、東ゲートゾーンEXPOホール「シャインハット」にてシグネチャーイベント「EARTH MART DAY」の開催も予定している。詳細は大阪・関西万博公式サイトのお知らせページを確認いただきたい。
EARTH MART
場所: シグネチャーゾーン X07-01
運営時間: 9時30分~21時
所要時間: 約40分
入場方法: 予約が必要
※ショップあり(パビリオン入場者のみ)








































































