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JAL、2020年4月から新制服。嵐の櫻井翔さんも「新しい制服も2020年もとても楽しみ」

オリンピックイヤー限定のスカーフデザインを一般公募

2018年8月23日 発表

2020年4月 変更予定

嵐の櫻井翔さん

 JAL(日本航空)は8月23日、ゲストに嵐の櫻井翔さんを招いて羽田空港の同社格納庫で発表会を開き、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた取り組みを紹介した。

 発表会のなかで「一緒に創るプロジェクト」として、JALのCA(客室乗務員)、パイロット、グランドスタッフ、整備士などの制服を2020年4月に一新すること、制服の選定過程に一般の人たちが関われる企画を行なうこと、オリンピック時期(あるいは2020年中)限定でスタッフが着用するスカーフのデザインを一般公募することなどを発表した。

JALは羽田空港の格納庫で発表会を開き、2020年4月に制服を一新することなどを発表した。写真の中央から右へ、3代目(1960年8月~1967年3月)、5代目(1970年7月~1977年9月)、6代目(1977年10月~1987年12月)、8代目(1996年10月~2004年3月)、10代目(2013年6月~)のCAの制服

 JALは東京オリンピック・パラリンピックに向けたコミュニケーションスローガン「Fly for it!一緒なら、もっと飛べる。」を掲げ、2020年とその先の未来へさまざまな活動を推進している。

 その活動の一環で「スポーツ以外の分野でも皆さまと一緒に行なう取り組みの第1弾」として、また、東京オリンピック・パラリンピックで示されている「持続可能性に配慮した調達コード」へ対応し、SDGsが目指す持続可能な社会の実現へ貢献することを目的に、2013年から続く現行の制服を一新する。

 発表会ではステージに3代目(1960年8月~1967年3月)、5代目(1970年7月~1977年9月)、6代目(1977年10月~1987年12月)、8代目(1996年10月~2004年3月)、10代目(2013年6月~)のCAの制服を着用したスタッフが搭乗し、櫻井翔さんとJAL 代表取締役社長の赤坂祐二氏がトークセッションを行なった。

CAの歴代制服を着用したJALスタッフ

 これらの制服が登場したのは、それぞれの時代に日本でオリンピックが開催されていたからという理由。1964年の東京オリンピックや1966年のビートルズ来日の時代に着用していた3代目の制服に赤坂社長は、「私も2歳ごろだったのでさすがによく覚えていないのですが、今見ても格好いいなと」とコメント。1972年の札幌大会の時代に着用していた5代目の制服は、JALで初めてスカーフが導入されたことがポイントとのこと。

 6代目はオリンピックの開催年ではなく、赤坂社長が入社した1987年にちなんで選んだそうで、「同期のCAもこの制服に憧れて入社したという話をよく聞きました」と赤坂社長も当時を懐かしんでいた。櫻井翔さんは「ドラマで見たことがあります。松任谷由実さんが番組にいらしたときに、この制服がお好きだとおっしゃっていて、すごく印象に残っています」と話した。

 歴代の制服を見ながら櫻井翔さんが「2020年に向けての制服があったらまたいいですよね」と言うと、赤坂社長も「櫻井さんにそう言われると、お断りすると嵐のファンの皆さんになんと言われるか(笑) ぜひ検討したいですね。これから考えていくものですけれども、ぜひ2020年に合わせて社員やお客さまにとっての大きなシンボルを作りたいなと思っていますので、制服を変えることはよいアイディアですね」と答えた。

 2020年に向けて最後に赤坂社長は「スポーツの祭典であり、合わせて文化やテクノロジーの祭典でもありますし、東京大会は限られた期間ですが、ぜひ1964年の大会と同じように、そのあとに、未来にずっと続くようなそういう大会になるように、我々としてもお手伝いができればと思います。JALグループ全社一丸となって東京オリンピック・パラリンピックを盛り上げていきたいと思います」と、櫻井翔さんは「海外からのお客さまが最初に会う日本人はきっとCAでしょうから、そういった制服が新しくなって印象的になるのは本当にすごいことだなと思っています。
我々もデザインに参加できる、一般の人も参加できるということは、2020年に向けてアスリートの皆さんはもちろん、日本全国民で2020年を盛り上げていけるものだと思います。新しい制服も2020年もとても楽しみにしています」とコメントした。

日本航空株式会社 代表取締役社長 赤坂祐二氏

 発表会後の囲み取材で赤坂社長は、新制服のデザインを「親しみやすさ、明るさ、新しさを表現できれば」と話し、現行の制服が2013年から2020年で7年という短めの期間になることについては、「どうせ変えるのであればこの2020年の機会に合わせて変えたほうが社員にもお客さまにもオリンピック・パラリンピックで何か変わりそうな雰囲気が出るかなと。大きな区切り、スタートの年、航空業界の節目の年であり、非常によい機会かなと思っています」と答えた。スカーフは新制服用の基本デザインとは別に、2020年用の限定デザインが予定されており、その限定デザインについて一般公募となる。