ニュース

JAL 赤坂社長、嵐の櫻井翔さんと発表会。2020年に向けて100億円投資など

2018年8月23日 発表

JALはゲストに嵐の櫻井翔さんを招いて羽田空港の同社格納庫で発表会を開き、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた取り組みを紹介した

 JAL(日本航空)は8月23日、ゲストに嵐の櫻井翔さんを招いて羽田空港の同社格納庫で発表会を開き、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた取り組みを紹介した。

 JALは東京オリンピック・パラリンピックのオフィシャルエアラインパートナーとしてコミュニケーションスローガン「Fly for it!一緒なら、もっと飛べる。」を掲げ、2020年とその先の未来へ向けたさまざまな活動を推進しており、代表取締役社長の赤坂祐二氏がそれらの取り組みを紹介した。

発表会は羽田空港のJALの格納庫で行なわれた。会場には東京オリンピック・パラリンピックの特別塗装機であるボーイング 777-200型機(登録記号:JA773J)が駐機していた
発表会には嵐の櫻井翔さん(左)と日本航空株式会社 代表取締役社長 赤坂祐二氏(右)が登場した

2020年に向けて100億円規模の投資、訪日外国人を無料で国内送客など

JALの赤坂社長が特別塗装機の前で同社の取り組みについて紹介した

 赤坂社長は、JALが1964年の東京大会でアテネからの聖火輸送を担当したことから始まるオリンピックとのつながりに触れ、海外から多くの人が訪れる2020年に向けて「全社一丸となり、空港や機内など海外のお客さまが最初にJALに接するあらゆるタッチポイントで、日本のよさをお伝えするとともに、我々の使命である安全安心運航をしっかりとご提供させていただくことにより、大会を縁の下から支えてまいりたいと思います」と述べた。この発表会で示した取り組みは、大きく3つ。

 1つ目は「訪日外国人誘致の強化」。2020年までに訪日外国人旅行者数4000万人を目指す国の目標に向けて、フルサービスキャリアとしてのJAL、就航予定の中長距離LCCなどにより、利用客のニーズに合わせた移動手段を提供し、訪日外国人旅行者の地方送客200万人以上を2020年までに目指すとした。これは現状の3倍以上の規模になるという。そのため訪日外国人向けに国内航空券の一部無料や割引、お得なマイレージ施策などを展開し、東京以外の地域の魅力を感じてもらい、将来的にリピーターにつなげていきたい考えだ。

 2つ目は「スマート空港の実現」で、2020年までに100億円規模の投資を行なう。70億円をシステムに、30億円を空港のカウンターなどの動線を変えていくイメージで、システムでは例えば、搭乗前に乗客がいろいろな情報を必要とするときに、ニーズに合わせてタイムリーに例えばスマートフォンなどを通じて情報を提供、到着地でも状況に合わせて必要な情報が自動的に提供される、そうしたサービスを多言語で展開するといったことを検討しているという。

 30億円は、羽田・成田空港のチェックインカウンターから搭乗ゲートまで、待ち時間のないスムーズで快適な動線を2020年までに実現するとのことで、「とくに移動にバリアを感じている方々がストレスなく安心してご旅行いただける。そうした空港にできあがると思いますので、ぜひ期待していただきたいと思います」と述べた。

 3つ目は「SDGsへの取り組み」。航空会社として環境問題、地球温暖化への対応が急務であり、国産のバイオジェット燃料を使った運航の実現を2020年に向けて目指す。また、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が定める「持続可能性に配慮した調達コード」にのっとり、JALグループ全体で環境、人権、労働などさまざまな社会課題の解決につながる取り組みを加速させ、「社会の皆さまとともに、SDGsが掲げる持続可能な社会の実現を目指し、次の世代に誇れる東京オリンピック・パラリンピックのレガシーを築いていく」とした。

JALグループの2020年に向けての取り組みを説明する赤坂社長

 また、JALは2017年4月から「JALネクストアスリートプロジェクト」を主催している。これは「スポーツ能力測定会」と「東京2020パラリンピックを目指すアスリートの発掘プロジェクト」の二本柱からなっており、「スポーツ能力測定会」は専用の測定機器を使い、子供たち一人一人の特性に合ったスポーツやトレーニングをアドバイスする次世代育成プログラム。2020年までに47すべての都道府県で実施し、1万2000人以上の子供に参加してもらう予定で、これまでに12の都道府県で実施して、累計3555人の子供が参加しているとのこと。「東京2020パラリンピックを目指すアスリートの発掘プロジェクト」は日本にパラリンピックスポーツが根付き、盛り上げていくためには、競技人口の拡大が不可欠であることから、2020年を目指すアスリートを発掘するプロジェクトで、これまでに累計70人以上の応募があったそう。今後もアスリートの発掘を継続し、航空輸送面でのサポートを中心に、人々のチャレンジを積極的に支援していくという。

2020年に向けて朝型人間になりたいと櫻井翔さん

2020年に向けて朝型人間になりたいと話す櫻井翔さん

 ゲストの櫻井翔さんは「2020年までに新しく始めたいこと」を問われ、「自分たちの番組の企画で朝活をやっていまして、夜型人間の櫻井を朝型に変えようという企画をやっているんですね。朝早くに山の上できれいな景色とともにパンを食べたりとか、日が昇るとともに富士山を見ながら温泉に入ったりといったことをやっています。2020年まであと2年ほどあるので、ゆっくりゆっくり朝型人間に番組の力を借りて変えていこうかなと思っています。担当しているニュース番組が終わって、夜の0時ぐらいから出発して、山で朝を迎えるという……簡単に言うと徹夜なんですけど(笑)。それは番組なので、自分の生活として徐々に朝型に変えていけたらなと思っています」と答えた。

 この日は、嵐のメンバーが出演する新CMやJALの制服を2020年に一新することを発表している。