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JAL、全部門の制服を一斉リニューアル。4月1日から着用開始

2020年4月1日 リニューアル

JALが制服をリニューアル

 JAL(日本航空)グループは4月1日、航空運送事業に関わる全部門の制服を一斉リニューアルし、着用を開始した。オリンピック・パラリンピックイヤーとなる2020年を一つの区切りの年として、全部門の制服一斉リニューアルを行なうことを発表しており、4月1日に予定どおり新制服の導入となった。

 リニューアルしたのは、CA(客室乗務員)、パイロット、地上旅客スタッフ、整備士、グランドハンドリングスタッフの制服。2013年6月1日に着用を開始した旧制服の優れた点を引き継ぎつつ、JALグループスタッフで構成したプロジェクトチームや、制服に対する意見を公募する「みんなのJAL2020新制服プロジェクト~アンケート編~」などを踏まえて、約1年間をかけてデザインの検討が進められた。

 新制服は、CAとパイロットは現地時間で4月1日5時以降に出発する便への乗務から着用。地上旅客スタッフ、整備士、グランドハンドリングスタッフは4月1日0時以降の勤務開始者から順次着用を開始している。

航空運送事業に関わる全部門の制服を一斉にリニューアルした

 CAの制服は11代目、地上旅客スタッフは7代目となる両部門の制服は、クリエイティブデザイナーの江角泰俊氏がデザイン。鶴丸とブランドカラーを活かしつつ、着心地のよさを向上させているという。

 CAにはパンツスタイルを加え、袖先にJALレッドをあしらったトップスと組み合わせて着用。ワンピースはノーカラーのデザインへ変更している。セパレートのトップス、ワンピースともに袖はバルーンスリーブを採用しているのも特徴となる。

 地上旅客スタッフにはワンピースを導入。従来に近いブラウスとスカートを組み合わせたスタイルも選択できるが、初日の空港を歩いているとワンピースを着用しているスタッフを多く見かけた。ジャケットはワンピースの上に羽織ってもよいという。

 また、CA、地上旅客スタッフとも、ワンピースの脇の部分に伸縮性のある素材を用いており、機能性を高めている。

 パイロットは旧制服とほぼ同じ。今回の取材時に会うことはできなかったが、女性パイロット向けにスカーフを新たに用意。ネクタイまたはスカーフのどちらかを選択して着用する。

 整備士とグランドハンドリングスタッフは飛行機の脇でともに作業をすることがあるため、旧制服と同様に色を明確に分けている。整備士はグレーを基調に袖に濃紺のライン、グランドハンドリングスタッフは黒を基調に袖に赤いラインをあしらったもの。グランドハンドリングスタッフについてはオーバーオール(つなぎ)だけでなく、セパレートタイプも用意した。また、着用初日は雨が降っていたこともありレインコートを着用していたが、こちらも整備士は黒色に近い色合い、グランドハンドリングは赤色とはっきり分かれている。

CAの新制服
チーフパーサー(先任客室乗務員)は白いジャケットを羽織る。スカーフはジャケット同様に白を基調としたもの
セパレートタイプのパンツスタイル。トップスはバルーンスリーブを採用している
ワンピース。旧制服もワンピースの採用が特徴だったが、新制服はノーカラーに。袖はパンツスタイルのトップスと同様にバルーンスリーブ。ワンピースの脇は伸縮性のある素材を用いている
JALのチーフパーサー(先任客室乗務員)のスカーフ
JALのインチャージ(クラス責任者)のスカーフ
JALのCAのスカーフ。JALグループの各社でデザインが異なる
男性CAの制服。ワイシャツにネクタイのスタイルとなっているほか、ジャケットは女性用CAとは異なるサイドベンツのデザイン
新制服のCAによるブリーフィング
乗務する新制服CA
男性パイロットの新制服。デザインは従来を踏襲。パイロットの制服については、新たにスカーフを組み合わせられる女性用制服を導入する
地上旅客スタッフの制服
ワンピースタイプの制服。CA同様にノーカラーだが、袖の形状やスカートの赤いラインが特徴となる。脇は伸縮性のある素材を用いている
トップスにブラウス、アウターにジャケットを羽織ったセパレートタイプ。ジャケットのデザインはポケットの赤い差し色のデザインが変わったほか、胸ポケットの赤いラインが印象的。背中のベントにも赤色をあしらっている
新制服で業務に従事する地上旅客スタッフ
整備士とグランドハンドリングスタッフ。いずれもレインコートを着ているが、黒色が整備士、赤色がグランドハンドリングスタッフの制服となる
整備士の新制服。濃いグレーを基調に、濃紺のラインを袖にあしらっている
機内外でさまざまな作業に携わるグランドハンドリングスタッフの新制服は、オーバーオール/セパレート、長袖/半袖とバリエーションが豊富
ちなみに、4月1日からICAO(国際民間航空機関)が推奨する新たな「衝撃防止姿勢」の案内を開始しており、機内安全ビデオもそれに合わせて変更。新制服を着用したCAが登場している