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「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」がユネスコ世界文化遺産に登録決定
現地への訪問記事を紹介
2018年7月2日 20:09
- 2018年6月30日 記載決定
文化庁は6月30日、日本政府がユネスコの世界文化遺産へ推薦していた「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」について、バーレーンで開かれた第42回世界遺産委員会が、世界遺産一覧表へ記載することを決定したことを発表した。
同遺産については、2015年に「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」として推薦書が提出されたが、世界遺産登録の審査やモニタリングなどの活動を行なうイコモスの現地調査の結果、禁教令や潜伏キリシタンなどに特化したものにするよう意見が出され、いったん推薦を取り下げ。構成要素を見直したうえで2017年に推薦書を再提出していた。
その推薦書に基づき、2017年9月にイコモスが現地調査を実施。2018年5月にイコモスから登録勧告が出され、6月30日の世界遺産委員会で正式に登録が決定した。江戸幕府によるキリスト教禁教政策のなか、潜伏キリシタンが密かに信仰を継続したことで育まれた独特の宗教的、文化的伝統が評価された。
構成要素は下記のとおり。併せて、これまでに当誌で掲載した、これらの構成要素やその周辺を訪れた旅のレポートを紹介する。訪問時の参考になれば幸いだ。
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」構成要素
原城跡:長崎県南島原市
平戸の聖地と集落(春日集落と安満岳):長崎県平戸市
平戸の聖地と集落(中江ノ島):長崎県平戸市
天草の﨑津集落:熊本県天草市
外海の出津集落:長崎県長崎市
外海の大野集落:長崎県長崎市
黒島の集落:長崎県佐世保市
野崎島の集落跡:長崎県北松浦郡小値賀町
頭ヶ島の集落:長崎県南松浦郡新上五島町
久賀島の集落:長崎県五島市
奈留島の江上集落、江上天主堂とその周辺:長崎県五島市
大浦天主堂:長崎県長崎市
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