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「Rakuten STAY 熱海」に泊まってみた

全室オーシャンビュー、共用スペースも充実

2023年7月24日 グランドオープン

「Rakuten STAY 熱海」のスイートルーム内

 楽天ステイが7月24日に静岡県熱海市にグランドオープンする「Rakuten STAY 熱海」。10日より予約の受付を開始しているが、これに先立ち同施設に試泊してきた。

 Rakuten STAY 熱海の所在地は静岡県熱海市和田浜南町3-5で、熱海海浜公園に隣接。JR熱海駅からは徒歩で20分ほどの場所にあり、路線バスでもたどり着ける。タクシーなら10分ほどで到着する。

スイートルームに泊まってみた

「Rakuten STAY 熱海」の外観

 実は、この場所には元々ニュータカハシというホテルが建っていたが、これを別のホテル業者が建て替え、ホテルとして営業しようとしていた施設を楽天ステイが引き継いでオープンしたという経緯がある。客室デザインは渋谷TRUNKなどのインテリアデザインを担当するジャモアソシエイツが監修していることもあり、一棟貸しなど、一般的なホテルとは一線を画した宿泊体験を提供する楽天ステイとしては、ややホテル寄りなスタイルとなっている。

 宿泊に際してはオンラインで予約を行ない、事前にメールで送付された暗証番号を部屋のスマートロックに入力して入室するという無人チェックインの流れは同様だが、施設のエントランスでも暗証番号を入力する必要がある。また、チェックイン用のタブレットも部屋には備え付けられておらず、ロビーのカウンターに設置されたものを利用する形となる。

エントランス
荷下ろし用の駐車スペース。ペット用の足洗い場も用意されている
エントランスでも暗証番号の入力が必要
チェックイン用のタブレットがカウンターに設置されている

 今回は、最上階の9階にあるスイートルーム(91号室)に宿泊。同施設では、全室オーシャンビューで、テラスから熱海湾を一望できるのがウリになっており、とりわけスイートルームのテラスは眺めがよく、広々としているので、花火大会にあわせて宿泊すると特別感が一段とアップするだろう。

熱海湾を一望できるオーシャンビュー

 室内はスッキリと落ち着いた近代的なデザインとなっており、大きなテーブルが置かれたダイニングの先に、2つのダブルベッドとデイベッド型のソファが置かれたスペースが広がる。同施設では最も広い約81m2で、定員は6名となっている。

 ダイニングの壁面には冷蔵庫や電子レンジ、グラスやカップなどが収納されたキャビネットが設置されている。電子レンジの下にはワインセラーがあり、そこに入っている赤、白、スパークリングの3種類のワインは無料で飲めるようになっている。

 キャビネットには、グラスなどを洗える簡易的な流し台も用意されているが、電気ポットとコーヒーミル以外の調理器具はなく、室内には洗濯機も無い。これは他の部屋も同様(出張シェフ付きの93号室を除く)で、ホテル的な過ごし方が基本となる。

6人掛けのテーブル
ダブルベッドが2つ
デイベッド型のソファ
キャビネットに冷蔵庫が隠れている
ワインセラー
流し台
バスルームの洗面台
トイレ
半露天のバブルバス
クローゼットには館内着やタオルが用意されている

大浴場や共用スペースも魅力の一つ

1階のロビー
無料でドリンクを楽しめるバーカウンター

 その代わり、1階のロビーにはコーヒーやオレンジジュースといったソフトドリンクに加え、ビールやワインなどのアルコール類を無料で楽しめるラウンジが用意されており、セルフサービスでカクテルを作って楽しむこともできる。ドリンク類は自室に持ち込むのはもちろん、ルーフトップテラスや2階のテラスといった共用スペースに持って行って飲むのもOKだ。

コーヒーマシン
アルコール類も無料
自分でカクテルを作って楽しめる
キャンディディスペンサー
ルーフトップテラスにはハンモックやファイヤーピットも
ルーフトップテラスで花火を楽しむイメージ

 また、2階には共用のダイニングスペースやテラスのほかに、コインランドリーが設置されている。ここにはオンラインミーティングなどを行なうためのブースも3つ用意されており、長期滞在にも配慮されている。ちなみに、このフロアには91号室専用のプライベートパーティールームが用意されており、カラオケも楽しめる。

共用のダイニングスペース
テラス
コインランドリー
仕事用のブース
階段側の壁面にはお買いものパンダ
無料で試せるサンプル品も置かれている

 地下1階には大浴場があり、ゆったりと温泉につかれる。スイートルームの91号室と93号室には半露天のバブルバスが設置されているが、それ以外の部屋のバスルームは比較的簡素な作りになっている。各部屋にはパジャマとしても使える館内着やタオル、サンダル、着替えを持ち運ぶためのカゴが用意されている。なお、アメニティとしては歯ブラシは用意されているが、カミソリは置いてないので、男性諸氏は持ち物リストに入れておこう。

ゆったりと温泉につかれる大浴場(男湯)
男湯にはサウナもある
外気浴エリア
無料のアイスキャンディー

地元の食材を活かした料理

金目鯛サンドセット
海鮮手巻きとおばんざいセット

 食事については、夕食と朝食を必要に応じて予約できる。前述の通り、各部屋には調理器具が設置されていないため、調理済みの料理を1階のバーカウンターで受け取って食べることになる。熱海近海で水揚げされた金目鯛や魚介類を使ったハンバーガーや手巻き寿司などがラインアップされており、テラスでオーシャンビューとともに楽しむのもいいだろう。

 さらにスイートルームの1室(93号室)には鉄板がビルトインされたダイニングテーブルが設置されており、出張シェフが目の前で肉を焼くなどして夕食をサーブしてくれる。フレンチのコース料理となっており、5品または7品から選べるが、メニューは事前に宿泊者の好みやアレルギーなどをヒアリングした上で決められる。

出張シェフが目の前で調理してくれる

 今回の試泊では、その他の部屋の様子も確認できた。3室のスイートルーム以外にスタンダードルームが30室用意されており、それぞれ定員は2人~6人。他の楽天ステイの施設同様、全室で高速Wi-Fiが利用可能だ。一部の部屋はペットと一緒に泊まることもでき、2基あるエレベーターのうち1つがペット可に設定されている。

ペット可のバンクベッドルーム(33号室)
バンクベッドが設置されており6名まで宿泊可能
湯船付きのバスルーム
ペット用品も用意されている
ペット可のツインルーム・バスタブあり(45号室)
ワイドシングルベッドを2台設置
ツインルーム(74号室)
こちらはシャワーのみとなる

 Rakuten STAY 熱海の宿泊料金は1室2万円~で、大人数で宿泊するほど割安に感じられるのは他の楽天ステイの施設と同様だ。フェリー乗り場も近くにあり、初島や伊豆大島に観光に出かける前後に利用するのもいいだろう。

空室・料金チェック