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「Rakuten STAY VILLA 鬼怒川リバーサイド」に泊まってみた
2024年5月31日 15:39
- 2024年6月12日 グランドオープン
楽天ステイは、「Rakuten STAY VILLA 鬼怒川リバーサイド」を6月12日にグランドオープンする。
同施設の所在地は、栃木県日光市鬼怒川温泉大原391-1。東武鉄道鬼怒川線の東武ワールドスクウェア駅から徒歩約10分、鬼怒川温泉駅から徒歩約20分の鬼怒川沿いに佇む。
メゾネットタイプの木造2階建ての戸建てが16棟並び(うち1棟は共用棟の2階を客室として使用)、各室100.01~114.85m2の広さを確保。定員数は1室あたり6~10名に設定されている。宿泊料金は1室あたり3万円~。駐車場は26台分用意されており、うち2つはEV充電に対応している。
全室に天然温泉かけ流し(引き湯)の風呂があり、ホットプレートを使って鉄板焼などを作って楽しめるウッドデッキテラスを設置。室内に設置された冷蔵庫には、無料で楽しめるウェルカムドリンクも用意されている。
楽天ステイでは近年、サウナ付きの部屋を増やしているが、鬼怒川リバーサイドでは16室のうち14室にサウナ、残り2室には岩盤浴ベッドを設置している。さらに、一部の部屋にはマッサージチェアも用意されており、心ゆくまでリラックスできるようになっている。
一部の部屋は、スキップフロアの空間や段差を活用し、天空ネット遊具や滑り台が設置され、小さな子ども連れの家族が退屈しないようになっている。ドッグフレンドリールームも4室用意されており、愛犬と一緒に利用できる足湯もついている。
また、107号室はバリアフリーを意識し、1階部分は段差がないフラットな部屋の作りになっている。この部屋だけは玄関が引き戸になっており、風呂の入口やトイレもハンディキャップを抱える人が快適に過ごせるように工夫されている。
今回はマッサージチェア付きの114号室に試泊する機会があった。
楽天ステイの施設には何度も宿泊してきたが、新しい施設ができる度に何らかのアップデートが行なわれており、そこを確認するのが個人的な楽しみになっている。
楽天ステイの宿泊施設の多くはキッチン付きで、電子レンジや炊飯器、コーヒーメーカーといった調理家電に加え、食器やグラス、カトラリー類が用意されているのだが、たくさんある引き出しのどこに何が入っているのかが分からず、1つ1つ引き出しを開けて確認するのが通例になっていた。
こうした分かりにくさを解消するべく、鬼怒川リバーサイドでは、引き出しの中に主に何が入っているのかが分かるステッカーが貼られており、迷わずに目的にアイテムを探せるようになっていた。栓抜きのような細々したものを探すのに時間がかかるのは相変わらずではあるが、少なくとも一番下の段が引き出しになっていることに気付けるだけでも初めて宿泊する人にとっては助かるだろう。
また、114号室には見当たらかなったが、一部の部屋にはUSB PD(Type-C)のポートがあるコンセントが設置されていた。これまでもType-Aのポートがある部屋はあったが、USB PD対応になることでスマートフォンなどを素早く充電でき、ACアダプターを持っていく必要もなくなるのでありがたい。ぜひとも標準仕様として採用してほしい。
今回の試泊で使うことはなかったが、スマートフォン向けの楽天ステイの公式アプリも登場している。現時点では宿泊予約を行なう機能しかできないアプリだが、同社によれば順次新機能が追加されるという。
例えば、楽天ステイの施設は、各部屋の玄関にあるスマートロックに暗証番号を入力して入室し、室内に設置されたタブレットの前に跪いてチェックイン手続きを行なう必要があるが、アプリを活用すれば、こうした作業をよりスムーズに行なえるようになるはずで、新機能の追加に期待したい。
さて、肝心の宿泊体験だが、リバーサイドというネーミングの通り、すぐそこを鬼怒川が流れており、テラス側の窓を開けると川のせせらぎや鳥のさえずりが聞こえてくる。楽天ステイでは栃木県内に5施設を運営しているが、それらの中で最も自然を感じてリラックスできる施設と言えるだろう。
キッチン付きで、洗濯機も用意されているので、できれば2泊以上の連泊でゆったり過ごしたいが、徒歩5分ほどのところにスーパーマーケットやドラッグストアがあるので食材の買い出しにも出かけやすい。万が一、到着が遅くなり、お店がやっていないという場合も、共用棟1階にスマートフォンで操作して飲み物や食べ物を購入できる自動販売機が設置されているので安心だ。
一点だけ注意してほしいのは、風呂の温度。以前の楽天ステイの施設では、自分で湯船にお湯をはるスタイルだったが、ここ最近は到着した時点でお湯がはられており、すぐに温泉を楽しめるようになってきている。これはこれで嬉しいサービスなのだが、同施設は運び湯ではなく引き湯という好環境もあってか、熱湯コマーシャルを演じられるほど熱かった。湯船の脇には足し水用のボタンがあり、これを使って温度を下げられるようになっているが、到着したらまず浴室の外窓を開け、外気も使ってお湯の温度を下げてから風呂に入ることをオススメしたい。