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熱海「ホテルニューアカオ」が復活! 昭和レトロな館内に、海の絶景を一望できる温泉大浴場や海鮮いっぱいバイキング
2023年7月13日 14:12
- 2023年7月12日 グランドオープン
マイステイズ・ホテル・マネジメントは7月12日、ホテルニューアカオ(静岡県熱海市熱海1993-65)の「オーシャン・ウイング」棟をグランドオープンした。
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昭和48年の創業から長いあいだ“熱海の温泉旅行”を牽引してきた老舗リゾート。建物の老朽化とコロナ禍による客足の減少で2021年11月に惜しまれつつ閉館するも、2022年12月に旧ホテルニューアカオの名称をそのまま受け継ぎ、一部施設を「ホライゾン・ウイング」棟として先行オープン。その後も順次リニューアルを進め、今回のグランドオープンに至った。
ホテル敷地はJR熱海駅からクルマで約10分、日本ジオパークにも認定される景勝地「錦ヶ浦」の先端にあり、断崖に沿って縦に広がるような一風変わった構造が特徴。波打ち際のオーシャン・ウイング棟、崖の上のホライゾン・ウイング棟、そして2棟の中間地点に挟まれる大浴場スパリウムニシキの3大施設からなる。
客室数は350室で、すべてがオーシャンビュー。そのうち今回お披露目されたオーシャン・ウイング棟には和室、和洋室を中心に250室あり、1室限定で広さ203m2のスイートルームも新設された。
自慢の天然温泉は、水平線とつながるような一体感を楽しめる大浴場の“インフィニティ風呂”や、さざ波の音が心地いい露天風呂、プライベート空間を確保した貸切風呂など、8つの湯船で堪能できる。
夕食は日本料理「舞扇」、フレンチ「ボヌール」、「メインダイニング錦」の3店舗から選べ、いずれもオーシャンビューの席で相模灘を一望しながら味わえる。
なかでも今回のオープンに伴い新設された「メインダイニング錦」は、国内でも珍しい扇状の巨大なレストラン。ここでは夜と朝に宿泊者限定の豪華バイキングを楽しめる(ランチは一般客も利用可)。使用する食材は、地アジやアワビ、伊勢海老など、漁港の町ならではの新鮮な魚介類に、旬の野菜やフルーツなどを活かしたメニューが多く、静岡のご当地グルメや銘酒も揃う。
壁一面のガラス窓には海と断崖絶壁がまるで絵画のように広がり、遠くには初島も望むこだわりの空間となっている。
そのほか館内には、ドリンクのセルフサービスで一息つけるラウンジ、ダーツやビリヤード台を構える大人のワインバー、夜食や湯上りにぴったりの缶詰Bar、射的コーナー、昭和レトロなビデオゲーム、カラオケ、インドアプールなど、遊び心あふれるスポットが満載。
また7月1日からは「リゾート・アクティビティ」の営業をスタートした。海水の天然プール「オーシャンプール」、SUPやカヤックツアー、手軽な釣りなど、季節やその日の天候によってさまざまな体験を専用カウンターで受け付けている。
オープニングセレモニーでは、主催のマイステイズ・ホテル・マネジメント 代表取締役会長 山本俊祐氏が「一度体験したら忘れない、これがクラシックホテルのエッセンス」と、岸壁にそびえるホテルニューアカオならではの個性をアピールした。
また今回の改装工事では、「直接皆さまの目に触れることのない設備面や厨房を重点的に行なった。客室やメインダイニングは、以前のよさを残しながら復元することに重きを置いた。これからは段階的に、皆さまの声を聞き、一緒にニューアカオを作っていきたい」という。
例えば、現在使われていない中宴会場(昔は団体旅行で使われていた)を、ファミリールームやキッズプレイルームにするなど、今の利用者のニーズに応えることで、この先も「50年続く熱海のシンボルになってほしい」と今後の展望を示した。
続いてホテルニューアカオ 総支配人 土橋裕樹氏は、「開業にあたり、旧ホテルニューアカオのスタッフが22名チームに加わった。昔から来てくれているお客さまに“お帰りなさい”と言えるスタッフがこの開業を支えてくれている。これこそキャッチフレーズに掲げた“熱海のシンボル蘇る”の意味」であると話し、関係者や地域の人へ感謝を述べた。
また来賓として、熱海市長 齊藤栄氏、熱海温泉ホテル旅館協同組合 理事長 森田金清氏、熱海市観光協会 会長 中島幹雄氏、静岡銀行 常務執行役員 石井英司氏の4名が出席。
齊藤市長は、熱海が特異な観光地として飛躍した昭和40年代のように、アフターコロナに向けて再び熱海観光を盛り上げていこうというなかで「ホテルニューアカオの新しい取り組みに大変期待している」。
また「日本各地で140を超えるホテルを展開するマイステイズ・ホテル・マネジメントのネットワークで、より多くのお客さまに熱海への興味を持っていただきたい」と祝辞を述べた。