ニュース

「Rakuten STAY TERRACE 箱根小涌谷」に泊まってみた

グランドオープンは11月1日

Rakuten STAY TERRACE 箱根小涌谷

 楽天ステイは、「Rakuten STAY TERRACE 箱根小涌谷」を11月1日にグランドオープンする。9月26日にはプレオープンし、割安な料金で宿泊できるようになっている。

 同施設の所在地は神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷483-2で、箱根登山鉄道の小涌谷駅から徒歩5分、箱根登山バス、伊豆箱根バスの蛇骨野バス停から徒歩2分の場所に位置する。敷地内には23台分の駐車場があり、うち6台分はEV充電に対応する。

 部屋数は全22室。客室のバリエーションは全6タイプとなっており、最も広いスイートルーム(A type)は170m2、定員10名とゆったりとした空間が広がっている。スタンダードなF typeの部屋(定員4名)も52m2の広さがあり、家族で過ごすには十分なスペースが確保されている。宿泊料金は1部屋あたり4万6000円~。

全22室
蛇骨野バス停から向かう場合は歩行者用通路からが近道

 施設名にTERRACEとある通り、全室に足湯付きのテラスが用意されており、箱根の自然が感じらる。さらに、1階の5室はドッグフレンドリールームに設定されており、テラス外側にドッグランが付き、2頭まで一緒に宿泊できるようになっている。

テラスには足湯が用意されている
1階の5室にはドッグランもある

 また、すべての部屋に天然温泉かけ流しの半露天風呂があり、サウナ(スイート2室はドライサウナ、その他の部屋は低温サウナ)も用意も設置されている。スイートルーム2室については、露天風呂や水風呂も用意されている。

全室に天然温泉かけ流しの半露天風呂

 他の楽天ステイの施設では部屋着が用意されていないことが多いが、同施設では全室にナイトウェアが用意されている。歯ブラシはあるが、カミソリはないので、必要に応じて持参する必要がある。

 他の楽天ステイの施設との違いで言えば、外国人観光客の利用を想定し、全室土足OKになっている。それもあってか床暖房設備は省略されている。玄関部分を省略したことで入口の段差がなく、一部の部屋の小上がり部分を除けばフラットで、バリアフリーにも配慮した作りだ。

 特筆すべきは、楽天ステイでは初となるオールハンド施術によるトリートメントが受けられるスパが設置されたこと。営業時間は15時30分~24時30分(最終入店23時)で水曜日と木曜日が定休日となる。宿泊予約後に別途予約することで利用でき、空きがあれば当日予約も可能だ。プレオープン期間中の料金は20%オフで、60分のアロマボディケアが1万9360円、40分のアロマフットコースが8800円などとなっていた。

施設内にオールハンド施術によるトリートメントが受けられるスパが設置されている

連泊したくなる快適さ

バンクベッド仕様(E type)の401号室

 今回、バンクベッド仕様(E type)の401号室(定員6名)に宿泊した。

 エントランスや入室にあたっては、他の楽天ステイの施設同様に事前にメールで送られてくる暗証番号をスマートロックに入力する形で、入室後に室内に設置されているタブレットでチェックイン手続きを行なう流れとなる。

 一般的なホテルとは導線が異なることに不安を覚えるかもしれないが、慣れてしまえば待たされることもなくスムーズに入室でき、こちらの方が快適に感じられるようになる。

事前にメールで送られてきた暗証番号をスマートロックに入力して入室
チェックインは備え付けのタブレットで行なうが、メールにはQRコードが添付されており、それをかざして手続きを進められるようになっていた

 入室すると、モダンな雰囲気の約72m2の空間が広がる。キッチンや洗濯機といった設備も用意されているので、せっかくなら2泊以上でゆったりと過ごしたい。

キッチンには調理家電、カトラリー類が一式揃っている
洗濯機もあるので長期滞在も快適

 天然温泉の半露天風呂はちょうどいい湯加減。テラスには足湯も用意されており、明星ヶ岳をはじめとする箱根の山々を眺めながら旅の疲れを癒せる。ちなみに、目の前の道路は箱根駅伝のコースにもなっているので、正月は予約の争奪戦になるかもしれない。

ちょうどいい湯加減の天然温泉の半露天風呂
サウナもある

 食事付きプランで申し込んでおくと、室内の冷蔵庫に食材一式が用意されているので、これを自分で調理して楽しむことになる。夕食については「うにしゃぶ」「すき焼き」「BBQ」、朝食については「和朝食」「洋朝食」から選択できる。チェックインしたら炊飯器のセッティングをしておこう。食事付きプランを申し込んでいない場合も、冷蔵庫には無料のウェルカムドリンクが用意されている。

食事付きプランを申し込んでおくと、冷蔵庫内に食材一式が用意されている
金目鯛×静岡県産麦豚の「うにしゃぶ」(夕食の一例)

 素泊まりで予約し、現地に到着してから、やっぱり外に食べに行くのは面倒となった場合も、1階のエレベーターホール脇に設置されている無人販売機で食材を調達できる。自分で食材を持ち込む際、うっかり調味料を忘れてしまうこともあるが、無人販売機では調味料セットも販売されており、安心だ。

1階にある無人販売樹
ロビーではプロジェクションマッピングによる演出も楽しめる

 細かいところでは、ベッドサイドのコンセントにはUSB Type-Aポートに加え、Type-Cポートが用意されており、Type-Cケーブルしか持って来なかったという場合もスマホなどを充電できるのがありがたい。

ベッドサイドのコンセント

 実際に宿泊した感想としては、ホテルとヴィラの中間のような印象の施設になっており、いつでも入れる温泉やサウナ付きという贅沢さと自宅で過ごすような快適性も備えている。もちろん1泊だけでも楽しめるが、前述のように、せっかくなら連泊してゆったりと過ごしたくなる宿だ。