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JAL、名古屋~天津線20周年記念セレモニー実施。トヨタ自動車の天津生産開始とともに運航スタート

全国各地に利用者。セントレア乗り継ぎで天津へ

2018年4月20日 実施

JALが名古屋~天津線の就航20周年記念セレモニーをセントレア(中部国際空港)で実施。出発時には多くのJALスタッフが横断幕とともに見送った

 JAL(日本航空)は4月20日、1998年4月20日に名古屋~中国・天津線を開設してから20周年を迎えたことを記念し、セントレア(中部国際空港)の搭乗ゲート前で記念セレモニーを実施した。

 JALの名古屋~天津線は、1998年に小牧空港(現県営名古屋空港)発着便を週2便、ボーイング 767-300型機を使用して就航した。その後、週1便への減便を経て、2007年3月に週5便へ、2007年6月1日から毎日1便の運航体制へと拡大している。2005年のセントレア開港後は、日本側発着地をセントレアへ移している。

 使用機材は、2010年10月からボーイング 737型機を導入。現在は、ビジネスクラス12席、エコノミークラス132席のボーイング 737-800型機を使用している。

JALのセントレア~天津線(2018年3月25~8月31日)

JL841便:セントレア(10時40分)発~天津(12時50分)着、毎日運航
JL840便:天津(14時00分)発~セントレア(17時45分)着、毎日運航

 ちなみに、1998年4月20日は、この名古屋~天津線とともに、関空(関西国際空港)~天津線も開設したが、1999年8月に運休している。名古屋~天津線は先述のとおり減便した時期はあったものの、一度も運休期間なく運航し続けている。

就航当時の8代目制服(右)、10代目となる現在の制服(左)。セントレアオリジナルキャラクター「なぞの旅人フー」も登場

 セレモニーであいさつした、JAL 中部地区支配人 棚橋伸氏は、「この路線は本日で20歳(はたち)の誕生日を迎える。当時はボーイング 767という飛行機で1週間に2便、月曜日と土曜日の運航だったが、現在は毎日運航している。20年の長きにわたって、この路線を運航し続けられたのは皆さんのおかげ」と感謝の言葉を述べた。

 また、路線の特徴として、「JALは、天津にはセントレアからしか運航していない。この路線は、全国各地からセントレア経由で利用するお客さまに利用いただいている。もちろん中国の方にもたくさんご利用いただいている。観光で利用のお客さまもいらっしゃる。しかし、やはりこの路線は、中部の自動車産業を始めたとした各種産業に携わる方々にビジネスの出張で使っていただいており、その需要に支えられて運航を続けてこられた」と説明。

 1998年はトヨタ自動車が天津拠点での生産を開始した年でもあり、現在でもこの路線は自動車産業などに関わる利用者のビジネス需要が堅調。搭乗率は同社全体で見ると低い路線に入るとのことだが、ビジネス需要が堅調なので一定の収益性があるという。

 特に、JALの天津線はセントレアのみというのもポイントとのことで、国内線の飛行機や新幹線を利用してセントレア経由で天津へ向かう東京や関西のビジネスマンも多いという。例えば東京であれば、羽田空港を朝出発するJAL201便が9時10分(現在のダイヤ)に到着、そのまま天津線へ乗り継いで行ける。

 一方、観光需要については訪日旅客が中心で、中国人の利用者が増えている。とくに天津と北京を結ぶ道路が凍結する冬期には、天津から北京路線を使わずに同便を使用する旅客が増える傾向があるそうだ。

日本航空株式会社 中部地区支配人 棚橋伸氏
18日運航のJL841便機長、黒木雅彦氏もあいさつ

 セレモニーでは棚橋氏が、「4月1日に社長が代わった。長らく整備、安全に携わった整備士出身の赤坂(祐二氏)が就任した。私はこう見えても56歳で、赤坂も同じ56歳という若い社長。若く、安全に強い思いを持った新たな社長のもとで、JALグループ社員一同、心を新たにして、一つにして、お客さまに安心で最高のサービスを提供できるよう力を尽くしていきたい」と話し、あいさつを締めた。

 そして、同日のJL841便の黒木雅彦機長もあいさつ。「これからも日本と中国の架け橋として、最高のサービスを皆さまに提供できるよう社員一同、努力していく」と話し、フライトについて「上空は風の変化などで軽い揺れがあるが、全般的におおむね良好」と説明。「機内でお待ちしております」と話したのに続き、搭乗口に多数集まっていた中国人旅客に向け、中国語でもあいさつした。

棚橋支配人、黒木機長、2名のCA、なぞの旅人フーで記念撮影
就航当時の品々も展示された。写真は名古屋空港で行なわれた就航セレモニーの様子
天津空港で行なわれたセレモニー(写真上段)や、シェラトンホテルでのレセプションパーティ(写真下段)の様子
天津線就航を伝える機内誌(写真左)や社内報(写真右)
JALが制作した中国の観光案内
就航当時の時刻表(1998年4月1日~6月30日版)。写真中央が日本発便、写真右が中国・韓国発便のダイヤ

 この日のJL841便は、予約が143名とほぼ満席で、実際の搭乗は138名となったが95%を超える搭乗率。搭乗口にはセントレアのオリジナルキャラクター「なぞの旅人フー」や、1998年就航当時の8代目制服を着用したCA(客室乗務員)も登場し、多くの人が記念撮影を求めた。

 また、搭乗時には記念品として「名古屋~天津20周年」の記念ロゴが入ったエコバッグとメモ帳を配布。横断幕による見送りにも多くのJALスタッフが集まるなど、アニバーサリーフライトを盛り上げた。

 この日は、使用機の到着遅れに、中国側管制からの出発待機指示が重なり、定刻より遅れての出発。11時6分にプッシュバックを開始し、JALスタッフが手を振って見送るなか、天津へ向けて出発していった。

名古屋~天津線20周年の記念ロゴ入りエコバッグとメモ帳を搭乗客に配布
なぞの旅人フーやCAとの記念撮影で盛り上がる搭乗客
138名と95%を超える席が埋まったこの日のJL841便。帰国の途に就く中国人が多かったが、日本人の観光客やビジネスマンの姿もあった
定刻より遅れてプッシュバックを開始。同時に横断幕を持った多くのJALスタッフが手を振って見送る
出発準備が整い、天津へ向けて地上走行をスタート
最後まで手を振って、多くの乗客を乗せたJL841便を見送った