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機内でもパンダに会える。JAL、南紀白浜就航50周年を記念した「わかぱんジェット」初便運航

ゲートにわかぱんも登場してお見送り

2018年4月1日 就航

JALが南紀白浜空港の開港&羽田~南紀白浜就航50周年を記念した「わかぱんジェット」を運航開始

 JAL(日本航空)は4月1日、南紀白浜空港(和歌山県)の開港50周年と、羽田~南紀白浜空港に就航して50周年を迎えることを記念した特別塗装機「わかぱんジェット」の運航を開始した。

 南紀白浜空港は1968年4月1日に旧空港が開港。4月2日にJAS(日本エアシステム)の前身である日本国内航空がYS-11型機で就航。2018年で50周年を迎える。現在はJ-AIR(ジェイ・エア)運航により1日3便体制となっており、3便ともにクラスJを備える95席のエンプラエル E190型機で運航している。

JALの羽田~南紀白浜便(2018年3月25日~)

JAL212便:南紀白浜(09時20分)発~羽田(10時25分)着、毎日運航
JAL213便:羽田(07時25分)発~南紀白浜(08時40分)着、毎日運航

JAL214便:南紀白浜(12時10分)発~羽田(13時15分)着、毎日運航
JAL215便:羽田(10時25分)発~南紀白浜(11時40分)着、毎日運航

JAL218便:南紀白浜(18時35分)発~羽田(19時40分)着、毎日運航
JAL219便:羽田(16時40分)発~南紀白浜(17時55分)着、毎日運航

 この開港&就航50周年を記念して運航される「わかぱんジェット」は、ジャイアントパンダ日本最多飼育数の「アドベンチャーワールド」があることに由来する和歌山県のマスコットキャラクター「わかぱん」と、和歌山県特産の梅の花を、エンプラエル E190型機(登録記号:JA250J)にデザインしたもの。機体後方と、搭乗口となるL1ドアの脇にイラストが描かれている。

 また、機内も「わかぱん」で装飾。ヘッドレストカバーや紙コップが、わかぱんデザインの特別仕様になるほか、わかぱんのぬいぐるみも同乗し、搭乗客を出迎えてくれる。

わかぱんジェットの外観

わかぱんジェット(エンブラエル E190型機、登録記号:JA250J)
和歌山県PRマスコットキャラクター「わかぱん」と梅の花をデザインしたデカールが貼られた「わかぱんジェット」

わかぱんジェットの機内

機内も「わかぱん」で装飾
クラスJ、普通席ともに「わかぱんジェット」仕様のヘッドレストカバーを装着
機内ドリンクサービスの紙コップにも「わかぱん」
同機にはわかぱんのぬいぐるみも同乗。機内のどこかで乗客を迎える

 同機はエンプラエル E190型機就航路線で使用され、約1年間の運航を予定している。4月1日のJAL213便が初便となった。初便の搭乗ゲートとなった羽田空港第1ターミナ18番ゲート前にわかぱんが登場。顔出しパネルも用意され、利用者との記念撮影に応じた。

 初便の出発に際しては、JAL 執行役員 路線統括本部国内路線事業本部長の本田俊介氏、JAL 執行役員 東京空港支店長の屋敷和子氏も訪れ、利用者をお見送り。

日本航空株式会社 執行役員 路線統括本部国内路線事業本部長 本田俊介氏(左)、日本航空株式会社 執行役員 東京空港支店長の屋敷和子氏(右から2番目)

 本田氏は羽田~南紀白浜路線について、「以前に比べて利用率が上がっている。海もあれば、宿泊施設もあり、食事もリゾートもあって、すごくコンパクトにまとまっている。東京から1時間の、身近に行けて家族で喜べるテーマパークのようなところ。熊野古道などはインバウンドも見込めるので、今後も観光需要は伸びる」としたほか、「ビジネスの面でも、和歌山へ関空経由で行く人もいる。その人たちを南紀白浜空港を使ってもらえるにすれば伸びていく」とコメント。

 南紀白浜空港の民営化も決定しており、面白いプロモーションなども期待できることから、搭乗率が向上すれば(現在はハイシーズン限定で利用している)ボーイング 737型機への大型化なども検討したいとのことだ。

 搭乗時は本田氏、屋敷氏のほか、わかぱんもハイタッチでお見送り。搭乗客には就航50周年の記念のメモ帳を配布した。この日のJA213便は、93名(幼児2名含む)と95%以上の座席が埋まる満席に近い状態。

 地上でも横断幕を持った両氏と地上旅客スタッフが見送り、7時42分にA滑走路から離陸。この日開港50周年を迎えた南紀白浜空港へ向かった。

搭乗ゲートに「わかぱん」登場。茶目っ気あふれるキャラクターだ
利用者との記念撮影。搭乗案内でわかぱんジェット初便であることや、記念撮影が可能なことを伝えると多くの人がわかぱんのまわりに集まり盛り上がった
このJAL213便に乗務するパイロットやCA(客室乗務員)も記念撮影
搭乗ゲートでは就航50周年を記念したメモ帳が配布された
JAL213便がプッシュバックを開始。横断幕を持ってお見送りすると、パイロットも応えて手を振った
地上走行開始後も手を振って搭乗客をお見送りした