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北海道エアシステム、就航20周年記念セレモニー実施。鏡開きや丘珠空港初の記念放水で祝福
2018年3月30日 17:39
- 2018年3月28日 実施
HAC(北海道エアシステム)は3月28日、札幌丘珠空港ビルで就航20周年を記念してセレモニーを実施した。
HACは1997年9月30日にJAS(日本エアシステム)と北海道が共同で会社を設立、事務所設立や各免許取得などの準備期間を経て、新千歳(札幌)~函館線、函館~旭川線、旭川~釧路線の3路線を初就航させたのが1998年3月28日で、この日でちょうど20年目を迎えた。
10時15分から札幌丘珠空港ビル2階出発ロビー前で行なわれた就航20周年記念セレモニーには、北海道内空港PRキャラクター「きたぴょん」も同席。
開会のあいさつでHAC代表取締役社長 桑野洋一郎氏は、2016年からJALグループのメリットを活かすべくシステムやマイレージサービスの共用を開始した効果もあり、「2015年が18万5000人、2016年度が21万3000人、2017年度は23万人を超えるかという勢いでお客さまが増加傾向。この20年間の累積で317万人強のお客さまにご利用いただいた」と感謝。
さらに今後ますます厳しくなる環境の変化が想定されたり、機材の更新という大きなイベントも控えていることにも触れ、「安全運航を大前提に、社員一同道民の翼としての使命をしっかりと胸に刻みながら、皆さまに愛され、そして信頼され続ける北海道エアシステムとして引き続きしっかりとまい進して参りたい」と語った。
次に来賓の国土交通省 東京航空局 丘珠空港事務所 空港長 三村行雄氏、陸上自衛隊北部方面航空隊 副隊長 1等陸佐 庄山聡氏、札幌丘珠空港ビル 常務取締役 橋俊明氏がそれぞれ祝辞を述べた。
セレモニーの最後は参列者・来賓による鏡開き。「HAC就航20周年を迎えることができましたことに感謝いたしますとともに、これからも道民の翼として地域に貢献できますことを祈念いたしまして鏡開きを執り行ないたいと思います」と司会からあいさつがあり、「それではまいります。せーの!」の掛け声のあと、来場者の「よいしょ!」という掛け声とともに木づちが振り下ろされ、見事酒樽の蓋が割られて日本酒の芳醇な匂いが会場が包んだ。
今回鏡開きに使われたお酒は、八戸酒造株式会社の「陸奥八仙」純米酒で、これはHACが札幌(丘珠)-三沢(八戸)線を運行していることにちなんだもので、
この後、来場者に振る舞い酒として配られた。
この日のHAC搭乗客全員に、HAC20周年の記念品として札幌丘珠空港ビル2階出発ゲートで「鶴丸ロゴ入りHACオリジナルボールペン」が贈呈され、機内では北の窯ブランド「北海道ほっくチーズ」(JALUXが提供)が配られた。
11時20分発釧路行きのJL2863便の出発時には、HAC社員が「HAC就航20周年 ありがとうございます」と書かれたプラカード持ち、出発をお見送りした。
残念ながら天気は霞がかかっていて強い風が吹いていたが、2番スポットからタキシングを開始したときには、札幌丘珠空港では初となる消防車による記念放水が実施された。
JL2863便が出発したあとも、HACオリジナルフォトフレームを使ったパイロットやCA(客室乗務員)との撮影会が行なわれ、撮影会に参加した先着50名に「鶴丸ロゴ入りHACオリジナルボールペン」が贈呈された。
そのほか、札幌丘珠空港ビル1階チェックインカウンター前には、就航20周年にちなんで20の文字のバルーンと「HAPPY BIRTHDAY」と書かれた装飾が飾られていた。
桑野洋一郎氏はセレモニー後の囲み取材で、現在見えている課題として「搭乗率としてもまだ約7割ですから、あと3割ほど隙間がある。ビジネス以外の方やオリンピックを控えて増えているインバウンドをいかに取り込んでいくか」を課題の1つとして挙げた。
また、今後の機材更新については「今最終調整をしているところですが、2020年までには機材更新の作業を開始したい」とコメントした。
【お詫びと訂正】初出時、桑野氏のお名前と会社設立日に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。