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八重洲地下街とつながる「トフロム ヤエス」2026年竣工。バスターミナル第2期エリアも開業

東京駅前八重洲一丁目東地区の再開発

2025年3月3日 発表

東京駅前八重洲一丁目東B地区市街地再開発組合 理事長 加藤一男氏(左)、東京駅前八重洲一丁目東A地区市街地再開発組合 理事長 兼 特定業務代行者 代表企業 東京建物株式会社 代表取締役 社長執行役員 小澤克人氏(右)

 東京建物は3月3日、「東京駅前八重洲一丁目東地区市街地再開発事業」(八重洲プロジェクト)について、街区名称を「TOFROM YAESU(トフロム ヤエス)」に決定した。

 建物の名称は、A地区「TOFROM YAESU THE FRONT(トフロム ヤエス ザ フロント)」、B地区「TOFROM YAESU TOWER(トフロム ヤエス タワー)」。いずれもヤエチカ(八重洲地下街)のメイン・アベニューと接続し、2026年の竣工を予定している。

 トフロム ヤエスは、八重洲・日本橋・京橋エリアの玄関口に立地。周辺では、首都高地下化をはじめとした日本橋川再生計画やTokyo Sky Corridor(東京スカイコリドー)計画、羽田空港アクセス線(仮称)による東京駅から羽田空港へのダイレクトアクセス化、つくばエクスプレスと都心部・臨海地域地下鉄構想の東京駅接続に向けた動きなど、さらなる発展が見込まれるという。

街区名称は「トフロム ヤエス」に決定
トフロム ヤエスの位置図(写真提供:TOFROM YAESU)
フロア構成(写真提供:TOFROM YAESU)
周辺では日本橋川再生計画や東京スカイコリドー計画など、さらなる発展が見込まれる

 トフロム ヤエス ザ フロント(A地区)は、地下2階・地上10階建て。オフィス、商業施設(地下1階~2階)、最上階にはルーフトップテラスを備える。

 トフロム ヤエス タワー(B地区)は、地下4階・地上51階建て。バスターミナルをはじめ、商業施設(地下2階~4階)、劇場・カンファレンスホール(3階~6階)、日本医科大学と連携した医療施設(6階~7階)を設ける。

 商業施設には、合計70店舗の飲食店舗が出店。再開発で営業を中断していた歴史ある店舗が戻ってくる例もあるという。

 東京建物 都市開発事業第一部 八重洲プロジェクト推進室長の沢俊和氏は、「流行を追うのではなく、八重洲の魅力を発信できるような店舗を揃えている」とアピールした。

 また東京駅前の地下では、3つの再開発で「バスターミナル東京八重洲」の整備を進めており、トフロム ヤエス タワーは第2期エリア(八重洲一丁目東地区)にあたる。

 東京ミッドタウン八重洲に併設する第1期エリア(八重洲二丁目北地区)は2022年開業。

 京橋駅に接続する第3期エリア(八重洲二丁目中地区)開業後は、国内最大級の高速バスターミナル(3エリア合計で20バース)となり、路上で発着している対象の高速バスはすべて本ターミナルに移行するとのこと。運営は京王電鉄バスが担当する。

トフロム ヤエス タワーの地下に「バスターミナル東京八重洲」第2期エリアがオープン