ニュース

日本最大、10駅が接続する広域地下歩行者街を形成。東京建物が八重洲一丁目で「呉服橋プロジェクト」進捗を公開

2025年5月21日 公開
東京建物が呉服橋プロジェクトの進捗を公開した(写真は首都高、日本橋川側から見た計画地の模型)

 東京建物は5月21日、八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業「呉服橋プロジェクト」について、進捗を公開した。

 永代通り沿いの計画地(東京都中央区八重洲一丁目1番他)は、北に日本橋川と地下化事業の進む首都高都心環状線、西に常盤橋タワー(TOKYO TORCH)、東には東京建物日本橋ビルやコレド日本橋などが建ち並び、一帯は八重洲・日本橋・京橋の頭文字をとって「YNK(インク)エリア」とも呼ばれている。

 東京駅と周辺地下鉄駅から首都圏全域に発着できるほか、新幹線で日本の南北、バスターミナルからは羽田/成田空港を経由して海外へ向かうこともできる交通結節点であり、大手町~日本橋~兜町の永代通り付近は金融の中心地でもある。

 計画地の南街区は2029年度竣工予定の地上約218m、延床面積約18万6500m2の施設で、すでに2024年12月に発表しているとおり、低層に商業施設、宿泊施設としてアスコットの最上位ブランド・クレストコレクションの「SEN/KA TOKYO by The Crest Collection(センカ東京 by クレストコレクション)」、デジタル金融施設「FIAN(東京フィナンシャル庵)」後継施設の入居などが決まっている。

 さらに、日本橋駅と東京駅を地下で接続し、ここに茅場町駅が加わることで、最終的には日本最大10駅連結の「広域地下歩行者ネットワーク」を形成する(10駅:東京駅、大手町駅、二重橋駅、京橋駅、日比谷駅、有楽町駅、銀座駅、東銀座駅、日本橋駅、茅場町駅)。

 以下に、当日撮影した計画地の現在の様子を紹介する。

八重洲一丁目北地区市街地再開発事業の大半を占める南街区の計画地は2024年11月19日に着工、2029年度竣工予定
一方、南街区と区道272号線を挟んで向かいにある北街区(2032年度竣工予定)は、日本橋川沿いの横長の敷地。目の前は地下化事業の進む首都高都心環状線
西へ向かうと神田橋JCT、竹橋JCT方面
北街区を日本橋川(西河岸橋)から見た様子。ここには水辺空間から連続する低層の商業施設を整備する
八重洲一丁目北地区市街地再開発事業の上空図。永代通り、日本橋川、外堀通りに囲まれた区画になっている
南街区の概要。この地下から日本橋駅、東京駅につながる
周辺の再開発地区(左が北)
計画地の完成予想図
北街区の完成予想図