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「YANMAR TOKYO」1月13日開業、お米をテーマにしたレストランがある複合施設

2023年1月13日 開業

東京・八重洲で開業する「YANMAR TOKYO」

 ヤンマーは1月13日、東京・八重洲に複合施設「YANMAR TOKYO」を開業し、お米をテーマにしたレストランなど6店舗をオープンする。1977年に建設されたヤンマー東京ビルを解体・リニューアルしたもので、地下3階・地上14階、延床面積2万2000m2へと拡大。うち地下1階、1階、2階の3フロアを商業エリアやイベント・ギャラリースペースとし、お米を組み合わせるイタリアンレストラン「ASTERISCO」、日本酒アイスクリーム専門店「SAKEICE Tokyo Shop」など、こだわりの店舗が入居する。

 開業を記念して、1月13日~15日の3日間は「HANASAKA お花見ウィークエンド」と題し、8階特設会場にて、本物の桜の木が飾られたフォトスポットを開放する。写真撮影し、それをSNS投稿した人のうち各日先着100名に、薄切り野菜を桜の花に見立てた花寿司や鯖寿司を詰め込んだ「HANASAKA 寿司重」などが無料で配布される。一般販売はされない限定品となる。

「YANMAR TOKYO」のビル正面。外壁を彩る桜の花びらのあしらいは、1月15日までの期間限定となる
「HANASAKA 寿司重」
花寿司と鯖寿司が詰め込まれている

海苔弁、日本酒アイス、イタリアン、そして日本全国の名産が味わえる

「YANMAR TOKYO」は、東京駅の地下街ヤエチカに直結し、2022年9月にプレオープンしたばかりの「東京ミッドタウン八重洲」と隣接する位置にある。桜の花を模したロゴマークや商業エリアの内装、ギャラリースペースなどは、クリエイティブディレクターの佐藤可士和氏がプロデュースした。

地下1階、右奥がヤエチカ方向
そのまままっすぐ抜けると「東京ミッドタウン八重洲」となる

 ヤエチカから連絡通路を利用し、地下1階から足を踏み入れたときに最初に目にする店舗は「海苔弁 八重八」。羽釜で炊いた特別栽培米のコシヒカリに、愛知県三河湾産の青混ぜ初摘み焼きのりと、塩麹を取り入れた副菜などを合わせた海苔弁のテイクアウト専門店で、「とり重」(1300円)、「さけ重」(1400円)、「八重」(1500円)という厳選された3種類のメニューを提供する。

「海苔弁 八重八」
メニューは厳選された3種類
羽釜を使って炊き上げたお米を使用

 1階の屋外に面するところには、「ワインのようにお米を楽しむ」をコンセプトに日本各地の多様なお米を瓶詰めで販売する「KOME-SHIN」と、日本酒を用いたアイスクリームをテイクアウトできる「SAKEICE Tokyo Shop」が並ぶ。アイスクリームはノンアルコールのものもラインアップしているが、多くはアルコールをしっかり含んでいるため、20歳未満の人やクルマで訪れる人は注意したい。

「KOME-SHIN」
日本全国のお米を瓶詰めで販売
集落、農場単位で生産されたものが並べられられており、詳細な味わい、食感の評価も記載されている
「SAKEICE Tokyo Shop」
アルコール入り8種類と、ノンアルコール2種類のアイスをカップ販売
価格はシングル550円、ダブル750円、トリプル900円
お持ち帰り用のアイスもある

 2階には、「YANMAR MARCHÉ TOKYO」と名付けられた複合店舗の中に、「お米と楽しむイタリアンレストラン」をコンセプトとした「ASTERISCO」と、日本各地の名産品を販売する「TOCHI-DOCHI」を構える。

「ASTERISCO」は、テレビ番組「料理の鉄人」の構成などを手がけた小山薫堂氏がプロデュースするレストランで、羽釜で炊き上げた鳥取県産のお米や、旬の食材を利用した料理を提供するだけでなく、数々の小皿料理を「ヤムチャスタイル」で提供。食材の詳細についてスタッフや生産者らと対話しながら贅沢な時間を過ごせるのが特徴としている(一般客の利用は1月16日から)。

「ASTERISCO」の入口
店内の様子

 また「TOCHI-DOCHI」は、自信をもっておすすめできる各地の名産品を購入できる店舗となっており、一定期間ごとに特定の地域を特集する。3月30日までは鹿児島県の北薩摩地域をピックアップし、その地域で生産されているこだわりの商品を販売。4月以降は他の地域にフォーカスする予定となっている。

「TOCHI-DOCHI」
1月~3月30日は鹿児島は北薩摩を特集
日本各地の魅力的な名産品に出会える場となっている
ヤンマーのグッズを購入することも可能
店内にはキッチンもあり、各地の生産者を招いて料理教室などのイベントも開きたい、とのこと

お米の歴史やヤンマーの取り組みを学べる展示も

 その他、地下1階にはヤンマーの「人を豊かにする」という理念をキーワード化した「HANASAKA」を体現する人を映像や展示物で紹介するギャラリースペース「HANASAKA STAND」があり、正面にはイベントスペースとしても利用可能な吹き抜けの「HANASAKA SQUARE」が広がる。紙をすいて作り上げたという6000枚のHANASAKAのロゴマークを吊り下げ、桜の花が舞っているかのような壮大な雰囲気を演出している様は必見だ。

地下1階のギャラリースペース「HANASAKA STAND」
「HANASAKA SQUARE」
地下1階から見上げた「HANASAKA SQUARE」の吹き抜け
桜の花が舞っているかのような演出
「HANASAKA」ロゴはヤンマーの「FLYING-Y」ロゴの組み合わせでできあがっている

 1階入口は「ヤンマー米ギャラリー」となっており、農業機械を製造するヤンマーらしくトラクターが展示されているほか、米や米栽培の歴史について映像やゲーム的な仕掛けで学べるインタラクティブなアトラクションも用意。親子連れやカップル、友達同士で訪れても楽しめるスポットとなっている。

1階の「ヤンマー米ギャラリー」
ヤンマーのトラクターが展示されている
頭上にある「FLYING-Y」ロゴは稲わらで作られているという
日本における米栽培の歴史が学べる映像
画面にキューブを置いていくことで米作りに関する知識を身に付けられるゲーム風のアトラクション

 12日に行なわれた開業記念セレモニーでは、「HANASAKA」に関連して、2022年に活躍の幅を広げ、名前にも「咲」の字が入っていることから、タレントの井上咲楽さんがゲストとして登場した。一足早い「開花宣言」で翌13日から展示される桜の木を披露したほか、限定配布される「HANASAKA 寿司重」の花寿司を試食し、「華やかな甘酸っぱさ、まさに春みたいな味がします」と食レポしていた。

ゲストとして登場したタレントの井上咲楽さん
「開花宣言」すると、背後のパネルが左右に割れて本物の桜の木が出現
「HANASAKA 寿司重」を大きな口で試食

 さらに、同じくゲストとして、セレッソ大阪堺レディース所属の女子サッカー選手である小山史乃観さんと、セレッソ大阪スタジアム内のアートワークなどを担当したアーティストの藤井桜子さんも登壇。「2023年に花咲かせたいこと」という質問に対して2人は「世界で活躍する」などと回答。一方の井上咲楽さんは「(マラソンで)サブ3.5達成」を目標に掲げるとともに、仕事では「番組出演本数ランキング上位」を目指すと宣言した。

サッカー選手の小山史乃観さん(左)とアーティストの藤井桜子さん(右)
ヤンマーホールディングス株式会社 代表取締役社長兼CEOの山岡健人氏。「ヤンマーは人の可能性を信じる会社です。あらゆるチャレンジを後押しする文化があります」とし、「HANASAKA」の理念のもと「そのチャレンジの輪を社会全体に広げていきたい」と語った
ヤンマーホールディングス株式会社 取締役 チーフブランディングオフィサーの長屋明浩氏。新しい東京支社としてできあがったYANMAR TOKYOを、「HANASAKAの発信拠点の1つとして、美しき世界への道しるべ」とし、「人と未来の可能性を生み出す街づくりを目指していきたい」と話した
クリエイティブディレクターの佐藤可士和氏は、自ら手がけた「HANASAKA」のロゴや設備デザインの狙いなどについて解説した