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東京駅直結、3ブランド目の「東京ミッドタウン八重洲」がついに開業。最上層に日本初進出「ブルガリホテル東京」

2023年3月10日 開業

東京ミッドタウン八重洲が3月10日にグランドオープンする

 三井不動産は、3月10日にグランドオープンする東京駅前の複合施設「東京ミッドタウン八重洲」(東京都中央区八重洲2-2-1)の詳細を説明した。

 六本木と日比谷に続く「東京ミッドタウン」ブランドで、2022年9月に一部先行してバスターミナル(地下2階)や商業エリアが開業しているが、地下1階~3階に商業エリア、1~4階に小学校や認定こども園、7~38階にオフィスエリアが入居する。また、40~45階には国内初進出の「ブルガリホテル東京」が4月4日に開業を予定している。

 三井不動産 代表取締役社長の菰田正信氏は、東京ミッドタウンブランドについて、時代のニーズの変化に対応できる「経年優化」、遊ぶ・働く・暮らすといった「人が主役」の2柱を街づくりのテーマに置いているとしたうえ、今回の東京ミッドタウン八重洲については「ジャパン・プレゼンテーション・フィールド」をコンセプトに掲げた。

 前述したように単なるオフィスビルではなく、最上層へのホテル誘致やバスターミナルの設置、低層部の学校施設の入居を実現しており、周辺では東京駅と八重洲地下街に直結、首都高を使えば羽田へクルマで15分という立地を活かし、周辺と施設全体で人の流れを作る、既存の周辺施設にはない“ミクストユース型”の存在と位置付ける。

 今月末に社長としての任期を終える菰田氏は、自身の任期中に3軒目の東京ミッドタウン八重洲が開業したことについて、「不動産の仕事は10年~20年というスパンで動いている。たまたま自分の任期中に竣工したが、一言で言えば感無量。しかし、東京ミッドタウンブランドはこれは集大成ではない。これからも開発を続けていく」と述べ、今後の展開にも期待を寄せた。

三井不動産株式会社 代表取締役社長 菰田正信氏
商業施設の概要を説明した三井不動産株式会社 商業施設本部 アーバン事業本部 牛河孝之氏

 なお、八重洲エリアでは「八重洲一丁目東地区プロジェクト」が2025年度竣工予定、「八重洲二丁目中地区プロジェクト」が2028年度以降に竣工予定となっているほか、今後は日本橋の首都高地下化による親水空間としてのまとまり、もっと広域では、KK線(東京高速道路)のプロムナード構想、臨海部・羽田への新地下鉄の計画などもあり、八重洲・日本橋エリアを日本の玄関口として再開発をさらに進めていくという。

 地下1階~3階が商業エリアの詳細については、別記事でお伝えする。

【お詫びと訂正】初出時、三井不動産 菰田氏のお名前に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。