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東京~羽田18分の羽田空港アクセス線が本格工事着手。羽田空港新駅(仮称)は2タミP3駐車場の地下に設置

2023年4月4日 発表

JR東日本が「羽田空港アクセス線(仮称)」の本格工事に着手する

 JR東日本は4月4日、「羽田空港アクセス線(仮称)」の本格工事に着手することを発表した。開業は2031年度を目指している。

 羽田空港アクセス線(仮称)は、宇都宮線・高崎線・常磐線方面と羽田空港を直接結ぶ鉄道ルートを形成する事業で、完成すれば東京駅から約18分で羽田へ到着できるようになる。

 今回着手するのは計画で「東山手ルート」「アクセス新線」と呼んでいる部分で、おおむね以下の5件の工事によって新線を形成する。

羽田空港アクセス線の計画概要
工事区間

東海道線接続区間

 田町駅の東京側にある山手線の引上げ線を撤去して、空いたスペースに山手線外回り、京浜東北線南行き、東海道線上りを順次移設。東海道線上り下りの間に空間を確保して、東海道線と大汐線を接続する線路を敷設する。

東海道線と大汐線を接続する線路を敷設

大汐線改修区間

 1998年から休止している大汐線の橋梁や高架橋を活用、健全性を調査したうえで回収や改良を加えて新線へ投入する。

東京貨物ターミナル内改良区間

 東京貨物ターミナルでJR東日本が保有する用地に車両留置線や保守基地線を整備する(約2万3000m2)。

東京貨物ターミナルを整備

アクセス新線区間

 東京貨物ターミナルから道路や運河の下を通るルートで、最大深度約50m、延長約4.2㎞。羽田空港新駅(仮称)までの新しい線路を敷設する。

羽田空港新駅(仮称)

 第2ターミナル直結のP3駐車場の地下に、最大幅員約12m、延長約310mの島式1面2線の地下駅を新設する。ホームは地下1階の高さになるため、2タミ内部へ高低差なく移動できるという。

羽田空港新駅(仮称)