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東京ディズニーランドの新ピザボックス、美味しくてエコな仕掛けってなんだ?
2023年6月22日 13:30
- 2023年4月10日 導入
東京ディズニーリゾートでのお楽しみの1つと言えば、食事の時間。ピザにホットドック、ワンハンドメニューにレストラン。さまざまなメニューが味わえるお店がありますが、パッケージやカトラリーに注目したことはありますか。
パークではナイフ、フォーク、スプーンなどのカトラリーに一定量のバイオマス含有または軽量化したカトラリーを採用し、使い捨てプラスチック容器包装の削減に努めていたり、マドラーも非プラスチック製に。さらに2019年から紙ストローに変更&リッドへ切り替え。「そういえば自然に使ってた」なんて人も多いはず。
そんななか4月より導入されたのが新ピザボックス。食べ終わったあとも楽しめて、しかもリサイクルも自然に理解できる、そんな時間を提供してくれるんです。
開園当時から愛される、あのピザショップのボックスがエコ仕様に!
ファンタジーランドの「キャプテンフックス・ギャレー」は、パーク開園の40年前から変わらぬ味を届けてくれる「ベーコンとパイナップルのピザ」(550円)が人気のピザ専門店。そんな同店が4月10日より導入したのが新たなピザボックス。
一見いつもの資材と思いきや開けてみると内側に工夫が。実は薄いフィルムが内側全面に貼られ、食べ終わったあとに剥がすと分別が容易にできるんです。
実際にピザを食べたあと挑戦してみましたが、ペリペリと気持ちよくフィルムがスムーズに剥がれ、クセになるおもしろさ! 子供にやってもらえば、ピザの美味しさと剥がす楽しさ、さらにリサイクルのお勉強が一気にできてしまう、そんなピザボックスに仕上がっています。
フィルムと紙に分別することで、ピザボックスがリサイクル可能な素材(古紙)に! 専用トラッシュカン回収後はキャストが手作業でさらに分別。それぞれ専門業者に委託し、リサイクルしているそう。
なお、東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドでは、「OLC GROUP SUSTAINABILITY REPORT 2022」にて、2030年KGI(重要目標達成指標)としてリサイクル率80%(2021年時点で73%達成)を設定しています。
フード本部の小向井さんにお話を伺ったところ「今回の試みは“水平リサイクル”のさらなる高みを目指しています。ダンボールマークが入っている食品包材はかなり限られていて、その資源としての価値を活かしていきたいと考えています。現在は1店舗のみで2024年3月31日までの期間限定ですが、法律と食の安全も遵守しながら、同様の施策を今後増やしていけたら」と話してくれました。
また今後も廃棄物の削減に取り組み、分別の徹底、さらにリサイクルの促進を積極的に行なっていくとのこと。
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