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羽田空港、国際線増便に対応した第2・第3ターミナルの概要発表。3月29日供用開始
2020年上期内に顔パス搭乗の実証実験を予定
2020年3月10日 16:53
- 2020年3月10日 発表
- 2020年3月29日 供用開始
日本空港ビルデングと東京国際空港ターミナルは3月10日、羽田空港の国際線発着枠拡大による増便に対応するターミナルの新設備の概要を発表した。現在は国内線のみが使用している第2ターミナルに国際線施設を新たに整備するほか、第3ターミナル(3月14日に国際線ターミナルから改称)も一部増築する。
いずれのターミナルにおいても、チェックイン時の自動手荷物預け入れ機や、手荷物検査場へのCT型検査機器とスマートレーンを導入。2020年上期内には顔認証技術を用いた「OneID」による搭乗手続きの実証実験も行なう。
また、第2ターミナルにおいては、鉄道との接続階となる地下1回にチェックインと自動手荷物預けカウンターを設置し、「レールサイドチェックインサービス」を開始。ファーストクラスや多頻度利用者向けの専用搭乗手続き施設を設ける。
第2ターミナルの国際線施設は、現在の第2ターミナルの南側に地上5階/地下1階で整備。国内線施設は現行どおりの運用時間となり、国際線施設のみ24時間運用を行なう。
南側の70番台スポット/搭乗口は国際線専用となり、66~69番については時間帯により国際線/国内線を使い分けるスイング運用を行なう。
商業施設は一般エリアに14店舗、保安検査場を抜けた先のエリアに20店舗の計34店舗が出店。「TOKYO AIR」をコンセプトに東京の空気を体感できるラインアップになっているという。
3月14日に「第3ターミナル」に改称する現在の国際線ターミナルは、国際線増便に対応するために拡充を進めている。
2019年12月には、115番、116番スポットにサテライトと搭乗橋をつなぐためのサテライトを増設し、140番、141番搭乗口としてPBB(旅客搭乗橋)を設置。北側も増築し、新たにチェックインカウンターや手荷物引き取りのターンテーブルなどを増設。また、北側増築部に新たなエントランスとエレベータも設置した。このほか、これまでラウンジのなかった出国エリアの南側にもスカイラウンジを設置している。
また、ホテルやバスターミナルを備える複合施設「羽田エアポートガーデン」と第3ターミナルを連絡通路で接続。空港直結の施設として4月21日に開業を予定している。