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BOOK&CAFE「羽田空港 蔦屋書店」が第2ターミナル国際線エリアに3月29日開店。日本文化を“お土産”に

有料待合室入口には土佐典具帖紙の巨大アート。4300万円で販売

2020年3月24日 公開

2020年3月29日 オープン

3月29日に供用を開始する羽田空港第2旅客ターミナルの国際線エリアに「羽田空港 蔦屋書店」がオープン

 蔦屋書店は、3月29日に供用を開始する羽田空港第2旅客ターミナルの国際線エリアに、「羽田空港 蔦屋書店」をオープンする。3月24日にオープン前の同店を報道公開した。

 立地は国際線エリア制限エリア外の4階。3階出発ロビーが吹き抜けとなっており、一部が4階となっている。ここに蔦屋書店、TIAT(東京国際空港ターミナル)が提供する有料待合室が設けられている。有料待合室も蔦屋書店が運営を受託していることから、事実上、この4階エリアについては同社が運営する施設のみが入居する格好となっている。

 店舗面積は100坪(約330.6m 2 )で、国際線エリア同様に24時間営業する。

【3月28日記事更新】東京都知事の外出自粛要請を受け、営業時間短縮の告知がありました。営業時間は7時~23時となります。

羽田空港第2ターミナルのマップと、羽田空港 蔦屋書店の位置(画像:羽田空港ニュースリリースより)
羽田空港 蔦屋書店
スターバックス
有料待合室

 羽田空港 蔦屋書店は、国内19店舗目となる「BOOK&CAFE」スタイルの店舗で、スターバックスも出店(スタバの営業時間は6時~翌4時)。羽田空港においてもBOOK&CAFEスタイルの店舗は初めてとなる。座席は54席を用意し、各席にAC電源とUSB電源を備えている。

 店内は木の温もりを感じられる空間。書棚は約40mで、うち30mは同社が「マガジンストリート」と呼ぶ雑誌を並べたエリア。日本の雑誌だけでなく、20%程度は洋雑誌にする予定だという。

 書籍は羽田空港という立地柄、ビジネス書が多いが、人文系の書籍や、建築などを中心に洋書も展開。旅行誌や日本文化にフォーカスした書籍も豊富だ。トラベル・ライフスタイル誌「PAPERSKY」の特設コーナーも設置され、同誌や関連グッズの販売も行なっている。

 また、それぞれの分野に精通したコンシェルジュがテーマ別にお勧めの書籍をまとめたコーナーを入口に設置。3月29日のオープンから4月末までは「海外文学」をテーマに展開する。

 3月29日のオープン日には、羽田空港 蔦屋書店限定で、又吉直樹描き下ろしのアンソロジー「Perch(パーチ)」を発売(1000円)。2000部限定で、表紙は5パターンを用意し、それぞれに特製をしおりを用意。販売コーナーでは、入出国スタンプをイメージした日付印を押すこともできるようになっている。

【3月26日記事更新】又吉直樹描き下ろしのアンソロジー「Perch(パーチ)」の発売が延期されました。新たな発売日や発売方法は改めて告知するとしています。

店内には54席の大型テーブルを設置しており、スタバのカフェとともに読書を楽しめる。各席にはAC電源とUSB電源も備えている
「マガジンストリート」と呼ばれる雑誌棚は約30m。和雑誌だけでなく、2割程度は洋雑誌となる
店内外に書籍の販売棚を設置。日本文化を紹介する書籍やマンガなどのほか、絵本コーナーも用意
トラベル・ライフスタイル誌「PAPERSKY」の特設コーナー。グッズ販売も
同店で2000部限定販売される又吉直樹描き下ろしのアンソロジー「Perch(パーチ)」。5色のパターンを用意し、日付入りの印を押して記念にできる
コンシェルジュが月ごとにテーマを決めて展開する特設コーナー。3~4月は「海外文学」をチョイス

日本文化を伝えるお土産品も多数販売。同店限定のプライベートブランド商品も

 羽田空港 蔦屋書店では、“日本カルチャーの手土産”となるような文具や雑貨も販売。外国人に人気の手ぬぐいや扇子などの日本古来からの日用品のほか、文具ブランド「Craft Design Technology」の商品、“日本の色”を使った商品などが並ぶ。CA(客室乗務員)の来店を想定してネイルカラーやアロマもラインアップに加えている。

 また、プライベートブランド商品として「だし処こがね」のオリジナルブレンド出汁を販売。これは羽田空港 蔦屋書店限定のブレンドとなっており、同店でしか購入できない。

 内覧会時には設置されていなかったが日本カルチャーを月替わりで紹介する「ジャパン レコメンド」コーナーも入口に展開。ゲストショップによる期間限定ショップや、トークイベントなどを予定している。オープン日の3月29日からは「和菓子」と「お茶」の楽しみ方をテーマに、老舗和菓子店「とらや」の羊羹を紹介。羽田空港 蔦屋書店オープンを祝してデザインされた特製掛紙や特製風呂敷とともに販売する。

文具や雑貨も販売。お土産を意識して日本文化を感じられる商品を中心に並んでいる
羽田空港 蔦屋書店限定ブレンドの「だし処『こがね』」のブレンド出汁
文具ブランド「Craft Design Technology」の特設コーナーも
Craft Design Technologyのブックカバーは羽田空港 蔦屋書店限定で発売
CA(客室乗務員)などの利用を想定して、女性向けのコスメも展開
マルチディスプレイ前はイベントスペースとなっており、「ジャパン レコメンド」として月替わりで日本文化を紹介。3月29日からは「とらや」の羊羹が特製の掛け紙や風呂敷とともに並ぶ予定

 日本文化を伝える雑貨については、スターバックスも各県のご当地タンブラーやご当地マグカップを販売。各地のマグやタンブラーを一堂に集めて販売しているのは珍しい。さらに、羽田空港限定タンブラーも2種類を販売する。

 また、東京・中目黒「スターバックス リザーブ ロースタリー東京」のオープンを記念して作られた「TOKYOロースト」のオープン1周年記念パッケージも販売している。

スターバックス
羽田空港限定タンブラーは2種類を販売
日本各地のご当地マグカップやタンブラーがそろう
「スターバックス リザーブ ロースタリー東京」オープン記念の「TOKYOロースト」も販売。1周年記念パッケージも

有料待合室前には7×2.5mの土佐典具帖紙に描かれたアート

 羽田空港 蔦屋書店に隣接する有料待合室は4部屋を用意。2部屋がソファ、2部屋がデスク&チェアの構成となっており、商談やビジネスミーティングなどに利用できる(1時間5500円から)。

 エントランスには、重要無形文化財である土佐典具帖紙を継承する「hamadawashi」による7×2.5m(幅×高さ)の手漉し和紙に描かれたアートを展示。土佐コウゾを使った1枚和紙に描かれた「SUMIGUMO」と呼ばれるアートは、人工的な空港デザインとのコントラストと相まって印象的なものとなっている。

 ちなみに、このアートは販売も可能とのこと。価格は4300万円(税別、送料別)。気になる方はスタッフに相談してみてほしい。

7×2.5mの土佐典具帖紙に描かれたアートが目を引く。4300万円(税別、送料別)で販売も可能という
有料待合室のロビー
有料待合室は4室。ソファ席×2部屋、デスク&チェア(10名用×1部屋、4名用×1部屋)の計4部屋を用意する