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丸紅とZMP、乗客輸送を想定した自動運転バス実証実験。AIによる誘導路横断の自動判断や、バスの遠隔操作を検証
2019年12月5日 18:21
- 2019年12月5日 発表
- 2019年12月16日~18日 実施
丸紅とZMPの合弁会社であるAIROは12月5日、セントレア(中部国際空港)で12月16日~18日に、乗客輸送を想定した自動運転バスの実証実験内容などを発表した。
12月2日に国土交通省から発表があったとおり(関連記事「国交省、空港制限区域内で旅客輸送を見据えた自動運転バスの実証実験。AIROとANAが実施」)、12月にAIROとANAが、それぞれセントレアと羽田空港で自動運転バスの実証実験を行なう予定となっている。
セントレアで実証実験を行なうAIROは、ANKAI製EVバスをベースをしたZMPの自動運転バス「RoboCar Mini EV Bus」(定員12名)を用いるもので、同バスは3月18日~20日もセントレアで実証実験に使用。AIROでは12月の実証実験を「来年度(2020年度)に予定する空港制限区域内における自動運転技術の実用化に向けた最終実証実験」に位置付けている。
実証実験では各種自動運転機能や性能の向上を目指すほか、世界初となる、画像認識のAI技術を用いた航空機検知機能による誘導路横断の自動判断システムの検証が行なわれる。ターミナルに設置した広域カメラで航空機情報(位置・誘導路の横断可否等)をリアルタイムで認識し、判断を行なうAIシステムを介し、バスの走行を自動で制御するシステムとなる。
また、リモートコントロールセンターで車両情報や周囲の状況を管理し、バスを遠隔操作(走行開始やドアの開閉など)する検証も行なわれる。
自動運転バスは第1ターミナル 国際線バスラウンジ~駐機場のスポット406付近で実施。システムオペレーターを車内に置かず、遠隔管理室からドア開閉などのオペレーションを行なうなど、より実運用に近い技術やサービスの検証を行なうという。