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国交省、空港制限区域内の自動運転レベル4導入目標を5年前倒し。羽田空港には磁気マーカー整備

2020年3月26日 公開

国交省は空港制限区域内への自動運転レベル4導入時期目標を5年前倒しした

 国土交通省は3月26日、3月に書面開催した「第6回空港制限区域内における自動走行の実現に向けた検討委員会」の資料を公開した。

 委員会では、2019年度内に行なわれた、モノの輸送に関わる実証実験や、旅客輸送を想定したランプバスの自動走行実証実験の結果、共通インフラ検討ワーキンググループと運用ルール検討ワーキンググループの検討結果などを共有。

 共通インフラ検討ワーキンググループからは、GPSの電波が届かない建屋付近やアンダーパスにおける自己位置推定を補完するインフラとして、羽田空港の国内線地区、東西貨物地区に、磁気マーカーを設置することを決定。2020年度に整備する。

 また全体では、2018年度から2019年度にかけての実証実験を通じて、自動運転レベル3相当については技術的検証に一定の目処が立ち、レベル3相当を運用してレベル4相当導入に必要な課題を抽出/対応することで、空港内における自動運転レベル4相当の導入目標を、当初の2030年度から2025年度に前倒しした。

 この目標に向け、2020年度以降はレベル4相当の実証実験や共通インフラの整備、運用ルールの見直しなどの取り組みを進めるとしている。

2020年度に、羽田空港に磁気マーカーを整備する