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ひっぱりだこ飯の次は「ひっぱりいか飯」? エイプリルフールの新作を最速で食べてみた

「ひっぱりいか飯」(右)を食べてみた

「私たち……入れ替わってる?」ひっぱりだこ飯、タコがイカに

 JR神戸駅・西明石駅などで駅弁を販売する「淡路屋」の代表作といえば、1998年の発売から1600万個を販売したという「ひっぱりだこ飯」だ。漁の際に使うタコ壺型・タコ柄の陶器に、醤油炊き込みご飯と煮ダコのぶつ切り、タコ天入り。これでもか!というほどの“タコ尽くし駅弁”だ。

 そんな「ひっぱりだこ飯」から、タコが行方不明になったという。2025年4月1日、エイプリルフールに予約を開始した限定商品「ひっぱりいか飯」は、タコの代わりにイカが入り、その名のとおり“イカ尽くし”だ。すでに予約分は完売しており、4日から始まった商品の受け渡には、しっかりと行列ができていた。

 ひっぱりだこ飯とひっぱりいか飯、どう違うのだろうか? 双方を購入して食べ比べてみた。

結構違う! ひっぱり「たこ飯・いか飯」中身とは?

「ひっぱりいか飯」のパッケージ
左が「ひっぱりだこ飯」、右が「ひっぱりいか飯」

 ひっぱりだこ飯とひっぱりいか飯、どちらも同じタコ壺状だが、「いか」はイカの身を思わせる、真っ白い容器に入っている。なお、壺の表面の「明石名物ひっぱりだこ飯」のモールドは、「いか」でも同じだ。

 ただし、イカの身はタコより若干多めに入り、味付けも若干あっさり目。歯応えがあり、プリッとした食感だ。また、タコ天のかわりに真っ白いイカ天が入り、こちらは柔らかくふわふわ。

 こうして見ると、タコがイカに徹底的に置き換わっている。パッケージも「いつものタコが行方不明?」とキャッチフレーズが入り、ひっそり「4月1日(APR 1)」のカレンダーも入っている。

 なお近年は、タコが世界的な需要の増加・不良などで激しく値上がりしているものの、淡路屋は今後もイカではなくタコ推しでいくようだ。来年もエイプリルフールに年1回、「タコ失踪」の日が来るのか、楽しみだ。

ひっぱりだこ飯駅を飛び出す! ついにスーパーとコラボ?

京セラドームで予約販売している「オリごはん版ひっぱりだこ飯」(オリックスバファローズ Webサイトより)
2019年に販売した「糸井嘉男の超人チャーハン弁当」(糸井選手引退により終売)

 もちろん看板商品ひっぱりだこ飯も、各地で好調に販売され続けている。

 販売場所は主に、西明石駅・神戸駅などの直営店、オープンしたばかりの「旅弁当大阪中央口店」(大阪駅改札外・みどりの窓口前)をはじめとした駅構内売店での取り扱い、そして「阪神百貨店梅田店」などの販売店だ。

 しかし近年は、定番の販売ルートに限らず、プロ野球・オリックスバファローズの「京セラドーム大阪」試合開催時に、特製パッケージの「オリごはん版ひっぱりだこ飯」を販売することも。淡路屋は阪神タイガースやヴィッセル神戸など各チームのオリジナル弁当開発の実績もあり、関西では「選手弁当といえば淡路屋」状態だ。

関西スーパー創業65周年記念ひっぱりだこ飯

 さらに3月には、大阪・兵庫などで約60店を展開する大手「関西スーパー」の限定商品として「関西スーパー創業65周年記念ひっぱりだこ飯」が、週末の駅弁フェア限定で販売された。

 淡路屋によると、関西スーパーの役員の方がひっぱりだこ飯のファンということもあり、声がかかったとのこと。発売を発表したところ、関西スーパーの社員からも「欲しい!」との声が多かったという。

淡路屋、ついに「そば屋」「カレー屋」「お菓子屋」に?

 近年の淡路屋は、駅弁やひっぱりだこ飯以外にも、オリジナル店舗「淡路屋のおもうつぼ」で、和そば・たこ飯の販売も行なっている。

 4月4日開業の複合施設「ジーライオンアリーナ神戸」に出店した2号店では、「エム・シーシー」「オリバーソース」といった、神戸の100年企業の食材を使ったキーマカレーなどを、タコ壺を半切りにした形状の容器に盛り付けて販売する。

淡路屋のおもうつぼ店舗。明石駅構内
淡路屋のおもうつぼの「ひっぱりだこそば」。そばがタコ壺に入っている

 アリーナの2号店ではソフトクリーム・チュロスなどテイクアウトの軽食も販売。ソフトクリームに沿え付けるクッキーがタコ足状なのは、さすがひっぱりだこ飯の淡路屋のこだわりだ。

 そして4月5日、タコ壺を模した「ひっぱりだこ飯の月餅」を発売して、淡路屋は「お菓子業者」にもなる。

 淡路屋によると、役員のひとりが「この壺の表面の質感や色合いって、栗饅頭や月餅の表面にそっくりやないか?」と言い始め、神戸を代表する製菓業者「本高砂屋」に依頼したところ、トントン拍子で共同開発が進んだとのこと。地域性を持たせるために、神戸・南京町でよく売られている月餅として完成させたという。

「タコ壺」「神戸・明石の食材」にこだわった淡路屋が、どこまでアイデアを駆使して新商品を出してくるか、ワクワクしながら次の手を楽しみに待ちたい。

ジーライオンアリーナ神戸で販売する「蛸壺キーマカレー」
「たこ足付きソフトクリーム」
「ひっぱりだこの月餅」