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国交省、空港制限区域内で旅客輸送を見据えた自動運転バスの実証実験。AIROとANAが実施

2019年12月2日 発表

国交省は空港制限区域内でバスの実証実験を行なうことを発表した。写真はANAが実証実験で用いるBYDの「K9RA」

 国土交通省は12月2日、空港の制限区域内における自動走行バスの実証実験を12月に行なうことを発表した。

 国交省は航空イノベーションの取り組みの一環として、空港においてICTやAI技術を活用したグランドハンドリング(地上支援)業務を自動化、省力化すべく、GSE(地上支援)車両の自動運転についての実証実験を進めている。

 2018年度にはANA(全日本空輸)ら6社が日野「ポンチョ」をベースとした自動運転バスを用いて羽田空港で実証実験を行なっている(関連記事「羽田空港の制限区域内で実施中の自動運転バスの実証実験。磁気マーカーで位置認識。将来は乗客輸送も」)。

 2019年度は現在、トーイングトラクターなどの物資の輸送を行なうGSE車両の自動運転の実証実験が進められているが、新たに12月から自動運転バスの実証実験が行なわれることが発表された。

 実証実験に参加する企業は、丸紅とZMPの合弁会社であるAIROと、ANAの2社(発表時点)。いずれも車両自律型で、レベル3(システムがすべてのタスクを実施するが、乗務員が即時に介入、対応できるもの)相当の自動運転となる。

 AIROは、ANKAI製EVバスをベースをしたZMPの自動運転バス「RoboCar Mini EV Bus」(定員12名)を用いる。12月16日~18日にセントレア(中部国際空港)の第1ターミナル 国際線バスラウンジ~スポット406付近で実施する。

 ANAは、BYDの「K9RA」(定員57名)を使用。12月9日~20日に、羽田空港 第2ターミナル内際北乗降場~スポット65付近で実施する。

AIROが用いるANKAI製EVバスをベースとしたZMPの「RoboCar Mini EV Bus」
実証実験の概要