若林直樹のトラベルフォトギャラリー

静かな南の新城島(沖縄県)

 毎年桜が散るころになると無性に南の島に行きたくなる。今回紹介する新城島(あらぐすくじま)は、沖縄県八重山郡にある小さな島だ。新城島は上地島と下地島2つの島で構成され、両者の距離は400mほどなので、干潮時には歩いて渡ることができる。歩いてみると、潮だまりではいろいろな生物を見ることができとても楽しい。

 新城島の人口は、上地島に13人ほどで下地島は牧場があるだけだ。牧場の近くを歩くと、牛やヤギがめずらしそうにこちらを見ている。島から出ていった人は祭りなどの時期に帰ってきてお墓参りするという。島には四角く囲った神聖な場所があり、旅人は入ってはいけないので気をつけよう。

 島へのアクセスは定期船がなく、原則個人での入島は禁止されている。石垣島や西表島からのツアーに参加することが必要だ。現地ガイドと散策すれば、島の歴史や文化風習も聞くことができ楽しい旅になる。もしどこかでノンビリ過ごしたければ、その旨を相談してみればよい方法があるだろう。

 島周辺の海にはジュゴンがいたとも言われている。ここの海は美しく手つかずの珊瑚礁が広がり八重山一とも聞いた。次行くときにはダイビングを目的にまた行きたい島だ。

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若林直樹(STUDIO海童)

雑誌、広告等の仕事の傍ら、ライフワークとして自然や癒される空間を求めて国内外を旅している。撮影対象はICチップからアフリカ象まで幅広い。デジタルカメラは1995年からコンパクトからプロ機までテストレビューに携わる。自宅ではフェレットをこよなく愛し、現在2匹と暮らしている。いつかフェレットの写真集を出そうと企み中。
Webサイトはhttp://kaido.sub.jp/