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「新たな歩みを進めるピーチの『ファーストフライト』」。成田空港を拠点に首都圏ネットワーク拡大へ
成田第3ターミナル発着初便の成田~関空線でセレモニー
2019年10月27日 16:19
- 2019年10月27日 就航
ピーチ(Peach Aviation)は10月27日、成田空港での発着ターミナルを、これまでの第1ターミナル南ウィングから、LCC向けに供用されている第3ターミナルへ移転した。
前日にバニラエアが運航を終了し、運航体制の完全統合を完了。チェックインカウンターはバニラエアから引き継いでFカウンターを使用する(関連記事「ピーチ、成田空港の利用ターミナルを第3ターミナルに移転。10月27日から」参照)。このターミナル移転により、主に鉄道を利用する場合には第2ターミナルからの移動時間が長くなる点に注意を要する。
なお、バニラエアはEカウンター、Fカウンターをの両方を利用していたが、ピーチでは国際線、国内線ともにFカウンターを使用。ちなみに、第1ターミナル南ウィングでは国内線エリアを使用していたことから、今後、バニラエアの国際線を継承するにあたって、国際線、国内線を同一ターミナルで運用することが第3ターミナルへ移転した目的の一つとなる。
ピーチにとっての第3ターミナル発着初便となったMM312便(成田07時35分発~関空09時15分着)の搭乗ゲート前で「第3ターミナルファーストフライトセレモニー」を実施。セレモニー前には、井上CEOやCA(客室乗務員)が「Share Happiness Morning」として利用者にウェルカムドリンクやカップケーキを振る舞った。コーヒーのほかピーチティー(ルピシア ピーチメルバ)や、ピーチのジュース(ネクター)、ピーチ色のカップケーキなどを用意した。
ピーチ 代表取締役CEOの井上慎一氏はあいさつのなかで、「ピーチが昨日運航を終了したバニラエアを新たな仲間に加えて、一緒にピーチとして初めて運航する路線で、お祝いの意味を込めたサービス」と実施の経緯を紹介。「新たな歩みを進めるピーチのファーストフライトなので、ピーチのお客さま、バニラエアのお客さまに感謝を込めて、何度もご搭乗の方、初めての方にも、これからもどうぞよろしくお願いします、という気持ちを込めた。私もお客さまとの会話をとおして楽しませていただいた」と話した。
あいさつでは、「コンセプトは空飛ぶ電車、電車のような気軽な空の旅を楽しんでいただきたいというコンセプト。今日から成田空港もピーチの拠点空港となる、これからも空飛ぶ電車の成田からのネットワークをどんどん増やしていく。首都圏にお住まいの皆さまも日本各地、アジア各地にもっと気軽にお出かけいただけるようになる」と首都圏ネットワーク拡大についてコメント。
そして新たなピーチについて「これからも安全運航を最優先に、バニラエアの仲間と一緒に頑張る。今日からピーチは変わる。これまで首都圏を拠点としていたバニラエアと、関西を拠点とするピーチが強力なスクラムを組んでアジアのリーディングLCCを目指してチャレンジがいままさに始まろうとしている」と、愛される航空会社を目指していく決意を示した。
セレモニーでは、ピーチを舞台としたドラマ「ランウェイ24」の主題歌「ファーストフライト」も流れて、同社のファーストフライトを盛り上げ。
搭乗時には、バニラエアでおなじみだった「ビッグハンド」によるハイタッチも実施。このビッグハンドもピーチバージョンの桃色が初登場。バニラエアの文化を継承しつつ、ブランドイメージの桃色を取り入れた格好だ。さらに搭乗客には記念品として、ピーチバニラ味の綿菓子や、社員メッセージ入りのステッカーをプレゼントした。
この日は、バニラエアからピーチに移管したエアバス A320-200型機、登録記号「JA13VA」。この飛行機へ搭乗を終えた147名の乗客が乗り込んだMM312便は、定刻より20分遅れの7時55分に出発。第3ターミナルから井上CEOを始めとする多くのピーチスタッフが見送った。