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ピーチ、12月26日に関空~奄美線を就航。片道4790円~。「ピーチが飛ぶと街が変わる」と井上CEO

2019年8月21日 実施

2019年12月26日 就航

関西~奄美線就航で会見する、鹿児島県知事の三反園訓氏(左)とPeach Aviation株式会社 代表取締役CEOの井上慎一氏(右)

 ピーチ(Peach Aviation)は8月21日、鹿児島県庁で記者会見を開き、関空(大阪)~奄美線を12月26日に就航すると発表した。ピーチの奄美発着路線は、10月1日に就航を予定している成田~奄美線に続き、これが2路線目となる。

 1日1往復の運航で、機材はエアバス A320-200型機を使用する。航空券は8月26日17時より発売し、航空券は片道4790円から。

ピーチの関空~奄美線運航スケジュール(2019年12月26日~2020年3月28日)

MM205便: 関空(14時10分)発~奄美(16時05分)着、毎日運航
MM206便: 奄美(16時45分)発~関空(18時15分)着、毎日運航

 会見の冒頭、鹿児島県知事の三反園訓氏が登壇し、ピーチの関空~奄美線就航について発表するとともに、「ピーチとともに、奄美へたくさん人が来てくれるように、誘客促進に一致団結して取り組んでいきたい」とあいさつ。

 就航日が12月26日という関空~奄美線について、「正月の帰省、あるいは正月に奄美を訪れる手段として非常にありがたい。関空に着いた訪日外国人観光客も乗り継いで奄美を訪れてほしい。そのためにもピーチに協力を求めていきたい」と述べるとともに、「2020年には奄美の世界自然遺産登録も控えており、鹿児島県としても閑散期の運賃軽減対策事業やプロモーション事業に1億500万円を助成する方針。たくさんの観光客に来てもらえるよう、ピーチとともに誘客促進に取り組みたい」と、今後の奄美振興への意気込みを示した。

鹿児島県知事 三反園訓氏

 続いて登壇したピーチ 代表取締役CEOの井上慎一氏は、「いよいよ10月1日から成田~奄美線を就航します。そして、成田に続いて12月26日から関空~奄美線を就航します」と述べ、新しい路線を発表。

「LCCは欧米や東南アジアで気軽な空の移動手段となっている」と指摘しつつ、今回の奄美就航を、奄美群島とアジアの架け橋となるべく、知られざる奄美群島の魅力を発掘する「観光資源開発」、発掘した魅力をさまざまな手段で伝えて実際に訪れてもらう「来島促進」、そして宿泊やアクティビティ、ショッピングなどを整備して地元の産業活性化に貢献する「経済貢献」と、3つの取り組みを進めることで、潜在需要や訪日旅客の獲得に努めたいとした。

関空~奄美線就航の詳細を説明する、Peach Aviation株式会社 代表取締役CEO 井上慎一氏

 さらに、奄美大島信用金庫、Origamiなどのパートナー企業とともに、「奄美群島応援団」を結成することを発表。

 奄美群島応援団は、ピーチ、奄美大島信用金庫、Origamiなどの参画企業によって奄美群島振興を進めていくための取り組みで、まず3社が協力して奄美群島でのキャッシュレス化を推進するとともに、島内でOrigami Payを利用したキャッシュレスでの買い物がお得になるクーポンを配布するキャンペーンを実施する。加盟店に掲示されるポスターなどからクーポンを取得したり、ピーチの奄美線機内で配布されるクーポンを利用することで、島内での買い物が200円引き、500円引きになるという。

 そのうえで、奄美群島が2020年に世界自然遺産登録を目指していることを取り上げ、「絶好のタイミングで就航するので、日本各地、アジア各地、世界各地から気軽に奄美群島に訪れるムーブメントを作りたい」と意気込みを力強く述べた。

 最後に井上氏は「これまでピーチが飛ぶと、エリアが変わり、街が変わるという変化を、就航先で何度も目の当たりにしてきた。奄美群島でも同じような変化を起こすことを、全力で目指したい」と述べ、あいさつを締めくくった。