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バニラエア、10月26日のラストフライトに向けたミュージックビデオ「LALALA LAST FLIGHT」公開イベント。井上社長らがバニラアイスで乾杯

2019年10月5日 公開

バニラエアはミュージックビデオ「LALALA LAST FLIGHT」のお披露目を成田空港の格納庫で実施した

 バニラエアは10月5日、成田空港のANA(全日本空輸)成田第1号格納庫において、ピーチ(Peach Aviation)との統合・バニラエア運航終了に向けたミュージックビデオ「LALALA LAST FLIGHT(ラララ ラストフライト)」の完成セレモニーを開催した。

 セレモニーには社員とその家族らを招待し、総勢300人以上が参加。10月26日のラストフライト(成田~台北)に向けて、笑顔で取り組む姿勢を確認した。

Facebook公式アカウントではライブ配信も
特製Tシャツを着用したバニラ・エア株式会社 代表取締役社長の井上慎一氏(左)と取締役 副社長の森健明氏(右)が参加者をお出迎え
会場である格納庫に駐機されたエアバス A320型機(登録記号:JA12VA)

 LALALA LAST FLIGHTは「最後までノッていこう!」を合い言葉に、利用客からのメッセージやスタッフから集めたフレーズで歌詞を作成し、R&B・ジャズシンガーであるMaya Hatch氏がボーカルを務める。

 楽曲はブレイクビーツユニットのHIFANAが担当し、機内アナウンスやエンジン音など、バニラエアで聞こえていた音をふんだんに取り入れ、聞かせるメロディと絶妙なバランスで完成度の高いサウンドに仕上げている。

 映像ではバニラエアの機体をはじめ、パイロットやCA(客室乗務員)、グランドスタッフに整備士、オフィススタッフなどが出演。曲の後半からは歌詞とともに衣装もピーチ仕様になり、統合に向けたメッセージも込められている。

HIFANAのDJプレイでスタート
特製Tシャツを着た300人以上の関係者が集まり、会場は青一色となった
お披露目されたLALALA LAST FLIGHTのワンシーン
バニラエア「LALALA LAST FLIGHT」

Webサイト: バニラエア「LALALA LAST FLIGHT」

 セレモニーでは、代表取締役社長である井上慎一氏があいさつ。まず、LCCという航空業界では新しいスタイルのなかで奮闘してきた社員に感謝を述べた。続けて「ピーチと統合のお話が出た際には不安になられたかと思いますが、世界で成功しているLCCは実は同じようなことをしています。

 例としては、アメリカのサウスウエスト航空、ヨーロッパのライアンエアーは同じような統合を繰り返し、地域のナンバーワンになっています。お互いの強みを活かすというのがポイントで、バニラエアとピーチの強みを活かしてアジアのナンバーワンを目指そうと考えています。本日の皆さんの姿を見て、これはいけるなと確信した次第です。アジアのリーディングLCCを目指していきましょう」と、統合後のさらなる発展へ向けて語りかけた。

アジアのナンバーワンLCCを目指したいと語る井上氏

 セレモニーの最後にはバニラアイスが全員に配られ、森副社長の音頭で乾杯した。これはバニラエアが就航した2013年12月20日に行なわれた「バニラアイスで乾杯」を復活させたもので、約5年9か月振りのイベントになったとのこと。10月とはいえ、この日は気温が30℃近くあり、誰もが美味しそうに頬張っていた。また、格納庫にはエアバス A320型機が駐機されており、同僚や家族と一緒に記念撮影する姿もそこかしこで見られた。

森氏の掛け声でバニラアイスで乾杯
5年9か月振りに行なわれた乾杯イベント
子供を連れたファミリーも多数参加していた
記念撮影するスタッフ
機体の前でピースサインのパイロット

 バニラエアの運航便は、東京(成田)~台北(桃園)と福岡~台北(桃園)の2路線を残すのみとなり、いよいよ10月26日で運航終了となる。26日にはラストフライトイベントとして、JW103便(13時発)のお見送り、JW106便(18時15分着)のお出迎えが予定されている。

ラストフライトに向けた横断幕を掲げて全員で記念撮影
バニラエアへの感謝とピーチへの期待を込めて

【お詫びと訂正】初出時、残りの運航路線に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。