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バニラエア、成田着ラストフライトのJW106便で盛大な出迎え。カウンターからはバニラの看板が消える

2019年10月26日 最終運航

成田~台北線の最終便が成田空港に到着。同空港におけるバニラエアの運航が終了した

 バニラエアは10月26日、台北からの成田着と福岡着でラストフライトを迎えた。

 成田空港では18時19分に到着したJW106便の前に、代表取締役社長の井上慎一氏と取締役副社長の森健明氏、バニラエアのスタッフが駆け付けて、成田行きの最終便を利用した乗客を出迎えた。なお、同社のラストは台北から福岡に向かったJW158便で、20時14分に到着した。

乗客166名を乗せて駐機場に到着したJW106便。黄色の塗装が施されていない「白バニラ」と呼ばれている機体
タラップから送迎バスまでの間はスタッフが黄色と青色のサイリウムを振って出迎え
バニラ・エア株式会社 代表取締役社長の井上慎一氏(右)と取締役副社長の森健明氏(中央)もタラップ脇で利用客にあいさつ
パイロットやCA(客室乗務員)、グランドスタッフ、事務職など、多くのバニラエアのスタッフが出迎えの列に加わった
JW106便の乗務員6名がVマークで撮影に応じてくれた
送迎バスが見えなくなるまで手を振るスタッフ

 就航から約5年10か月をもってラストフライトを迎えたバニラエアは、約5年10か月の間に約7万5000便を運航し、約1130万人を運んだ。

 国内線は8都市、9路線を展開し、国際線は6都市、10路線を運航してきた。これらの路線は一部を除き、ピーチ(Peach Aviation)に移管する。また、保有している15機のエアバス A320型機のうち12機は塗装を変更し、順次ピーチの路線に投入していく予定だ。

 10月27日には、成田空港 第3ターミナルのバニラエアのチェックインカウンターはピーチに変更され、第1ターミナルから移転している。これにより、多くの利用客の翼となってきたバニラエアは、今後はピーチとして営業していく。

カウンター前に設置されたメッセージボードには多くの感謝の声が記されていた
取り外されるバニラエアの案内掲示
感傷に浸っている暇もなく、ピーチとしての準備が着々と始まる
第3ターミナルのバニラエアは、これからはピーチとして利用客を遠くまで運ぶ