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JAL、香川県産キウイフルーツを使ったメゾンカイザー製「香緑のデニッシュ」をラウンジで提供
「新・JAPAN PROJECT」の一環。JALの羽田空港売店やメゾンカイザーでも販売
2018年2月23日 13:07
- 2018年2月22日 発表
JAL(日本航空)は地域活性化プロジェクト「新・JAPAN PROJECT」の一環として、香川県、JA香川県(香川県農業協同組合)と連携し、香川県の「さぬき讃フルーツ」のブランド化を推進することと、その第1弾として香川県産のキウイフルーツ「香緑(こうりょく)」を使ったパン「香緑のデニッシュ」を開発したことを発表した。
香緑のデニッシュの開発には全国にパン店を展開するメゾンカイザー(ブーランジェリーエリックカイザージャポン)が担当しており、香緑のデニッシュはメゾンカイザー直営の主要22店舗と羽田空港第1旅客ターミナル1階にある「BLUE SKY FLIGHT SHOP」で販売されるほか、羽田空港にあるJALの「ダイヤモンド・プレミアラウンジ」で提供される。
発表日の2月22日には、JAL 代表取締役副社長の藤田直志氏とメゾンカイザー 代表取締役の木村周一郎氏が香川県 県知事の浜田恵造氏を表敬訪問し、香緑のデニッシュの完成を報告した。
「香緑のデニッシュ」販売概要
販売箇所:メゾンカイザーの首都圏、名古屋、大阪、福岡エリアの主要22店舗、羽田空港第1旅客ターミナル1階「BLUE SKY FLIGHT SHOP」
価格:300円(予価、税別)
販売期間:2018年3月1日~31日(メゾンカイザー主要22店舗)、3月22日~28日(BLUE SKY FLIGHT SHOP)
「香緑のデニッシュ」ラウンジ提供概要
提供箇所:羽田空港第1旅客ターミナル JAL ダイヤモンド・プレミアラウンジ(JALマイレージバンクのダイヤモンド会員、JALグローバルクラブのプレミア会員、国内線ファーストクラスの利用者向けラウンジ)
提供期間:2018年3月1日~31日(約1万食限定)
香川県産品を食べていただき、JALさんを利用して香川県にお越しいただければ
香川県庁の応接室で表敬訪問を受けた県知事の浜田氏は、香川県は雨が少なく日照時間が長く温暖な地域のため、さまざまな種類の高品質な果物を栽培しており、県オリジナル品種を中心に一定の品質を満たしたものを「さぬき讃フルーツ」と認定していることを紹介。香緑はそんな「さぬき讃フルーツ」に認定されているキウイフルーツ5種の1つとのこと。
「香川県の自然豊かな緑の美しさと果肉の鮮やかな緑色から名付けられた香緑は糖分が高く、酸味とのバランスが素晴らしいフルーツだと思います。このたびの連携を通じて、多くの方々にキウイフルーツをはじめとする香川県産品を食べていただき、JALさんを利用して香川県にお越しいただければ」と挨拶した。
「香緑のデニッシュ」は必ずや皆さまにご満足いただけるもの
続いてJALの藤田氏が訪問団を代表して挨拶。JALの成田空港・羽田空港のラウンジや機内において、ファーストクラス、ビジネスクラス利用客を中心に提供しているパンの製造をメゾンカイザーが担当しており、「大変ご好評をいただいている」と紹介。香緑のデニッシュも「必ずや皆さまにご満足いただけるもの」だと語った。
JALでは「新・JAPAN PROJECT」として地域観光の振興、活性化に取り組んでおり、1次産業の産品を6次産業化として商品にすること、お店の棚に並べることの重要性を感じており、JA香川県とメゾンカイザーの協力を得て香緑のデニッシュを完成できたことに感謝を述べた。
また、4月1日に四国エリアでは初めて高松空港が民営化されることに触れ、「香川県の観光促進に、微力ながらお役に立てるよう努力してまいります」と話し、挨拶を終えた。
JALでは羽田空港の「BLUE SKY FLIGHT SHOP」での「香緑のデニッシュ」販売期間(3月22日~28日)、「さぬき讃フルーツ」のプロモーションとしてキウイフルーツ「香緑」の試食販売を行なうほか、JALの機内誌「SKYWARD」の3月号では、香川県観光、うどん県副知事 要潤氏を起用した観光PR、「さぬき讃フルーツ」を誌面で紹介する。
国産の生のフルーツをパンに使ったことは「チャレンジングなこと」
メゾンカイザーの木村氏は、フランス・パリの「Boulangerie Eric kayser」の日本でのパートナーとして2001年からメゾンカイザーの屋号で始まり、現在は札幌から福岡まで主要27店舗を展開。洞爺湖サミットやフランスのオランド大統領(当時)来日時の首相官邸でのパーティなどにもパンを提供しているブランドであることを紹介。
香緑は甘味と酸味のバランスがよく、その香りをどうすれば引き立てられるか試行錯誤を重ね、ホワイトチョコレートのムースと、香緑のピューレをマリアージュさせたと説明。パンづくりには海外から輸入したフルーツを使うことが業界的に一般的なところ、国産の生のフルーツをパンに使ったことは「チャレンジングなこと」だという。
デニッシュには、1999年11月にパリの地元紙によるクロワッサン人気ランキングにおいて1位をとったクロワッサンと同じ手法の生地を使っており、「自信を持ってお勧めできるもの」だと語った。
香緑のデニッシュを試食した県知事の浜田氏は「クロワッサンの食感もあり、パンというよりケーキのよう」と表現。「これを機会に『さぬき讃フルーツ』の知名度が上がり、注目を浴びてもらえれば」と期待を寄せた。
「さぬき讃フルーツ」の生産者のモチベーションになる
場所を変えて行なわれた会見では、JA香川県の遠城氏が「さぬき讃フルーツ」をJALとメゾンカイザーが香緑のデニッシュという形にしてくれたことに感謝を述べた。そしてこのような取り組みは「皆さんに喜んでいただけるフルーツを作ることに励んでいる生産者のモチベーションになる」とし、さらに新しい若い世代の生産者育成にもつながると期待を寄せ、「今後も力を入れて『さぬき讃フルーツ』の普及に努めてまいります」と述べて挨拶を終えた。