ニュース
香川県、県産食材を利用した試食イベント「さぬきうまいもん祭りin東京」を開催
プレミアム銘柄豚「オリーブ夢豚」を初披露
(2015/7/19 00:00)
- 2015年7月17日 実施
香川県は、香川県産食材をアピールする試食イベント「さぬきうまいもん祭りin東京」を、7月17日に東京都内のホテルで実施した。“さぬきうまいもん祭り”は、香川県内に加えて、東京や大阪などで定期的に開催されている食のイベントで、今年2015年は1月に大阪で開催されている。17日に東京で開催されたイベントでは、香川県産の新しいブランド豚や野菜、フルーツなどを紹介するともに、今年から2016年にかけて香川県で開催される各種イベントの紹介、開催ホテルである帝国ホテルのシェフによる香川県産食材を利用したメニューの試食会が行なわれた。
イベント冒頭に挨拶で登壇した香川県知事の浜田恵造氏は、「今回、香川県産の食材を帝国ホテルのシェフに腕をふるっていただいて、美味しい料理に仕上がっていると思います。また、“うまいもん祭り”は食のプロモーションイベントですが、イタリアのミラノで開催されている“食の祭典”『ミラノ万博』に、香川県が8月29日から9月1日の期間で出展します。オリーブ牛やうどんを持っていきたいと思います。観光では、高松市のベイエリア“サンポート”でこの夏に開催される『香川ウォーターフロントフェスティバル2015』で、デジタルアートを駆使したイベントが行なわれますし、来年はいよいよ『瀬戸内国際芸術祭2016』が開催されます。これからも、香川県の魅力を発信して、皆様に香川県にお越し頂き、また香川県産品を試して頂きたいと思っています」と、香川県の食やイベントについてコメントした。
続いて、香川県議会副議長の五所野尾恭一氏が登壇し、「香川県の県民性は、よく言えば目立つことを望まないのんびりとした気質と語られることが多いですが、これは比較的気候が温暖で災害も少ない、穏やかな自然環境の中で育まれてきたことによると思っております。これまでのさぬきうまいもん祭りでは、新鮮な野菜や特徴のあるフルーツ、瀬戸内の幸はもとより、オリーブを飼料とした食肉や鮮魚、発酵食品などに加えて、本県が研究開発の中心となっている“希少糖”など、香川が誇る食材を紹介してまいりました。そして、今回のメイン食材であります『オリーブ夢豚』は、本県関係者が力を尽くして開発、育成し、自信を持ってお勧めできる新しい食材です。どれも穏やかな香川の風土や県民性の中でじっくり熟成させて手塩にかけて育ててきたものばかりです。目立つことを好まないと言われる我々ですが、県民の強い想いが込められた“さぬきのうまいもん”には、しっかり目立ってほしいと願っております」と、今回のイベントで提供される食材を紹介した。
その他、農林水産事務次官の皆川芳嗣氏による挨拶や、木内晶子うどん県副知事によるこの夏以降に香川県で開催予定のイベント紹介なども行なわれた。
今回のさぬきうまいもん祭りin東京でのメイン食材となったのが、このイベントに合わせて初披露となった、香川県プレミアム銘柄豚「オリーブ夢豚」だ。香川のブランド豚「讃岐夢豚」に、オリーブの搾り果実を餌として与え育てた豚で、「オリーブハマチ」、「オリーブ牛」に続く“オリーブシリーズ食材”となる。
オリーブ夢豚は、肉質検査の結果、フルーティな甘みが特徴の果糖(フルクトース)が高いことが判明しており、ジューシーでコクがあり、口の中で甘くとろけてあっさり食べられる点が特徴という。オリーブ夢豚生産者である池田員美さんは、「オリーブオイルは人間にとっても非常に身体にいいオイルです。このオイルを豚が食べることで健康になります。これによって、甘くあっさり食べられる脂の変化が、いちばんの特徴です」と、オリーブ夢豚の魅力を紹介。
そして、オリーブ夢豚と香川県産のじゃがいもとアスパラガスを利用した「香川県産オリーブ夢豚のビール煮込み カルボナード風 アスパラガス添え」が試食として提供された。こちらは、帝国ホテルの杉本雅之シェフによるメニューで、フランス・フランドル地方の、本来は牛肉を使った煮込み料理とのことだが、甘くこく味がありながらしつこくない、素晴らしい肉質のオリーブ夢豚を使うことで、今回のレシピに合って、素晴らしい仕上がりになったと紹介された。
実際に食べてみても、食べた瞬間に肉の甘さが口いっぱいに広がるとともに、豚肉特有の臭みもまったく感じられず、一般的な豚肉とは一線を画す味わいだった。また、甘さが引き立つようにじっくりソテーされた玉ねぎを合わせたソースとの相性も抜群で、非常に美味しくいただけた。
このオリーブ夢豚は、今後東京で販売される予定となっている。東京・新橋にある香川県と愛媛県のアンテナショップ「香川・愛媛せとうち旬彩館」で、「オリーブ夢豚フェア」と題し、8月3日~9日の期間でオリーブ夢豚の精肉販売が行なわれる。また、香川・愛媛せとうち旬彩館の2階にある飲食コーナー「かおりひめ」では、9月1日~11月30日の期間で、オリーブ夢豚を使った料理の提供が行なわれるとのことだ。
また、香川県産の桃、みかん「さぬき紅(小原紅早生)」、ピオーネと希少糖を使ったスイーツ3品も用意された。桃はシャーベットに、みかんのさぬき紅はババロアに、ピオーネはゼリーに使われていたが、果物そのものの味を活かしつつ、希少糖によるやさしい甘みで、こちらも非常に美味しく仕上がっていた。
このほかにも、オリーブ牛を利用したローストビーフや、香川県産の魚や野菜を使ったメニューが数多く提供されたので、写真で紹介する。