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JAL、「新・JAPAN PROJECT」7月は山形。「つや姫」や「さくらんぼ」を使った機内食を県知事も絶賛
機内誌、機内ビデオ、Webサイトなどで山形の魅力をPR
2017年6月28日 12:16
- 2017年6月27日 発表
- 2017年7月1日~31日 実施
山形県とJAL(日本航空)は6月27日、山形県庁において共同記者発表会を開き、自治体とのコラボレーションによる地域活性化プロジェクト「JAL 新・JAPAN PROJECT」の7月のテーマを山形県とし、JALのさまざまなチャネルを通じて山形県をプロモーションしていくことを発表した。
JALが2011年5月から実施している「JAPAN PROJECT」、2015年9月から実施している新・JAPAN PROJECTのなかで、山形県が取り上げられるのは2012年10月以来、2度目となる。
2016年度まで新・JAPAN PROJECTは1カ月単位で単独のエリアを特集してきたが、4月からは3カ月単位で大きく地方を選定、1カ月単位でその地方のなかの特定のエリアを特集するという形をとっている。ちなみに4月~6月は「九州」を取り上げ、4月に熊本、5月に大分、6月に佐賀県伊万里市を特集している。
今回は7月~9月において「東北」を取り上げ、7月を「新・JAPAN PROJECT 山形」として展開することを発表、8月と9月の特集エリアは後日公表するとしている。
「新・JAPAN PROJECT 山形」の発表会では、最初に山形県知事の吉村美栄子氏が、山形空港から羽田/伊丹線を運航しているJALグループへの感謝を述べた。
そして機内誌での山形県の観光地の紹介、つや姫や米沢牛など県産食材を使った機内食の提供、県産の日本酒、茶菓子の提供などが行なわれることに、「山形県の魅力をJALグループさまのお力をお借りして大々的に発信できることは有意義で素晴らしいことだと思っています。山形県への観光誘客に大きな弾みがつくものと思っております」と期待を寄せた。そして、「山形空港のさらなる利用促進、観光客の誘客への、より一層の拡大を心から祈念しております」と述べ、挨拶を終えた。
続いてJAL 執行役員 東日本地区支配人 本店長の柏頼之(かしわぎよりゆき)氏が挨拶し、「新・JAPAN PROJECT」は「日本の元気、地域の元気を応援していくプロジェクト」であると紹介。「7月はすべて山形尽くしで一生懸命応援させていただきます」と語り、機内誌、機内ビデオ、機内食、マイレージの付加サービス、Webサイト、東京・有楽町にある実店舗「JALプラザ」など、JALのさまざまなチャネルを通じて山形の情報と魅力を発信していくと語った。
機内誌「SKYWARD」の7月号では山形の出羽三山を特集していることに触れ、「山形には名山がいろいろとありますが、出羽三山の月山、羽黒山、湯殿山のうち、標高414mの羽黒山は観光客にも立ち寄りやすい場所であり、SKYWARDの特集も皆さんに興味を持っていただけるような内容になっております」と説明。機内誌「SKYWARD」は毎月国内線版が約262万人、国際線版が約64万人の乗客の目に触れると付け加えた。
また、「29連勝の藤井四段で注目を集める将棋、将棋といえば天童市」と、お笑いコンビ「パックンマックン」がその土地ならではのお勧めスポットやグルメを紹介する機内ビデオ番組「パックンマックンのなるほど日本! 旅サーチ」が、山形県天童市を訪ねる内容であることも紹介した。
「日本の宿 古窯」の総料理長である中川清昭氏がプロデュースした国内線ファーストクラスの機内食は、プロジェクト「一番の目玉」であり、山形の名物尽くしのメニューを楽しめるものだという。「日本の宿 古窯」は前回2012年10月のJAPAN PROJECTでも機内食のプロデュースを担当しており、「そのときも大変評判がよかった」と信頼を表わした。
「山形県の皆さんには、今回のプロジェクト実現のためにご尽力いただきありがとうございます。日本航空は7月だけでなく、これからも山形を応援させていただきますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします」と述べ、挨拶を締めくくった。
また、山形空港では東北芸術工科大学、山形空港ビルディングの共催による、機内誌SKYWARDの山形県特集記事の企画展を7月1日から31日まで、山形空港ビル1階で開催する。JALのWebサイト「OnTrip JAL」では、山形県出身CA(客室乗務員)の2名が地元の肉料理と魚料理のどちらがよいか、地元を旅しながら紹介するコンテンツ「Beef or Fish? 山形編」を6月27日から公開。肉料理と魚料理、どちらがよいか投票した人のなかから抽選で3名に、JALの旅行券をプレゼントする企画を8月6日まで実施することも、司会から合わせて発表された。
国内線ファーストクラスで提供される
「新・JAPAN PROJECT 山形」の機内食メニュー
機内食については、「日本の宿 古窯」総料理長の中川清昭氏が説明を行なった。このメニューは羽田と新千歳(札幌)、伊丹、福岡、那覇線で提供している国内線ファーストクラスの夕食として提供されるもので、羽田~新千歳/伊丹/福岡線は17時以降の出発便、羽田~那覇線は18時以降の到着便が対象。7月上旬(1日~10日)、中旬(11日~20日)、下旬(21日~31日)で内容は変化する。
ちなみに同路線の日中運航便については、羽田出発便では「蔵王タルト」(宮城・菓房山清)が、羽田到着便では「古代米 ずんだ大福」(山形・明友)が提供される。
中川清昭氏によれば「7月ということで七夕など夏を感じさせるものにした」とのことで、また山形らしさとして各メニュー共通で山形名物の芋煮を取り入れ、旬を迎えたさくらんぼを随所に使ったと説明した。
7月上旬(1日~10日)のメニュー
小鉢
・山形名物芋煮 牛蒡 蒟蒻 山形牛 葱
・特選米沢牛のステーキ 水菜 ポン酢おろし
主菜
・さくらんぼ水晶寄せ 山形のだし
・玉蒟蒻田舎煮(辛子) ブロッコリー
・秘伝豆の豆乳豆腐(星薩摩芋 海老 紅花) 玉蜀黍真丈
・漬物三種 さくらんぼ漬け 上山沢庵 近江漬け
7月中旬(11日~20日)のメニュー
小鉢
・山形名物芋煮 牛蒡 蒟蒻 山形牛 葱
・特選米沢牛赤ワイン煮 マッシュポテト 人参 ブロッコリー
主菜
・特選米沢牛のローストビーフ彩野菜巻 さくらんぼ水晶寄せ
・秘伝豆の豆乳豆腐(星薩摩芋 海老 紅花)
・山形のだし 玉蒟蒻田舎煮(辛子)
・漬物三種 さくらんぼ漬け 上山沢庵 近江漬け
7月下旬(21日~31日)のメニュー
小鉢
・山形名物芋煮 牛蒡 蒟蒻 山形牛 葱
・山形牛のすき煮 牛蒡 玉葱 グリンピース 紅花麩
主菜
・古窯さくらんぼ寿司 山形のだし 玉蒟蒻田舎煮(辛子)
・ブロッコリー さくらんぼ水晶寄せ
・秘伝豆の豆乳豆腐(星薩摩芋 海老 紅花) 玉蜀黍真丈
・漬物二種 上山沢庵 近江漬け
そのほか
・俵御飯(つや姫)
・若布の味噌汁
・古窯 窯かすてら
各メニューの俵御飯には山形県産の「つや姫」が使われ、デザートとして、「日本の宿 古窯」の「菓子工房 KOYO」による「窯かすてら」が付けられる。また、日本酒メニューには「出羽桜 一路 純米大吟醸」(山形・出羽桜酒造)が加えられる。
中川清昭氏は「山形の彩りを添えてメニューを考えましたので、ぜひご賞味ください」と話し、メニューの説明を終えた。
そして司会の「1Aの席におかけの知事に機内食をお届けしてください」の声とともに、山形県寒河江市出身のCAである大屋明子氏が、7月下旬のメニューを吉村美栄子知事の前に据えた。
機内食を試食した吉村美栄子知事は、「山形牛のすき煮 牛蒡 玉葱 グリンピース 紅花麩」に「お肉がやわらかい! 美味しい! 温かくて味も文句なし!」と絶賛。
「山形名物芋煮 牛蒡 蒟蒻 山形牛 葱」は「味がしっかり染みていて美味しい」、俵御飯は「つや姫のマークが付いているのがうれしい。冷めても美味しいのですが、温かい状態で出されて、さらに美味しい」、古代米に味付けしたさくらんぼを乗せた「古窯さくらんぼ寿司」には「さっぱりといただけますね」とコメント。「飛行機の中でこんな美味しい料理を温かくいただけて、ぜいたくですね。山形ならではの食材を使っていただいて、色合いといい、お味といい、本当に楽しめます。皆さん、JALに乗ったほうがいいと思いますよ!」と感想を述べた。