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JAL、「新・JAPAN PROJECT」に「奈良県」が初登場。地元食材を使った機内食を荒井知事も絶賛
2019年1月31日 21:59
- 2019年1月30日 発表
JAL(日本航空)は地域活性化プロジェクト「新・JAPAN PROJECT」において2019年1月から3月の期間「関西」を取り上げているが、2月は奈良県と京都府を特集すると発表した。機内食、機内誌、機内ビデオなど、JALのさまざまなチャネルを通じて、奈良県と京都府の魅力を1か月間発信していく。
発表当日には奈良公園内にある「ザ・ヒルトップテラス奈良」(奈良県奈良市春日野町)において、奈良県とJALによる共同記者会見が開かれ、奈良県知事の荒井正吾氏、JAL 副会長の大川順子氏が出席した。
奈良にこういう美味しいものがあるのだということを紹介していただくのは大変ありがたいこと
会見で荒井知事は、「奈良県は空港がなく、飛行機は飛んでいませんが」と笑いを誘いつつ関係者に感謝を述べたあと、「観光客が多く、外国人の観光客もとても多いのが奈良です。パリでは奈良・興福寺の美術展が開催されとても好評だと聞いています。その奈良にこういう美味しいものがあるのだということを、実物(機内食)で紹介していただくのは大変ありがたいこと」と話した。そして「今後も日本のインバウンド、観光の吸引力の一躍を奈良県が担うことになれればうれしいかぎりです」と述べて、あいさつを終えた。
「新・JAPAN PROJECT」において奈良県を初めて特集
大川副会長は、「新・JAPAN PROJECT」において初めて奈良県を特集するにあたり、準備段階からさまざまな協力が地元関係者からあったことに感謝を述べ、取り組みについて紹介した。
毎月約350万人が目にしているというJALの機内誌「SKYWARD」において、奈良をメインに据えた日本語記事では「修験道(しゅげんどう)の郷、吉野の山へ」と題し、修験道の始祖といわれる役行者(えんのぎょうじゃ)によって開創された金峯山寺(きんぷせんじ)にまつわる歴史や、今も継承されている古きよき文化などを紹介。京都をメインに据えた英語記事では、約800年前に中国から日本に伝わり、日本各地で栽培されるようになった「緑茶」のなかでも、特に京都・宇治がお茶の産地としてなぜ名高いのかを紹介している。さらに「“コシが命”の三輪そうめん」と題し、「そうめん発祥の地」とも言われている桜井市三輪のそうめんを取り上げる。
国内線ファーストクラスの機内食では、会見場でもある「ザ・ヒルトップテラス奈良」内にあるレストラン「仏蘭西料理 La Terrasse(ラ・テラス)」が監修したメニューを提供。夕食時間帯には奈良県・千代酒造の日本酒「篠峯(しのみね)純米大吟醸 四割磨き」を提供する。また、昼食時間帯には茶菓として、羽田発便では奈良県奈良市「御菓子司 春日庵」の「さつま焼」を羽田着便では京都府宇治市「伊藤久右衛門」の「宇治抹茶バターサンド みどりあはせ」を提供する。
奈良県は美味しい食材がたくさんあるので、それを紹介できるようこだわった
機内食は「ザ・ヒルトップテラス奈良」内にあるレストラン「仏蘭西料理 La Terrasse(ラ・テラス)」が監修しているが、「ザ・ヒルトップテラス奈良」を運営するディライトから、代表取締役社長の出口哲也氏と執行役員 総料理長の秋吉博国氏があいさつ、担当シェフの高田和明氏がメニューの解説を行なった。
機内食監修の機会を得られたことにまず感謝を述べた出口氏は、「15年ほど前にこの場所に来て、これだけきれいな場所だったらきっとたくさんの人たちを喜ばすことができるんじゃないか。人に喜んでもらい、自分たちも喜びたい、その情熱でやってきて、情熱に共感したスタッフが集まって、情熱を感じられたお客さまが来てくださった」と振り返り、「私は奈良が大好きです。奈良にうまいものなしなどと言われていますが、ぜひ日本全国からたくさんの人に来ていただいて、奈良が賑やかになればいいなと思っています」と期待を寄せた。
総料理長の秋吉氏も15年前からのメンバーだそうで「奈良のために、奈良の食材とともにお料理をさせていただいて、このような光栄な機会をいただいて本当に感謝しております。皆さまのご期待に添えるように、これからも奈良とともにしっかりとやってまいります」とあいさつした。
監修した機内食メニューは、羽田と新千歳(札幌)/伊丹/福岡/那覇(沖縄)間で運航する国内線ファーストクラスの夕食として提供される。羽田~新千歳/伊丹/福岡線は17時以降の出発便、羽田~那覇線は18時以降のが対象となり、2月上旬(1日~10日)、中旬(11日~20日)、下旬(21日~28日)で内容は変化する。これは、なるべく往復で同じメニューにならないようにという配慮だ。
「奈良県は美味しい食材がたくさんあるので、それを紹介できるようこだわってメニューを作った」という高田シェフが、上旬/中旬、下旬のメニューを紹介した。
羽田発便上旬(2月1日~10日)/羽田着便下旬(2月21日~28日)のメニュー
アペタイザー:
・菊芋のポタージュ ブラックペッパー
・大和肉鶏と茸のテリーヌ タスマニアマスタードを添えて
・奈良県産あまごのエスカベッシュ レッドオニオン キャロット セロリ
メイン:
・大和ポークのロースト 白いんげんとチョリソーのソース
・茸のソテー 芽キャベツ キャロット
パン:
・プチパン バター
デザート:
・ブランマンジェ 月ヶ瀬抹茶のアングレーズソース
羽田発便中旬(2月11日~20日)/羽田着便上旬(2月1日~10日)のメニュー
アペタイザー:
・菊芋のポタージュ ブラックペッパー
・スモークサーモンのテリーヌ グリーンマヨネーズ
・大和ポークのロースハム クリームマスタードソース
メイン:
・大和肉鶏のロースト オリーブトマトソース
・ドフィノアポテト 茸のソテー ブロッコリー
パン:
・プチパン バター
デザート:
・ブランマンジェ 月ヶ瀬抹茶のアングレーズソース
羽田発便下旬(2月21日~28日)/羽田着便中旬(2月11日~20日)のメニュー
アペタイザー:
・奈良県産あまごのエスカベッシュ レッドオニオン キャロット セロリ
・菊芋のポタージュ ブラックペッパー
・ホウレン草とベーコンのキッシュ トマトソース
メイン:
・大分榛原牛と大和ポークのハンバーグ 牛蒡のソース
・ドフィノアポテト 茸のソテー
・レッドパプリカ イエローパプリカ ブロッコリー
パン:
・プチパン バター
デザート:
・ブランマンジェ 月ヶ瀬抹茶のアングレーズソース
メニューの紹介のあとに、荒井知事が「羽田発便下旬(2月21日~28日)/羽田着便中旬(2月11日~20日)」のメニューを試食した。「大分榛原牛と大和ポークのハンバーグ 牛蒡のソース」には「ハンバーグがジューシーで美味しい」と感想を述べ、「国内線の機内食だと時間も限られるから量がちょうどよい。ベリーベリーグッド」と笑顔を見せた。
「新・JAPAN PROJECT」でのそのほかの施策を紹介する。奈良から近い空港として「大阪(伊丹・関西)発着路線 搭乗キャンペーン」を実施する。2月1日から4月30日までの期間に、JALグループが運航する伊丹・関空を発着する全路線において、フライトマイル積算対象の全運賃で搭乗した人を対象に、抽選で100名に「e JALポイント」1000ポイントをプレゼントする。
Webサイト:JAL 新・JAPAN PROJECT JMBキャンペーン
お笑いコンビ「パックンマックン」がその土地ならではのお勧めスポットやグルメを紹介する、国内線の機内ビデオ番組「パックンマックンのなるほど日本! 旅サーチ」では、「日本の茶文化と宇治の茶原郷(ちゃげんきょう)を探る」というミッションで、京都・宇治を「旅サーチ」する(放映は2月1日~28日、所要時間が80分以上の上り便の偶数便。3月~4月は国内線機内Wi-Fi無料プログラムと国際線機内ビデオチャンネルに追加)。
また、マイルを使い日本各地の名産品や工芸品、体験クーポンなどに交換できる「JALふるさとからの贈りもの」では、2月の期間そうめん「三輪の神杉(かみすぎ)」をラインアップ。JALの航空券と宿泊がセットになったダイナミックパッケージでは、「ホテル日航奈良」など奈良に宿泊するプランを多数揃え、キャンペーンとして、ご当地の特色を活かしたお土産付きプランも用意する。