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香川県、“観光香川おもてなし宣言”を発表し香川県の魅力をPR
2015年のキャッチフレーズは「愛にきてうどん県」
(2015/6/9 15:31)
- 2015年6月8日 発表
香川県は6月8日、「おいでまいPR、観光香川おもてなし宣言」と題し、香川県の食や観光などの魅力をPRする発表会を東京で開催した。
2011年より、県名を「うどん県」に改名するとともに、香川県出身俳優の要潤さんをうどん県副知事に据えるといった設定で、「うどん県。それだけじゃない香川県」という観光PRプロジェクトを実施している香川県。今回の発表会では、今年2015年の観光PRプロジェクトのキャッチフレーズが「愛にきてうどん県」に決まったことを発表するとともに、観光PRムービーの披露、今年の夏から2016年にかけて香川県で開催されるイベントの概要説明などが行なわれた。
発表会には、香川県知事の浜田恵造氏に加え、要潤および木内晶子うどん県副知事や、観光香川おもてなし運動キャラクターの「親切な青鬼くん」が参加し、「観光香川おもてなし宣言」を発表。まず浜田知事が「今年は“観光香川おもてなし元年”として、改めて観光立県ということで皆様をおもてなししていきます。せっかく香川に来ていただいた方々に、またもう1度来たい思っていただけるようなおもてなしを提供していこうと思っております」と語った後に、浜田県知事と、要潤うどん県副知事、木内晶子うどん県副知事の3名が「私たちは、四国遍路で育まれてきたおもてなしの心を常に忘れず、香川に来てよかった、また訪れたいと思っていただけるよう、来県された方々に、全力でおもてなしをいたします」と宣言。
続いて浜田県知事は、「今年4月に、観光圏整備法に基づく観光圏として“香川せとうちアート観光圏”が認定されました。世界の宝石とも称されます瀬戸内海に面します香川県は、温暖な気候と平野部に広がる田園風景、眼前に広がる海などが、優しく豊かな自然や文化を育んできました。また、みなさんもよくご存じのこんぴらさん(琴平町の金刀比羅宮)、栗林公園、屋島、小豆島といった観光名所の他にも、瀬戸内国際芸術祭の開催を契機に注目を集めております現代アートなどが、国内外の観光客の皆様が滞在しながら楽しんでいただくのに十分なポテンシャルをもっていると思います。これからは、“瀬戸、人、アートでおもてなし”をコンセプトに、国内外から観光客のみなさまに滞在、周遊していただき、香川の魅力を十分に感じていただけるよう、観光客を惹き付けるプログラムの企画を進めるとともに、おもてなし宣言にもとづいて受け入れ体勢を充実させていきたいと考えております」と、香川県の魅力について説明するとともに、観光客受け入れプログラムの1つとなる“せとうちアートにふれる女子旅プレミアムクーポン”プログラムを紹介した。
「香川県には、アート、島旅、お遍路さん、恋人の聖地など、女子旅のコンテンツとなる素材が豊富です。お洒落なミュージアムカフェ、町屋カフェなど女性の心をくすぐるショップや、“POPだるま”“讃岐かがり手鞠”といったお洒落でかわいいグッズも揃っています。最近では、自治体が発行するプレミアムクーポンを付属した旅行商品が多く販売されていますが、香川県の場合には“せとうちアートにふれる女子旅プレミアムクーポン”として、主に女性をターゲットに、関東以北限定で1泊につき8000円分の割引きクーポンを提供しております(地域住民生活等緊急支援のための交付金による助成を受け香川県が実施)。1泊につき8000円(最大3泊、2万4000円まで)のクーポンが付きますので、非常にお得です。今後、このプレミアムクーポンが付属する旅行商品のラインアップが増えていきますので、ぜひ香川への女子旅をご検討いただきたいと思います」と、香川へのお得な女子旅をアピールした。
このほかに、東京駅~高松駅間で運行されている寝台特急「サンライズ瀬戸」が、2015年7月から9月の週末限定で琴平まで延長運転されることを紹介するとともに、それに合わせて“こんぴらさん”でおなじみの金刀比羅宮の“金”にちなんだ琴平「ゴールドプロジェクト」の実施や、香川県出身の漫画家、篠丸のどか氏の作品である「うどんの国の金色毛鞠」とのコラボレーション企画などについても紹介された。
続いて、要潤うどん県副知事により、2015年の観光PRプロジェクト キャッチフレーズが発表された。要副知事は、「昨年度は“恋するうどん県”がキャッチフレーズでした。淡い恋で終わることもありますが、できるならば恋は発展させたいものです。ですので、“恋する”の次はこれしかないでしょう」として、「愛にきてうどん県」という今年のキャッチフレーズを発表した。その後、「うどん県。それだけじゃないツーリズム香川2015」と題する、2015年の観光PRプロモーション映像も公開された。
ところで、この観光PRプロモーション映像「観光香川のおもてなし編」は、これまでにないプロモーション映像を期待して、公募で選ばれた監督によって制作されたという。その公募で選ばれた監督が、香川県出身で、現在も香川県の地元銀行に勤めている香西志帆さんだ。今回の発表会には香西さんも参加し、「私は子供の頃からディズニーのミュージカルシーンが大好きで、ぜひそういったシーンをやってみたいと思っていましたが、いろいろな観光地で繰り広げられるダンスシーンを見てワクワクしていただければうれしいです」とコメントした。
また、このプロモーション映像に“うどんの妖精”として出演している木内晶子うどん県副知事は、香川県の魅力として、たくさんの島々から見る瀬戸内の景色を挙げ、「私もその景色が大好きです」と語るとともに、「来年2016年は瀬戸内国際芸術祭が瀬戸内の島々で開催されますので、そちらも見所です」とアピールした。
また、今年の7月25日から8月9日の期間で、高松港「サンポート高松」で開催される「香川ウォーターフロントフェスティバル2015」についての説明も行なわれた。2014年夏に瀬戸内海国立公園指定80周年記念事業の一環として開催された香川ウォーターフロントフェスティバルだが、今年もサンポート高松で開催されることとなった。そして、そのイベントの目玉企画となるのが、ウルトラテクノロジスト集団「チームラボ」による「夏のデジタルアート祭り」で、高さ15m、直径6mの巨大なLED立体スクリーンを海沿いに作り、スマートフォンと連携させて、スマートフォンから投げ込んだ花火が巨大スクリーンに打ち上がるというデジタル打ち上げ花火「クリスタル花火」を実施予定だ。スクリーン下部に人が入ってデジタル花火を打ち上げられるようにしたり、香川オリジナルで「うどん花火」や「鰐鮫花火」も登場するという。
また、クレヨンで紙に描いた「お遍路さん」の画がスクリーンに登場し動き出すという「お絵かきピープル&お遍路さん」も行なわれる。これは、書いた画が映像として取り込まれて動くだけでなく、スクリーンでお遍路さんの画を触るとびっくりしたリアクションをとったり、音楽に合わせて踊ったりといったインタラクティブ性も盛り込まれており、大人から子供まで楽しくアートに触れられるイベントとなりそうだ。
発表会には、チームラボ代表の猪子寿之氏も参加し、「デジタルアートなので、その場に来て参加していただいて初めて面白さが分かるようなものですので、ぜひ香川に来て楽しんでもらえればと思います」と語った。
最後に浜田知事は、「“うどん県”というイメージ作戦で始めました観光PRキャンペーンですが、“うどん県。それだけじゃない香川県”の“それだけじゃない”ところを常にPRしているつもりです。讃岐うどんはもちろんおいしいですが、それ以外の観光スポット、アート、食べ物、さまざまな文化や芸術など、香川県をトータルでPRしております。県のブランドPR元祖として、今後も先頭に立ってやっていきますので、どうぞよろしくお願いいたします」と語り、発表会を締めくくった。